出会い

私はずいぶん長い間パートナーが居ませんでした。
普段は美容関係の接客業。休日はもっぱら自宅に引きこもって映画鑑賞。
おひとり様も板につき、そんな毎日では出会いなどあるはずがなく…
さすがに将来に不安を覚え、思い切ってマッチングアプリに登録してみることに。
すぐに数人の方から”いいね”をいただきました。
その中で、メッセージ付きの”いいね”をしてきた方が。
『プロフィール画像を見て、この人だ!と直感しました。ぜひお話してみたいです!』
…なに言ってんだこの人
それが彼の第一印象でした(笑)
それでもなんとなく気になったので、私からも”いいね”を返し、メッセージのやり取りが始まりました。
一つ年下の彼はなんだかかわいらしく、趣味も合いそうで好印象でした。
しばらくやり取りをする中で、「よかったら食事に行きませんか?」とお誘いを受け、初めて会うことになりました。
早すぎる告白

彼と待ち合わせをして一緒にお店まで向かいました。
初めて会った彼は写真よりも良い面立ち。
正直悪くないと思いました(笑)
飾らない雰囲気で、おしゃべりも楽しい。この人ならお付き合いも考えられると思いました。
その日は楽しい時間を過ごして帰宅。
またすぐにお誘いを受け、翌週には2度目の食事に。
その日も楽しく食事をしました。
その帰り道、彼が「まだ少しお話したい」と言うので近くの公園へ。
「早すぎる気がして、言おうかどうか迷ったけど…一緒に居るとなんだか落ち着くし、付き合ってほしい」
突然の告白。
まだ会って2度目です。まさか告白されるとは思っていなかったので驚きましたが、正直うれしい気持ちの方が大きい。それに人生のパートナーになる人とは話が早く進むっていうし…
私は彼とお付き合いをすることに決めました。
充実した日々 楽しかったはずの旅行

それからは楽しい充実した日々を過ごしました。
彼は私の為にできることをやってあげたい!と考えていたようで…
すでに過ぎている私の誕生日を祝ってくれたり。
職場まで送り迎えをしてくれたり。
手料理を振舞ってくれたり。
犬のようにぶんぶん振っている尻尾が見えるほど尽くされていました(笑)
そんな中、私の夏休みに合わせて彼も休みを取ってくれるというので、旅行に行くことに。
お互い休みが合わず、1日一緒に居ることが無かったので、この旅行をとても楽しみにしていました。
旅行先でも楽しく過ごし、その帰り道。
私はちょっと疲れたのかとても眠く、彼も寝ていて良いというのでその言葉に甘え、助手席で寝てしまいました。
「着いたよ」という彼の言葉で起きました。自宅の前に車が停まっていました。
あれ?いつもなら近くのパーキングに車を停めて自宅まで行くのに…
彼の様子がおかしい…
荷物を玄関先まで運ぶと彼は帰っていってしまいました。
次の日もお互い休みだったので、てっきり泊まっていくものだと思っていたのに…
え?私なにかした?車でずっと寝てたから?
いろんな考えが頭の中をぐるぐる駆け巡ります。
私は『もうお別れなのか』と直感的に思いました。
でも私は別れたくない。彼の様子がおかしいことに気づかないふりをして、いつものように振舞っていました。
別れ

旅行から数日後、『もう一緒に居るのが難しい』と彼から連絡がきました。
もうわかっていたことでしたが、やっぱり別れたくないという気持ちが大きく、話し合いをしました。
彼曰く、『パートナーに求める大事なものがあってそこが気になっていた。直してほしいと思ったけど、それを直してもらってまで一緒に居たいと思えなかった。』とのこと。
旅行中の私の何気ない行動がきっかけで気持ちが切れてしまったと言われました。
正直意味がわかりません。
彼の言う大事なものというのは、一緒に過ごしていく中でお互い譲り合ったりしながら少しずつ育んでいくものだと思いました。
一緒には居られないと判断を下すのが早すぎる。私たちはまだ初めて会ってから2か月しかたっていませんでした。
彼の思っていること、私の思っていること、話せば話すほどお互いの知らない部分が出てきます。
だってまだ2か月ですから。
私はまだこれからだと思いました。まだやり直せる。
でも、彼の切れてしまった気持ちがもう戻らないことも知っていました。
かつての私を見ているようでした。過去の私の行いがここで返ってきたのだなと。
受け入れるしかありませんでした。
彼との別れは納得いかない部分もありましたが、今では彼とはご縁がなかったのだと思えるようになりました。
彼が理想のパートナーに出会えることを祈っています。
Aki著









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