仕事の出来ない地味なOLが逆転、玉の輿を目指す

普通の地味なOL


浩美は仕事が出来ない普通の地味なOL。彼氏もいない。そんな彼女の迎えた26歳。ふと、これからの生活を考えてみる。自分だけの稼ぎでは暮らしていくには心許ない。
どうすればいいのだろうか。一番手っ取り早い選択肢は稼ぎの良い男と結婚することだ。

地味な浩美だが、婚活市場では幸いまだ若さが武器になる。年収が良くて、顔や性格を考えずに選べば、良い男を捕まえられるだろう。生活について心配がなくなれば、それでいい。

そう考えて、彼女は婚活をはじめる。街コン、結婚相談所、友達の紹介、数ある婚活の中で彼女が選んだのは手軽に始められて初期費用もかからないマッチングアプリだった。中でも真剣な出会いを求めている人が多いであろう婚活専用の、あまり利用人数の多くないサイト。

マッチングアプリ

家から1時間圏内、年収1200万以上の男性で検索をかけてみる。12人がヒットする。有名でないとは言え、少ないなと心の中で思いながら、1人1人を見るまでもなくいいねを押す。プロフィールを見て、興味を持ったところを1つあげて相手が返事しやすいようにメッセージを送る。将来安泰した生活が送れるのなら、この程度の手間は惜しまない。

そんな中でまだ送ってない相手から長文のメッセージが届く。「はじめまして、マッチング嬉しいです。」との書き出しで、礼儀正しい挨拶が述べられていた。プロフィールを確認すると、顔は地味だが有名大学に通い超一流企業に勤めるインテリ眼鏡男子だった。結婚も相手がいればすぐと書いてある。

これだ!と思った浩美はすぐさま返事を送った。何度かラリーが続いた後、食事の誘いを受けた。お店を選んで欲しいと提示されたのは、1人2〜5万円程のフルコースを出してる料亭のサイト。

こんなトントン拍子に進んでもいいものかと思いながらも、欲張って5万円のコースを希望した浩美だった。「では、18時にホテルのロビーで」期待に胸を膨らませながら、彼女は待ち合わせ場所に向かう。気合を入れて30分前についた彼女はホテルの中を散策する。店は最上階の料亭。

こんな夢のような幸せがあるのだろうかと思いながら彼を待つ。
「はじめまして、龍太郎です。」現れた彼は写真より太っており、声も甲高い男性だった。緊張しながらエレベーターを登る浩美と対照的に落ち着いた様子の彼は、よく来るんだと話す。

5万円コース

凄いですね、と返しつつ、5万のフルコースをよく食べに来る人と私なんかが釣り合うのだろうかと少し落ち込む彼女。しかし、豪華な食事を目の前にしてその気持ちは吹き飛ぶ。私もこんな食事をする豊かな生活を送りたい、絶対彼を手に入れてみせると決意するのであった。

中高と合唱部らしい彼は高い声が特徴的で、写真より地味な印象を受けた。しかし、他に会ってる方はいますか?と聞くと、次のデートの約束もあるそう。

私を選んで欲しい。そんな思いから、食事後のお散歩で手を繋ぎ私も結婚したいんですよねと笑顔ではにかみつつ告げる。ちょっとやり過ぎなくらい、いつもの自分とは比べ物にならないほど、積極的な浩美がいた。

対して彼は「前向きに検討します。」とビジネスライクな返事をして、クククと高らかに笑う。ちょっと変わった人かもしれないと思いつつも、よろしくお願いしますと精一杯頭を下げるのであった。

数日後、再びデートの誘いが、浩美の元に送られてきた。場所を変えて今度もコース料理が美味しく有名人御用達のお店。
この間の他の人とのデートの行方が気になりながらも、浩美は席についた。
話の途中で、それとなく聞いてみる。すると、彼は相手に実は可愛いものが好きだと言う話をしたら、引かれてしまったと愚痴をこぼした。

そんなの酷いですねと言いながら、彼女は心でガッツポーズをする。浩美は昔からダメ男が好きで振りまわされる恋愛を送ってきたのでそのくらいの包容力はある。年収さえ高ければ、細かいところは気にしないと心から言うことが出来た。

私も可愛いもの好きですよ、と言うと彼はまた高い声で笑った。前回と同じように食事後の散歩中に出掛ける2人。今度は彼から手を繋ぎ、結婚を前提に付き合って欲しいとの言葉を受ける。

天にも登るような気持ちで頷(うなず)く浩美。その流れで、早く結婚を進めたい彼女は、家に行きたいとリクエストするが、散らかってるからと彼に断られてしまう。将来的に家政婦になるみたいなものだと思っている彼女は、私が家を掃除してあげると提案。

すっかり奥さん気分で彼の家に向かうのであった。これが間違いだったと彼女はまだ知らない。

riri著

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この記事を書いた人

コメント

コメント一覧 (1件)

  • y7358riaさん

    早速の投稿有難うございます。

    1記事目の状況を確認させて頂きました。

    参考になるように画像や段落の追加をしたあります。

    下線の文書は、余計に表現が重なったようで、読者にとっては必要無いように思います。

    全体的に分かり易く読み易い文章です。

    この様な記事で作成して下さればと考えます。

    どうぞ宜しくお願いします。

    完成された記事をお待ちします。

    井上保夫

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