幼なじみのあの子はいつも元気

私には家が近所で、保育園から中学校まで一緒だった女の子の幼なじみがいます。もちろん本名は出せないので「Eさん」とします。今回はそんなEさんとの思い出や、大人になってからのお話をしようかと思います。

出会った頃のお話

初めて彼女と会ったのは、保育園のころ。物心がつく直前のことではっきりとは覚えていないものの、Eさんの方が先に入園していたようで、私は3歳か4歳のころに入園したと親から聞いています。

時は経ち、小学校入学の準備も進んでいたころのこと。私と同じ小学校に行くのは彼女だけであることを知ります。同じ小学校に進学するということもあり、この時からEさんとの距離が急激に近くなります。

保育園の頃はそこまで親密だった記憶はありません。親同士は色々と話をしていて仲が良かったのですが、私と彼女はお互いに他の子と仲良くしていた記憶があります。

登下校を共にした小学校時代

小学校入学後、近くに住む子たちと集団で登校することに。同級生も先輩・後輩も交えて5~6人程度のグループになっていたと思います。ここで、彼女の人となりを詳しく知ることになります。

Eさんは男勝りで運動神経バツグンな元気いっぱいの女の子。常に声が大きく、大人しい性格だった私は彼女に圧倒されるばかり。ある時は側転しながら学校に行くという離れ業もやってのけます。また、彼女の家で犬を飼いだしたときはビビっていた私に犬を近づけて驚かせたりと、いい意味の遊び相手になっていたものです。

ここで、一番記憶に残っている出来事を紹介します。登校中に年下の子が鼻血を出してしまい、通学路の途中にあるEさんが通っていた塾へティッシュを取りに行くことに。道路を挟んだ反対側にあったのですが、道路を横切ったEさんがなんと車にはねられてしまうのです。軽く10メートルは飛ばされていたのではないでしょうか。救急車も来てEさんは病院へ。私たちは遅れながらも学校へ行きました。青ざめながら学校に向かい安否を気遣っていましたが、彼女はその日のうちに退院。親御さんからの話によると、病院で車いすに乗って大喜びしていたそうで、彼女の生命力のすさまじさを思い知らされました。

そして、小学校卒業の日。ほとんどは同じ中学に行くのですが、クラス中はお別れムードが漂っていました。私は「この小学校ともお別れか…」としみじみしていた一方で、Eさんは感受性が豊かだったのか涙を流していました。あれだけ元気な彼女も感極まることがあるのかと驚いたものです。

お互い部活に打ち込んだ中学校時代

中学校へ進学すると私は陸上部に、Eさんはバスケットボール部に入りました。時間が合えば小学校時代と同じく一緒に学校へ行くのですが、Eさんは朝練もあって一緒に学校へ行く機会は減りました。

中学校の3年間で同じクラスになったことは一度もなかったので、会話する機会自体も減りました。それでも、校内で会えばあちらから挨拶してくれたり、部活の合間に話しかけてくれたりと私のことは気にかけていてくれたようです。

その一方で、少し厄介な目にも遭いました。小学校時代からそうだったのですが、Eさん発信で「あいつ○○さんのこと好きらしいで!!」と同級生に言いふらしていたのです。しかも、私が微塵も好意を抱いていない他のクラスの地味な女の子が好きだという根も葉もない話を。その話は同じ部活の同級生にも届き、「○○さんと仲良くね(笑)」とよく言われました。慣れていたので適当にいなすことがほとんどでしたが、虫の居所が悪い時にやられるとあまりいい気はしませんでしたね。

中学校を卒業した後は、それぞれ別の高校に進学することに。偏差値的に同じくらいの学校なのですが、「私が行く高校の方が賢いから!」と常々言っていました。普段のテストの成績は私の方が良かったので、対抗意識を燃やしていたように見えます。しかし、私が進学する高校は定員割れで名前を書けば入れる年だったので、競争を勝ち抜いた彼女からすればそう思ったのかもしれません。

中学卒業後の関係

高校に進学すると、最初のうちはメールでやり取りしていたのですが、お互いに勉強や部活で忙しくなったこともあって距離はどんどん離れていきました。

そんなある日、部活の合同練習でEさんの学校へ行ったのですが、そこで彼女に遭遇したのです。顔を合わせた時間は非常に短かったのですが、変わらず元気いっぱいな姿を見ることができてとても安心した自分がいました。また、高校3年生の時には同じ塾に通っていたのですが、お互い違う授業を受けていたこともあってめったに会うことができませんでした。

大学に進学してからは、SNSを始めたこともあって近況報告をしあうこともしばしばありました。一度だけ食事に行ったこともありますし、何年かに一度はバレンタインデーにお菓子を渡してくれます。最近は数年間疎遠になっていますが、先日実家に帰った時に偶然道端で遭遇し、お互い非常に驚いていました。

彼女とは性格が真逆で、尻に敷かれていた方ではないかと思います。しかし、学校を卒業した後も自分のことを気遣ってくれる良き友人なんだと思っています。現在では疎遠になったとはいえ長い付き合いなので、これからもどこかで定期的に会う時間を設けたいと思っています。

707著

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コメント

コメント一覧 (2件)

  • こちらの作品は、幼馴染の女の子とのエピソードです。

    著者には保育園から中学まで一緒だった幼馴染Eさんがいます。
    Eさんは男勝りでとても活発な女の子。真逆の性格だった著者はいつも彼女に圧倒されていました。
    ある日事故に遭った後も車椅子に喜ぶEさんのエピソードは今でも一番記憶に残っている思い出です。
    中学時代にはお互いに部活に打ち込み時折気にかけてくれる彼女でしたが、好きでもない生徒との噂を立てられたり成績をライバル視されたりと少し厄介な目にも遭いました。
    高校は別々になりましたが部活の合同練習でEさんの学校に行くことがあり、そこで変わらず元気を振りまく彼女の姿を見かけます。
    彼女とは大学生になってからも時折連絡をしている仲。
    最近連絡は減りましたが、定期的に会う時間を設けようと思っています。

    幼馴染との思い出のエピソードが詳細に紹介された内容です。
    そのエピソードは微笑ましいものから驚くようなものまであり、彼女の活発さや前向きさがよく伝わってきます。
    関係を続ける中で変化する感情や、青春らしい一面が上手く表現された良い作品です。

    検収者 kitsuneko22

    (53)kitsuneko22-11

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