心の拠り所

私は高校2年生の時、スマートフォンで新しい機種が出るとともに携帯を変えることになった。

そこで当時話題となっていたアプリで彼と出会った。

私は高校時代集団で行動することが苦手になっており、よく1人で学校生活を送っていることが多かった。

親にも相談できずに孤独な毎日を送っていた。アプリを利用し始めてすぐに同い年の男性から連絡が来た。

そのかたは家庭では居場所がない状態で、学校では数人友達がいたものの性格上人と合わないことが多く、あまり関わりを持っていないようであった。

そこから学校にいる時間はメッセージでやりとりをし、家に帰ると電話、ビデオ通話をして毎日過ごしていた。

初めはお互いのことを知っていき、悩みを打ち明け合いお互い惹かれあっているように思えた。

しかしビデオ通話や写真で顔を合わしていることが多かったが、実際に会っていないこともあり付き合うには至らずで、オンラインでの関わりを続けた。

それからしばらくすると緊張感もとれてきて、価値観が合わないことで度々喧嘩することも多かった。

喧嘩のたびに連絡を一時的に絶ったりすることはあったが、お互いの一番の理解者でもあったため完全に関わりが切れてしまうことはなかった。

無くてはならない存在であり、好きという気持ちで結局はどちらかが許して仲直りをして関係は続いていった。

お互い進学し、学業の面でもストレスが溜まることもありそこを支え合い、しかしながらそれが発端となり相手に当たってしまうこともあった。

喧嘩をして仲直りをしての繰り返しであったが、それよりしんどい時に一番そばにいてくれた人同士ということもありやはり相手を手放すことはなかった。

そしてお互い就職した時に初めて会うことになった。

2時間半の距離であったが月1で会っていて、お付き合いが始まった。

彼は人混みや外に出て行くことをあまり好まず、ゲームには没頭していた。

ほとんどご飯以外は出て行くことなく、ゲームや動画を見て過ごしていた。

私はアウトドアでもっと一緒にいろんなところに出て行きたかったが、一緒にいるだけでも幸せは感じていた。

もちろん会っていない時は電話、メッセージでやりとりはほとんど毎日続いていた。

彼は喧嘩した時には口調が強いこともあり、威圧的な部分もあったため、私はそれだけは受け入れることはできていなかった。

一度一緒に車で移動している時に、彼が怒り途中で降ろされたことがあった。

その時私はタクシーを拾ったり歩いて移動していると、結局は彼が心配して連絡してくれた。

それでも彼と一緒にいたい気持ちが強くあり、ほとんど依存状態であった。

しかし喧嘩も多くなってきて、遠距離ということもあったため、このままだとこの先も一緒にいることができなくなると話し合いをしお別れすることになった。

連絡の頻度も減っていき、しばらく会っていなかった。

数ヶ月後彼から連絡があり友達として関わってくれていたが、私はまだ未練が残っている状態だった。

しかし彼には新たに好きな人ができており私はショックを受けた。

しばらくは立ち直れずにいたが、私にも身近に好きな男性ができ彼とはお互いの恋愛相談をしていく友達の仲になっていった。

そこからその男性とはお付き合いすることになり、他の男性とは連絡を取るなとのことで、それを彼に伝えてそこから連絡は一切取らず関わりが終了した。

数年の時を経てその男性とも考えの不一致で別れてしまい、ふと彼に連絡してみた。電話は出なかったため諦めようとしたが、折り返し連絡があり久しぶりにお話しした。

彼は彼女も作らずまた私と関われる日をずっと待っててくれていたとのことであった。

そこで彼自身の考えが変わったと、もう一度やりなおしの話が出た。

しかし私はよく喧嘩していたことや威圧的な態度が印象として強く残っていたため、相談相手としての友達にしか思えないと伝え復縁はしなかった。

人は誰しも不安定な状況であったり、初めの頃の恋愛は依存的になりやすい。

悪い部分が見えていてもこの人しかいないと思ったり、唯一本音で話ができる存在となると陥りやすい。

その時の経験はつらいものであったが、それがあったから依存しない恋愛ができるようになり今では長い年月関わってくれた彼に感謝している。

u545著

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