私と彼女との出会いはネット配信で3年前の今日この時期でした。彼女は今年31歳女性、社交的ではっきりものをいうタイプ、めんどくさがり屋な性格で、あまり休日は外出せず家に籠り自分の好きなことをしています。現在は都内でアルバイトをしながら、彼氏と同棲中です。今年で彼氏とは同棲をし始めて7年目になりました。

今日は久しぶりに彼女から連絡があり、彼女の気になっているカフェにランチをしに来ました。
私は彼女に「もうそろそろゴールイン?」と話すと、彼女は「そうできたらいいんだけどね・・」と暗い顔をしてうつ向いてしまいました。私は彼氏とも面識があり、彼女と私と彼氏と3人で遊ぶくらいの仲でした。彼氏は多少デリカシーにかける所はありましたが、彼女のことを大切に思っていることを私は知っています。そのため、私は彼女が何故そんなに暗い顔をするのか理由が分かりませんでした。
「どうしたの?喧嘩でもした?」と彼女に問うと「そうじゃないんだけど・・話してなかったっけ?」と彼女は彼との出会いから今までの経緯を話し始めました。
彼女と彼との出会いは、ネット配信でした。彼女が暇つぶしに始めたネット配信。彼女がお酒を飲みながら配信をしていたところ、彼が訪れたことで出会いました。お互いに、ゲーム・お酒を飲むことが好きという共通点もあり、また彼自身もネット配信をしていたため、お互いの配信を通じて話しをするようになり、旧Twitterをフォローし合いDMでのやり取りも行うようになりました。
ある日彼がネット配信を通じて仲良くなった人たちとオフ会をしようと企画しました。その企画に彼女も参加することになったのです。彼女はこの時、彼のことはまだ好きという感情はなく「気になる人」というポジションで付き合うという想像はしていなかったそうです。そのため実際に彼とは初めて顔を合わせるのですが、オフ会の日は対して緊張することなく行くことができたと笑っていました。彼の第一印象は「かっこいい」だったようです。オフ会は居酒屋に行ったのですが、彼女の席は彼とは離れており、あまり話事が出来ませんでしたが、始めて会う人たちと色々な話をしてとても楽しい時間を過ごす事が出来ました。 あっという間に解散の時間になりました。それぞれが帰路に就く中、彼は彼女に声を掛けました「二件目いかない?」と。彼女は終電まで時間があったため「しょうがないなー付き合ってあげるよ」と二件目の居酒屋に行くことになったのです。色々話をする中で彼の印象は「この人良いな。好きだな」と変わっていったといいます。もっと一緒にいたいなという思いが強い中で彼と別れ帰路につきました。その後も変わらずやり取りは続き、お互いが予定が合う日は一緒に飲みに行ったり、出かけたりするようになったのです。
3か月後彼女から告白しました。その時彼は言いづらそうに大事な話があると彼女に話し始めました。彼は現在結婚しており大阪に妻と子供がいること。冷え切っていて子供のイベント事で帰宅する時以外は会う事もなく、別れる気持ちでいるが、子供が小さく養育費がかかってしまうから別れられない状態にある。という内容でした。彼女はすごく驚きましたが、別れてくれるならと付き合うという決断をしました。
彼女は千葉県、彼は東京都に住んでいます。彼の仕事は建築監督であり出張で日本各地に1~2か月ほど不在になることは珍しくなく、お互いが休みの合う日は貴重でした。お休みの日は彼女が彼の家に遊びに行くことがほとんどで、一緒にいる時間は楽しく幸せでずっと一緒にいたいなという気持ちになっていたそうです。
1年後、彼から「一緒に住まない?その方が一緒にいられるし、わざわざこっちに来るのも大変でしょ?」と提案があり同棲することになりました。
実際に同棲し始めると、将来を想像する機会が増え彼女は「本当に離婚してくれるんだろうか?私このままで大丈夫かな?」と楽しい反面このような不安が大きくなっていました。なかなか彼から「離婚する」という話もなく、3年が経過しようとしていた。変わらない現状に彼女は彼に「離婚してくれないの?私たちのことどう思ってる?」と聞きました。普段全く彼から将来の話はすることなく、彼がどのように考えているのかわからなくなってしまったからです。彼は「離婚はするよ。今は時期じゃないし無理なんだよ。〇〇のことは好きだし、一緒にいたいと思っている。ただ〇〇が待てないなら、〇〇とっても時間は大事だから別れたいと思うなら別れてもいいよ」というだけだったそうです。彼女は「離婚する」この言葉を信じ、また一番は彼と一緒にいたいと自分自身の気持ちがあるので付き合いを続ける事にしました。
私と彼女がであったのはちょうどこの時期になります。今だに離婚してくれないこの状況が続き、昨年彼女は自分の誕生日に彼に再度聞きました。「いつまでこの関係は続くの?いつ離婚してくれるの?」と彼に尋ねました。彼は「離婚するつもりはある。でも子供の成人まで待ってほしい。〇〇には悪いけど待てないようなら別れてもいいと」言われたようです。彼女は「そっか・・ごめんねこんな話をして」とその場を収めたようです。
彼にこのようなバック背景があったのはこの話を聞いている今、私は初めて知りびっくりしました。彼女は結婚願望はあり、子供も欲しい、絵にかいたような一軒家で幸せになるんだと以前私に話してくれていたのを覚えています。本来なら条件的に彼は絶対に当てはまらないし、私は「本当にそれでいいの?」と聞くと、彼女は「でも好きなんだよね・・好きになっちゃったんだよね。実質今の関係って不倫じゃん?私悪者なんだよね。奥さんにとって。私も親にこんなこと言えないよ。何かあるごとに奥さんのところに帰るし、離婚するって言ってるけどこの先分からないじゃん。そんなのわかってるんだけどさ・・・私が離れたくないの」とすすり泣いていました。この時私はつい「もう別れちゃえば?〇〇が望むような未来はもしかしたらないかもよ?子供だって彼の子供が成人するまで待っていたら望めない年齢になっちゃうし・・・やっぱり不倫はよくないよ」という言葉が出ちゃいそうになりましたが、彼女の表情を見ていたら、私はなにも言えなくなってしまいました。 好きになってしまった方が負けってこのようなことを言うんですかね?
この関係がいいのか、悪いのか私にはわかりません。でも彼女には幸せになってほしいと思っています。
s611著








コメント
コメント一覧 (2件)
pr
今回の作品は、友人女性の複雑な恋愛事情です。
著者の友人は、31歳で社交的ではっきりものを言うタイプの女性。そんな彼女には7年同棲している彼氏がいます。
彼女と彼の出会いは、とあるネット配信で仲良くなった人たちの集うオフ会でした。
徐々に仲も良くなり、3か月後に彼女の方から告白。しかし、そこで彼が既婚者で子どももいることが発覚します。
彼は離婚の意志があるものの、子供の成長まで待ってほしいと彼女に訴えます。
彼女は将来の幸せを信じ彼を待ちますが、将来に対する不安は募ります。
相手を好きになってしまったせいで縛られてしまう彼女に、著者は幸せになってほしいと願うばかりでした。
好きという感情だけでは収まり切れない複雑な恋愛事情が描かれています。
彼女が彼の離婚を待ちながらも漠然とした不安と葛藤を抱く姿がとてもリアルで、登場人物に感情移入しやすい内容です。
2人のその後が気になる結末で、惹きこまれるような素晴らしい作品です。
検収者 kitsuneko22
⑥kitsuneko22-10