彼との出会い
人脈を増やしたくていろいろな社会人サークルに入っていた26歳の頃。
その中の一つ、趣味のサークルで管理人をしていた25歳の男性から「一緒にごはん行きませんか」とお誘いがあった。
他にもサークルに入っており、忙しくしていたため、入会して3ヵ月経過していたが顔を出していなかった。
「管理人さんがどんな人か分からないし、一度会ってみよう♪」
そんな軽い思いから、管理人さんと会うことを決めた。
紫色のハイネックニットにウール素材の白いフレアスカート、黒いショートブーツを履いていった。
待ち合わせ時間の5分前に到着して、しばらく待っていた。
待ち合わせ時間になっても来ない。
(時間にルーズな人だなー)
待ち合わせ時間に来ないことで少しイライラしていた。
待ち合わせから3分ほど経過して、スマートフォンに連絡が入った。
「すみません、10分ほど遅れます;;」
その連絡を受けて、もう少し早く連絡してよーと思い、待つことにした。
(出会う前から印象最悪でしょ)
当の本人がいないため、不満をぶつけられず抱えていた。
待ち合わせの時間に20分ほど遅れたものの、無事に到着した管理人さん。
予約してくれたお店に向かい、相談しながら料理を注文した。
料理が来るまでの間、お互いの好きな映画、テレビ番組など最近のメディア情報の話をした。
管理人さんはたくさんの情報を持っていて、知的好奇心が刺激され話していて楽しかった。
最初の遅刻で最悪な印象だったが、それをかき消すほど魅力的な人だった。
私も管理人さんも歳が近く、お互いの恋愛事情の話になった。
それ以外にもお互いに恋人はいるのか?
と聞かれ、お互い「いない」と答えた。
管理人さんはかっこいいし身長も180cmを超えていて、仕事も出来る人だった。こんなかっこいい人なのに、彼女がいないなんて勿体ないなと思った。
「彼女がいないなんて意外です。勿体ないですね」

と言ったら、管理人さんはその言葉が嬉しかったのか「付き合わないか?」と言ってきた。
(初めて会った人にそんなこという?変な人)
今まで出会った人とはないタイプの人で面白いと思った。
(もしかしたら良いところが見えてくるかもしれない)
「いきなり付き合うことは出来ないけど、また会いたい」
その返事を聞いて、管理人さんは「分かった」と言ってくれた。
交際から分かれた後
それから数回会い、悪い人ではないということが分かり、付き合うことになった。
(これから相手のことをどんどん知って行こうー♪)
と前向きだったが、交際はなんと2週間で終わった。
管理人さんの仕事が多忙すぎて、スケジュールを空けることが出来ず、そのことに耐えられなかったようだった。
(2週間で終わるなんて、最短記録更新…)
あまりにも早い別れに驚き、少しだけ悲しみました。
(気を取り直して、人脈を増やすために動こう!)
当初趣味のサークルに入った理由を思い出してこれからに期待しようと決意した。
しかし別れから2日後、管理人さんがもう1回よりを戻そうという話を持ち掛けた。
(生ぬるいことを何言ってんのよ、この人は!(# ゚Д゚))
怒りが爆発しそうになり、この人にとって恋人と別れるという意味を分かっているのだろうかとだんだん理解できなくなった。
(結局、元に戻ってもなー。また同じことを繰り返すよね)
そう思って復縁に反対した。
しかし、そのやり取りが3日続いた。
LINEも1日1通ではなく、10回を超えていた。
(粘るな…これ以上付き合い切れない。疲れた…)
抵抗する気力はなくなり、ついに情にほだされた私が折れた。
(ここまで粘るなら、本当にやり直すんだな。期待しよう)
もう一度、この関係をやり直すように私も頑張って努力しようと思った。
残念ながら、彼の都合に振り回されるようになった。
LINEの既読スルーは基本。2ヵ月合わないのは当たり前。会うのは1日の数時間だけ。
付き合っているのに、我慢ばかりして素直に気持ちを伝えられない。

涙が止まらず、辛い日々を過ごした。
(こんなに会わないのは私は浮気相手なのかも、もしかして既婚者?)
管理人さんのことを信じられなくなり、常に疑うようになった。
(別れるのが恐い。捨てられるのが恐い)
別れては、よりを戻すを1年間繰り返していました。
決意
付き合うのに我慢することが当たり前だと思っていたが、ある日管理人さんにここまで執着する意味があるのだろうか。
そんなことを思うようになった。
(執着する理由ってあるのかな?)
私から別れを切り出すことは今までなかった。
(管理人さんのことを思うと、私は笑うことより涙を流すことが多い…)
果たしてそれは私にとって幸せなんだろうか。
今後の二人のためになるんだろうか。
(今は管理人さんの都合で振り回されているけど、私も自分の幸せを考えないと…)
何度もなんども考えて、たどり着いた答えは、管理人さんと今度こそきちんとお別れをすることだった。

会ってからこちらから別れを告げるのは辛いからとスマホを手に取る。
いざ、別れるとなると涙が止まらず、スマホの画面が滲んで文字が見えなくなってしまう。
私から別れると言ったことがなかったので、管理人さんはひどく驚いた。
管理人さんから引き留められたが、それを受け入れることはしなかった。
(別れるんだから、連絡先は消してしまおう!)
未練を断ち切るために連絡先を全て消した。
もっと早く気がついて行動すれば良かったなと後悔しつつ、別れることを選択した自分を褒めた。
あれからしばらく経ち今は彼氏はいないが、おかげで自分のやりたこと、希望する行動が素直に出来るようになった。
我慢しすぎてしまうと、愚痴や不満ばかり出てしまう。
愚痴や不満を言うことは反対ではないが、心の声を聴いて、素直になってみるのも一つの方法ではないかと学ばせてもらういい出来事だった。
inoue著









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