見知らぬ人への緊張感

僕は21歳の大学生です、大学のサークル仲間4人で週末に遊びに行く計画を立てていました。
ドライブやカラオケなどは、男同士で行っても盛り上がらないし、だからと言って寂しい事に誘う女友達も居ない。
そこで、「ナンパでもしてみようか?」と言うと、仲間は賛成し、週末楽しみに待つことになった。
当日、僕の車と友人A君の車、二台で二組に別れ目的地のナンパスポットへ心を弾ませながら向かった。
目的地に着くと声かけ待ちをしている一台の女の子の車を発見した。
ゆっくりと車を横に近づけようとした時に、ハッと気づいた。
「俺が声をかける役やん」と友人に言うと友人は「当たり前だろ」と言った。
僕は一瞬で緊張した。
ピンチをチャンスに

助手席の窓を開け、勇気を振り絞って声をかけると緊張からか声が裏返ってしまった。
そこで大爆笑が起き、一気に和んだ。
それをきっかけに、話も弾み軽い食事も兼ねてカラオケに行くことになった。
もう一台の友達の携帯に電話をかけ、様子を伺うと彼らもナンパに成功したようで、別行動をとる事となった。
カラオケに着くと自己紹介から始まり、僕は23歳の玲ちゃんに一目惚れしてしまった。
それから会話や歌で盛り上がった。
楽しい時間はあっという間に過ぎ去った。
はじめの一歩

カラオケを出ると空が明るくなっていた。
別れ際、僕はまだまだ話したい事がたくさんあったので、玲ちゃんにダメ元で連絡先を聞いてみた。
すると、意外にも玲ちゃんは僕に好印象を持ってくれていたようで、すんなり連絡先を教えてくれた。
帰りの車内、友人に嬉しさのあまりずっと自慢していた。
朝まで遊んでいたせいか家に着くと、そのまま布団で爆睡した。
目が覚めると深夜0時頃だった。起きてからもずっと玲ちゃんの事が頭にあり、携帯を眺めていた指が勝手に玲ちゃんの番号を押していた。
玲ちゃんはすぐに出てくれ、それから色んな話で盛り上がり、3日後食事に行く事となった。
二人きりの食事で…

約束の日、待ち合わせ場所に少し早めに着き玲ちゃんを待っていた。
玲ちゃんが駆け寄ってくる姿を見て、「やっぱめちゃ可愛いわ」と内心思い顔が緩んだ。
前回の玲ちゃんはパンツ姿だったが、今回はワンピースを履いていてより一層可愛かった。
予約しているイタリアンのお店に着き、食事をしながら会話をすると玲ちゃんの色んな事が分かった。
半年前に元カレと別れ今は彼氏が居ない事や、一度OLとして働いていたが美容師の夢を諦められず、今は美容学校に通いながらバイトをして生計を立てている事など。
僕は玲ちゃんがナンパ待ちをするような子に見えなかったので、聞いてみた。
「実は嫌だったんだよね、友達が今回だけだからってしつこく言ってくるから仕方なくね」
それを聞いて僕は安心した。
それからお互い意識し過ぎたのか、会話はあまり盛り上がらなかった。
僕はマズイ!盛り上げないと…
と思うが、何を話していいか分からず沈黙が続いた。
盛り上がらないまま食事が終わり、もう会ってくれないかも?と不安になって聞いてみた。
「また会ってくれる?」「勿論、また誘ってね」と玲ちゃんは言ってくれた。
帰宅し、僕はすぐに玲ちゃんにlineをした。
ナンパした子との未来は…?

僕と玲ちゃんは毎日のようにlineや電話で話をした。
初めは意識しすぎて何を話したらいいか分からず会話が弾まなかったが、今では普通に話せるようになった。
僕の隣には玲ちゃんが必要で、玲ちゃんの笑顔を見続けていきたいと思っていた。
ナンパした子と付き合っていると言うと、友達は大抵そんな軽い子やめておけ、と言いますが、ナンパする方もされる方も軽いヤツばかりではない、本気で思い合って付き合うカップルもいると言う事を自分が経験して知った。
あれから10年…
僕の隣には玲ちゃんが居て可愛い息子も産まれた。
これからも玲ちゃんと息子の笑顔を見続けたいと思っている。
a317著









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