孤独な中学生活を救ってくれた女友達~男女の友情は成立するか?

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コミュ障の息子

高校1年生の息子の話です。

息子は末っ子ということもあり、小さいころから甘えん坊で、人見知りをするところがありました。

一言でいうと「内弁慶」。

慣れるとうるさいけれども、なかなか人に心を許さないタイプです。

そんな息子は私の意向もあり、中学は友達とは違う私立の中学に入学しました。

2歳年上の姉がいたこともあり、小学生の時からその中学の文化祭に参加したことがあり、吹奏楽部でドラムがやりたいという希望をもって入学しました。

しかし、吹奏楽部は女子部員ばかり。

同級生も息子ともう一人女の子が入っただけ。

しかもドラム希望であったにもかかわらず、担当楽器はアルトサックスになってしまいます。

人見知りの息子はなかなか馴染むことができずにいました。

今どきの子供と同じで、LINEでのコミュニケーションはとれるのですが、普段はあまり先輩たちと話すことはなく、部活中は一人でポツンとしていることが多かったのです。

その上、顧問の先生の厳しさに初めのうちは文句ばかりでした。

そんな状態で1年が過ぎ、息子は2年生になりました。

2年生になると大学を卒業したばかりの若い男性教諭が副顧問として配属されてきました。

それと同時に、クラスで比較的仲の良かった女の子も途中入部で入ってきました。

この二人の存在が息子の部活生活を一転させてくれることになりました。

親友の女の子

副顧問の先生は若いこともあり、息子の良い話し相手になってくれました。

そして途中入部してきたいろはちゃんは、とても明るく、誰とでも分け隔てなく付き合えるタイプのしっかり者であり、息子にとっては肩肘張らずに付き合える女の子でした。

気が合う上に通学路も一緒だったことから、とても仲が良く、私も一安心でした。

この頃から息子は部活動に積極的になりました。

それまでは文句ばかりで、おそらく3年間は務まらないと思っていたのですが、3年になり新入生が入ってくると、よく新入生の世話をするようになり、演奏会の司会を自ら買って出るなど、それまでの息子の性格からは考えられないほど前向きになっていきました。

折しも新型コロナウイルスで思うように部活動ができなくなり、最後のコンクールも中止となってしまうという中途半端な終わり方にはなりましたが、いざ引退と言う時には、「1年生のことが心配だよ」と先輩ぶったことをいうまでに成長しました。

「これもいろはちゃんのおかげだよね」と私が言うと。

「本当だよ。いろはさんには何でも言えるしさ。マブダチだからね。」

という返事が返ってきます。

こんなに気が合っているのに二人にはまったく恋愛感情が無いようなのです。

可愛らしい中学生の友情とはそんなものなのかもしれません。

部活を引退した後も二人はちょくちょく連絡を取り合って、部活にも顔を出していました。

新しい生活

そんな息子も4月から高校生になりました。

いろはちゃんは高校生になり、学校の女子寮に入ることになりました。

女子寮は先輩が怖く、同室のことも初めのうちは馴染めず、よく息子のところに愚痴のLINEが来ていたようです。

高校に進学後2週間くらいたった時、いろはちゃんがストレスで蕁麻疹ができたという話を聞きました。

「中学の時はいろはちゃんが愚痴を聞いてくれたんだから、今度はあなたが聞いてあげなさいよ。恩人なんだから。」

という私に、

「分かってるよ。だから聞いてあげてるんだ。」

と息子は言います。

そうしてしばらくしてから息子に話しを聞いたところ、いろはちゃんも新しい生活に慣れてきたのか、愚痴の数が減ってきたそうです。

今はクラスも部活も別になってしまったので、以前のように話をすることもなくなってしまったようですが、いろはちゃんの存在は息子の人生にとって大きな存在であったことは確かです。

中学生という大人への入り口で、大きく成長できたのは彼女の存在だと私は確信しています。

これから高校生として大人に近づいていく二人が、このまま恋愛感情なしの親友として成長していくのか、はたまた何処かで恋愛感情が芽生えていくのか。

母親としては、息子の心の支えになってくれたいろはちゃんが息子と付き合ってくれたらなあと思ったりもしますが・・・。

そんなことも考えながら二人の成長を見守っていきたいと思います。

 

noboru著

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