4年付き合った彼氏。その後に待ち受ける衝撃の事実

『別れてほしい。』

4年間付き合ってきた彼氏にフラれた。しかもLINEで。

あまりにも衝撃が強すぎて、アカリはしばらく呆然とするしかなかった。

──何でこうなってしまったんだろう。

そう、自問自答してみる。

いや、考えるまでもない。その兆候はあったのだ。

だんだんと冷たくなってゆく彼に気づいていながらも、ただ自分が現実逃避していただけなのだ。

アカリは呆然とする中、彼との日々を思い返していた。

出会いは大学時代のバイト先

シュウジと出会ったのは、アカリが大学2年の頃。バイト先のカフェで知り合った。

そのカフェはちょうどオープン直前で、オープニングスタッフを何人か募集していた。アカリとシュウジは、そのオープニングスタッフとして採用されたのだ。

シュウジは一歳歳上の大学3年生。

明るい性格の彼は、人と仲良くなるのが早く、友達も多かった。一方のアカリは、人当たりこそいいものの、実は人見知りな性格。心の内をなかなか明かせないが故、人と仲良くなるのに時間がかかるのだ。そんなアカリでも、シュウジとはすぐに仲良くなり、一緒にカフェでの仕事を学んだり、バイト仲間と飲みに行ったりと、友人として楽しい日々を過ごした。

二人の距離は段々と縮まっていった。

バイト仲間と複数人で行っていた飲み会も、いつしか二人きりで飲みに行くことが増えた。そして、ある時シュウジから告白されて、二人は付き合うことになったのだ。

シュウジとの日々は幸せだった。

シュウジは割と心配性で、アカリが自分以外の人間と出かけると、とても心配する。そんなシュウジに呆れつつも、内心では嬉しくて、アカリにとっては愛されている証のような気すらしていた。シュウジのことを本当に愛していたアカリにとって、彼との日々は満たされたものだったのである。

社会人になってから、段々と冷たくなっていった彼

二人の関係が変わりだしたのは、シュウジが大学を卒業してからのこと。

シュウジは、アカリの実家近くにある、とある有名企業に就職することになった。

『社会人になって、生活が安定したら結婚しよう』

常々アカリにそう言っていたシュウジは、将来アカリと生活しやすいようにと、いくつか内定をもらった中で、そこに就職することにしたのだ。

アカリ自身も、もちろんシュウジとの結婚を意識していた。結婚にあたって考えなければならない生活のことをあれこれと考えながらも、彼との結婚生活を夢見ていたのだ。

しかし、そんなアカリの気持ちとは裏腹に、シュウジの態度は徐々に変貌していった。

大学とはうってかわって、激務の日々。その忙しさ故か、人が変わっていくシュウジ。明るい性格はなりを潜め、アカリに対しても段々と冷たくなっていった。

毎日していたLINEは返信が少なくなり、週一回はしていたデートも段々と少なくなっていった。アカリからデートに誘っても、疲れているからと、断られることが増えた。

冷たくなってゆく彼に不安を覚えつつも、アカリはめげずにシュウジを励まし続けた。忙しい彼を労って、休日には彼の家で手作りのご飯を振る舞い、掃除や洗濯も進んで行った。彼の誕生日には、彼が欲しいと言っていた時計をプレゼントした。

しかし、状況は好転することはなかった。

アカリも大学を卒業して社会人になり、徐々に仕事に慣れつつあったある日。付き合いだして4年目のアカリの誕生日。

シュウジからのプレゼントはなく、その代わりにシュウジからLINEが来たのだ。

『別れてほしい』と。

LINEで終わるのは納得がいかないと、アカリはシュウジと実際に会って話し合ったものの、シュウジの決意はかたく、結局別れることになったのだ。

それから半年後。聞かされた事実

そして、それから半年後のとある休日。

フラれた心の傷も癒えつつあったアカリは、友人と久々に会ってランチをしていた。

彼女はバイト先で出会った友人で、シュウジのことも知っていた。

「そういえば、アカリっていつの間にやらシュウジ君と結婚したの?」

「え、してないよ。ていうか結構前に別れた。それがどうかしたの?」

突然シュウジの話題を振られて驚くアカリに、彼女は衝撃の事実を伝えてきたのだ。

「あ、そうなんだ。ごめんね。いや、それがね。シュウジ君のLINEのアイコンが赤ちゃんの写真だったから、気になって連絡してみたの。

そしたらシュウジ君、一歳になる娘さんがいるんだって。だから、いつの間にかアカリと結婚してたのかなって思って

呆然とするアカリ。

アカリがシュウジと別れたのは半年前。そして今、シュウジには一歳になる娘がいる。

そのことが意味することとは

いつの間にやら二股をかけられていたなんて。しかも子どもがいたとは。

思わぬシュウジのクズっぷりを聞かされたアカリ。

怒りを覚えつつも、そこで初めて”別れてよかった”と、心から思えたのであった。

 

tooruz著

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

コメント

コメント一覧 (1件)

コメントする

目次