アメリカ人彼氏と結婚間近!彼女が下した決断は・・・?

親友の優子は、名門大学へ特待生として入学し、キャプテンを務めたバスケ部を県大会出場に導いた。優秀な彼女の理想は常に高く、どんなことでもストイックに追い求めた。勉強も、スポーツも、恋愛も。

「外国人と結婚したいな」

これは大学時代の彼女の口癖のようなものだった。

「またその話?日本にいたらまず無理なんじゃない?」

私のその言葉は、優子に火を付けた。


理想を実現するために

優子は授業以外でも英語を学び始めた。

「ペラペラに喋れるようになって、海外へ行って、外国人と結婚するんだ。それに英語なら役に立つし、キャリアプランに繋がっていくでしょ!」

結婚したいから英語の勉強なんて少しおかしな話だが、いつの間にか洋画も字幕なしで見れるまでに成長した。

そして大学卒業後、磨いてきた英語スキルを活かし、外資系企業に就職。アメリカでの仕事を任されるのことになり、しばらく優子とは会えなくなった。


優子との再開

優子がアメリカへ行った5年後、高校の同窓会が開催された。久々に会った彼女は、あの時の理想をすべて叶えているようで、みんなの憧れの存在だ。彼女の周りに自然と人だかりができていた。

アメリカの生活はどう?どんな仕事してるの?日本に頻繁に帰って来てるの?

様々な質問が飛び交う中、私はどさくさに紛れて、一番気になっていたことを質問してみた。彼女はこのために英語を勉強したのだから。

「外国人の彼氏はできた?」

少し照れながら答えていた優子だったが、「そうそう!できたの!その話がしたかったのよ!」と、待ってましたと言わんばかりの早口だった。私は高校時代の努力家で無邪気な優子を思い出し、思わず吹き出しそうになった。

同窓会の翌日、2人は高校時代によく通った駅前のカフェへ行った。アメリカへ帰るまでに、どうしても2人で話したいというのだ。

わたしはてっきり、のろけ話を聞かされるのかな、と思っていた。しかし、意外にも彼女の第一声は消え入りそうだった。

「付き合わなければよかった」

当然、育ち方や価値観は全く違うのだ。国際結婚は失敗に終わることが多いというのも聞いたこともある。しかし、英語を本気で学び、海外へ行く夢も叶え、やっと掴むことができた理想の1つだったのだ。まさか完璧な彼女からそんな言葉が出るとは思わなかった。

一体何があったのか・・・


これが国際結婚の現実?

半年前に職場で出会ったアメリカ人の彼氏と婚約をして、両親同士も仲良くなり、式場の話も始まっていた。その時はまだ、子供や将来のことを考えてワクワクしていたそうだ。

しかし、何をするにも彼の母が一緒にいて、彼も母がいないと何もできないそうだ。子供ができても、母は毎日会いに来ると言っているらしい。これまでどんな事も1人で乗り越えてきた優子にとって、義母がいる日々を考えるとストレスだったのだろう。

優子はアメリカの友人に相談したところ、ファミリーなんだから当然でしょう?と真剣に話を聞いてくれなかったのた。

もちろん彼とは何度も話し合った。ハッキリと嫌だと言ってみるも、「僕のファミリーを否定するのか?」と激高され、彼の母にも咎(とが)められたのだ。

「私もそれは嫌だな。優子はどうしたいの?もう結婚の話、進んでるんでしょ?」

優子はしばらく黙っていたが、コーヒーを飲み干して一言

「私、国際結婚に向いてないのかも。」

それから数カ月後、優子は彼と別れて、日本へ帰ってきた。ちょうど仕事も一区切り着いたらしい。あれだけ夢見た国際結婚も、もうこりごりだとか。

全てにおいて成功してきた優子は、唯一恋愛だけは高い理想に届かなかった。やっぱり国際結婚って難しいのだろうか?

 

yuuki著

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