幸せに見えた結婚生活

私には、高校時代からの親友が3人いる。
いつも一緒に遊んで、なんでも話ができる仲だった。
これから、そのうちの1人に起きた、奇妙な恋愛話をしよう。
その中の一人の美香は、昔から、いつでも彼氏がいないとダメなタイプだった。
よく聞く話だが、彼氏がいるときは連絡が全くなく、別れるとうるさいくらいに連絡がくる。
言ってしまえば、「恋愛依存症」、そういうタイプの女だ。
本当に面倒くさいが、長い付き合いなので、そういう彼女にももう慣れていた。
そんな美香は、私たちの中で一番早くに結婚し、子供も3人いた。
旦那さんは、平凡な人ではあったが家庭的で、私達から見たら幸せな家庭だった。
美香は結婚した後も、よく私達と食事に出かけたり、子供も連れて出かけたりしていた。
特に現状に不満など持っていないように見えた。
しかし、いつものように食事に出かけた時、私たちは美香からとんでもない告白をされた。
職場の後輩からの誘い

美香は結婚後も仕事を続けていた。
その職場に、5歳年下の後輩が入ってきた。
美香はある時、職場の飲み会などがあると、その後輩が、必ず美香の隣に座り、やたらと距離が近く、肩を叩かれたり、ボディタッチも多いことに気が付いた。
ここまで聞くと、その後輩が美香に気が合って誘っているんだろうなということは容易に想像できることだ。
しかしびっくりしたの、その相手が「女の子」であったということだ。
彼女はLGBTだったのだ。
美香は面倒見もよく、まさか女の子が自分を誘っているとは思わなかったので、誘われれば二人で食事に行ったりしていた。
そしてある日、彼女から告白を受けたのだ。
結婚もしていて子供もいた美香は、もちろん同性愛者ではなく、初めは彼女の告白をやんわりと断っていたのだが、彼女は諦めなかった。
もともと、恋愛対象者から猛烈なアプローチをされるとなびいてしまうたちだった美香は、彼女の度々のアプローチに心が動かされていった。
おそらく時期的にも、旦那さんとは倦怠期だったのかもしれない。
そんな彼女に心が揺れていた美香は、私たちに相談をしてきた。
私は猛反対をした。
何よりも子供たちが可哀そうだと思った私は、なんとか思いとどまるように説得した。
美香は「そうだよね」と答えたのだが、その後しばらく彼女からの連絡は途絶えた。
離婚した友

ある日、親友グループの一人の真奈から、美香があの後輩と付き合っているという事実を聞かされた。
しかも美香は離婚をしたというのだ。
たまたま飲みに行ったお店の店長に、「離婚した方がいいよ」と軽く言われた言葉を本気にして、さっさと離婚したというのだ!
それまで私たちは何でも相談してきたし、隠し事はしたことがなかったのだが、その件に関して、美香は私には何の連絡もくれなかった。
それはショックだったが、たぶん私があの時猛反対をしたので、彼女も私には打ち明けられなかったのだろう。
しばらくしてから、私にもきちんと話をした方がいいと、真奈に説得された美香から報告が来た。
もう何を言っても仕方がないと思い、その時は何も言わず話を聞いた。
離婚をして、正式に彼女と付き合い始めた美香だが、後輩の彼女とはあまり長くは続かなかった。
付き合い始めた彼女は、美香の行動にいちいち文句を言ったり、嫉妬深かったりしたのだそうだ。
初めは謝っていた美香だったが、最終的には耐えられず二人は別れた。
幸せな家庭や子供を犠牲にしてまでして選んだことの結末は、なんとあっけなかったのだろう。
私はもう、あきれることしかできなかった。
その後・・・。

彼女と別れた美香だったが、元来恋愛対象者がいないと生きていけないタイプの彼女は、すぐに次の相手を探した。
今度は、マッチングアプリを利用した。
現在、彼女はマッチングアプリで見つけた最初の相手と付き合っている。
本当に、恋愛依存症だ。
美香の性格は重々承知しているし、この彼女の行動も性格的に仕方ないかとあきらめるが、本当に彼女に振り回された、元の旦那様と子供達には同情する。
私は、この美香の一連の行動が本当に理解できないし、同性愛者ではなかったとしても、LGBTの女性からアプローチをされたら、本当にその気になれるものなのか、今でも疑問はたくさんある。
しかし、過去をどうこう言っても仕方がない。
今は、美香が恋愛依存症から卒業して、子供の幸せだけを考えられる女性に成長してほしいものだと思っている。
そして私たち親友グループは、これからも美香のことを心配し、振り回されていくのだろう。
wingral著









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