プライドが邪魔をした初恋。告白していたら振り向いてもらえた?

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小さなプライド

私は昔から、変にプライドが高いところがある。

よく言えば上昇志向、悪く言えば見栄っ張りだ。

勉強も生活の質も、一番ではないにしてもそれなりに上であることばかりを気にするような人間だった。

もちろん恥をかくということも、私の中では許せないことの一つだった。

成績が下がった時は自分が許せず、猛勉強をした。

ピアノもそれ程うまくないくせに、合唱コンクールの伴奏を自ら手を挙げてやる。

それはそれで私の人生の中ではいい方に進んだことなのだが、この変なプライドは恋愛に関しては一つもいいことはなかった。

気になる人ができても、プライドが邪魔をして声をかけることもできない。

シャイと言ってしまえばよく聞こえるが、ただ自分が傷つくのが怖かっただけだ。

いつでも相手からきてくれるのを待っているだけだった。

幼馴染み

お転婆だった私は、おままごとのようなおとなしい遊びよりも、外で飛び跳ねて遊ぶ方が好学校だけではなく、家に帰っても近所の友達と外を駆け回って遊んでいた。

いつも一緒に遊ぶメンバーは決まっていた。

近所に住み男女合わせて4-5人のグループだ。

そのグループの中には、私がひそかに思いを寄せている男の子がいた。

とはいっても、いつも遊んでいた仲間は皆幼馴染で、皆小さい頃から一緒のメンバーだ。

いつから彼のことに思いを寄せるようになったのかと聞かれたとしても、はっきりと答えられるわけでもない。

気がついたら彼のことが気になっていた。

それだけのことだった。

彼はおとなしいタイプの男の子で、決して目立つタイプではなかった。

思い出してみても、話が上手なわけでもなく、わいわい話をした記憶もなく、なぜ彼のことを好きになったのかは全く分からない。

小さい頃のなんとなく「好き」という気持ちからだったのだろう。

小さい頃ならば、可愛らしく「好き!」と言ってしまえそうなものだが、その頃から私はプライドが高く、冗談でも「好き!」などとは言えずに過ごしていた。

中学生になって

そんな私の高いプライドが邪魔して、私は彼とは仲良しの幼馴染のまま中学生になった。

中学生になると、部活動も始まり、小学生の頃のように毎日遊ぶことはなくなった。

家が近所だったので通学路は一緒だったが、私は徒歩、彼は自転車で通学していたため、学校で会えば話をする程度の付き合いになっていた。

そうして、お互い小学生の時とは違う友達も増えていったのだが、私は相変わらず彼のことが好きだった。

しかし思春期に入り、恥ずかしいという気持ちも出てくると、昔のように無邪気に話せず、顔を見るとドキっとしてうまく話せなくなっていった。

そんな私の気持ちを知らない彼は、学校で会えば昔のように声をかけてきてくれた。

素直になれないながらも、私はそれがうれしかった。

そんな思いを抱えながらも、やはりプライドが先に立って告白は出来ずにいた。

告白して振られるなんて、耐えられないという思いしかなかった。

彼の思い人

そんな風に自分の気持ちをごまかしながら過ごしていると、ある時、とてもショックな噂を聞いた。

彼に彼女が出来たというのだ。

私が外聞ばかり気にして何もできないでいる間に、彼は中学で知り合った子から告白されて、そのこと付き合いだしていたのだ。

その彼女は、可愛らしくて男の子に人気のある子だった。

私にはかなう訳のない相手だと思った。

心の中ではかなりショックを受けた私だったが、表面上は全く気にしていないふりをするしかなかった。

自分の気持ちを隠して、彼の恋愛話の聞き役に徹したのだ。

もしも私がプライドを捨てて告白していたら、私と彼の関係は進展したのだろうか?

もし振られたとしても、しっかりと告白したら、私の気持ちはスッキリするんだろうか?

そう思いながら、結局告白できずに中学を卒業した。

あの時は、振られて元の関係が壊れるのが怖いと思っていたのだが、大人になって思えば、ただ単に私のプライドが高く、好きな人に振られるということが許せないために告白が出来なかっただけなのではないかと思う。

結局私のプライドの高さはその後も変わらず、大学に入るまで彼氏は出来なかった。

あの時、ダメ元で告白をしていたら、その後の私の人生も変わっていたかもしれない。

今になって思えば、「ちっぽけなプライドだったな・・・。」と思う。

opeku著

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