<出会い>
私は結婚したばかりの30歳会社員男性。さぞかし妻と毎日ラブラブだろうと思われるかもしれないが、結婚を気に妻に対する性欲が失せてしまい、完全なレス状態になってしまっている。当然妻もそんな私に対して不満が募っており家ではいつも喧嘩状態。しまいに新婚夫婦にも関わらずお互い口も利かなくなり、私はそんな毎日に辟易していた。それでもまだ30歳だから性欲もある。そんな私の性欲を解消するのはAVを観る事や会社の女子と遊ぶことだ。そんなある日、職場で22歳の新人の女子社員が入ってきた。

<魅力的な新人>
その新人に私は既婚者にも関わらず一目ぼれしてしまった。端正な顔立ちに華奢で小柄な体に明るくて愛嬌のある性格は正に私のタイプだった。幸運なことに彼女は私の下に配属され一緒に仕事をする事になった。それからというもの毎日会社に通うのがとても楽しくなった。彼女はとにかく素直で真面目に仕事に取り組んでくれ、私の世間話にもユーモアを持って受け答えしてくれた。また外見が私の好みそのものだったので彼女の仕草やしゃべり方、表情が全て私にとって魅力的だった。仕事とはいえ、彼女と過ごす時間は家庭でのストレスを解消してくれるので私は家に帰っても彼女の事ばかり考える様になった。その様な調子だから私と妻との関係はますます冷え切っていた。

<縮まる距離>
ある日私は新人と県外に出張に2日間行く事になった。それが決まった時私は心底嬉しかった。彼女と旅行に行けるなんて夢の様で私は2人の距離を縮めるための様々な妄想を頭の中で膨らました。そして出張の日、仕事だったけれども会社以外で彼女と過ごす時間はとても新鮮で、移動の電車内でも話が弾んだ。初日の取引先との商談もスムーズに終わり、彼女と初日の打ち上げに居酒屋に入った。2人でお酒を飲むのは初めてだったので、私はここで普段は聞けない彼女のプライベートな質問を聞き出したかった。やはり一番聞きたかったのはこれだ。「今彼氏いるの?」多少お酒が入った所で聞いてみたがこの問いに彼女の返答は「えっいますよ。」と一瞬たじろいで答えた。もちろん私の心は凹んだが、続けて彼女から「でも・・・・別れたいんです。」と出てきたもので「えっ!?」私は驚いて若干の期待交じりに聞いた。「どうしたの?何かあったの?」。すると「彼氏が全然Hしてくれなくて私の事を本当に愛してくれているのかどうか分からない。2年付き合っているけどもう1年もないんです。」その表情は悲しそうというか、どこかサバサバした雰囲気だった。「これはもう別れようと決めているのかもしれない。」そう思った私は「そうなんだ。実は俺もなんだよ。」と切り出してみた。すると「そうなんですか?てっきり奥さんと仲いいのかと思ってました。どうしてそうなっちゃうんですかね。」と聞いてきた。結婚を機に一緒に暮らし始めてからは、普段の仕草や習慣が良いところも嫌な所も毎日みる様になるから新鮮さが無くなっていった事。また結婚してからもう付き合っていた頃の様な恋愛の駆け引きをする必要が無くなったからお互いに刺激が無くなってしまった事など、自分なりに思う事を彼女に話してみた。すると彼女は「分かります。実は私も1年近く同棲してるんですけど、別々に暮らしていた頃に比べて、何というか・・・相手にドキドキしなくなったんですよね。別に相手が嫌になったという事ではないんですけど。」自分と同じだ。そこからレスになり始めの頃、無かった翌日の妻の表情が怖いことや、その日の夕食はとても手を抜いてたり、最悪の場合は作ってくれない時もあったという様な話もし、彼女も「めちゃくちゃ分かります!私もそんな事、彼氏にしちゃいました。」となったり、お互いレス同士なので共感し合える部分が多かったので、レスネタで長時間盛り上がってしまった。酒もどんどん進んだ。思わぬ方向に話が言ってしまったが、盛り上がる事が出来たのは良かったと思った。
「でも君みたいな魅力的な女の子を抱かないなんて本当にその彼氏、勿体ない事してるね。」若干酔いが入った所で勢いに任せて攻めてみた。すると彼女は泣きそうな表情になり「ありがとうございます。」と身を寄せてきた。完全に意気投合した瞬間だった。
私はこの後の展開に期待するのと同時に、妻帯者として彼女と一線を越えても良いのか一瞬不安になったが、彼女の持つ魅力の方が大きかった。
後編へ続く。

後編へ続く
<越えた一線> その日、私たちはお互いの似たような境遇を存分に語り合ったので意気投合してしまった。また普段の仕事を通じての信頼関係も相まって2人の距離は縮まり、彼女は私に体を許した。私は普段から彼女とこうなる事を妄想していたので完全に舞い上がってしまい、ついに一線を越えてしまった。その時私は小さな夢がかなったと思った。
<続く不貞関係> 出張の後も当然ながら彼女との関係は続いた。2人とも遅くまで残業した場合は帰りに2人でデートし、時には会社の中で関係を持った時もあった。さらに休みが合えば2人で有給を取って遊ぶ様になった。いつしか・・・・いや前からだったが私は今の妻と別れて彼女と一緒になって人生をやり直したいと考える様になっていった。「彼女と会う時間は仕事でもプライベートでもとても楽しい。こんな日が毎日続いたら人生なんてバラ色になるんだろう。今なんて家に帰るのがものすごく嫌だし。」その事を彼女に話すと一瞬驚いたが、「本当にいいの?」嬉しそうに頷いてくれた。私たちは盛り上がっていたので最初は気づいていなかったが、2人揃って休む事が多くなったため、社内では私たちの関係が噂になっていた様だった。私と彼女が2人で話をしたり一緒にいれば、周囲の人たちの視線を感じる様になり、私たちは次第に社内では一緒に居づらくなっていった。
<疑う妻> そして2人の関係を疑い始めたのは妻も同じだった。以前にも増して帰りが遅かったり、休みが多くなっていたので妻は私の行動を不信がる様になり、問い詰められる事が多くなっていった。私はその度に残業とか同僚との食事などとはぐらかしていたが、日に日に妻の私に対する不信感が増していった。そんな調子なので以前にも増して夫婦仲は険悪な感じになり、ある日あまりにも問い詰められたのでとうとう私は言ってしまった。「もう離婚しよう」。妻もすぐに同意するかと思ったが反応は意外だった。
<妻との対話と和解> 「私はあなたが嫌いなわけじゃないの。ただあなたと真面目に向き合いたいだけなの。」妻は言った。それに対して「俺も向き合えるのなら向き合いたい。でも話をする度に怒られる様じゃ向き合えんだろ!!そのせいでお前に対する性欲も萎えたわ!!」と私は以前からの不満をぶちまけてしまった。「そうだったんだね。ごめん。」妻は泣き出した。「私は気が短いからどうしてもあなたに対してきつく当たってしまったわ。本当はそんなつもりじゃないのに。」妻が初めて自分の非を認めたと思った。「それであなたとまともに話が出来ない間とても寂しかった。」この「寂しかった」という一言で妻に対する同情が芽生えた。「だからこれからは出来るだけ辛抱してあなたを困らせない様にする。もっとあなたの事情も理解するから離婚なんて言わないで。」今までにない彼女の軟化した態度に、「それでも離婚したい」とはとても言えなかった。「分かった。これからはお互い理解し合える様にしよう。」と私も答えた。「あれ?俺確か妻と別れて彼女と一緒になるつもりだったんだよな。」と思いながらだっただ、その日以来妻との喧嘩も収まり、平穏な日々を過ごす様になった。
<揺らぎ始めた彼女との関係> そうしている内に、妻との離婚を決意しない私に対して彼女も次第に苛立ちを覚える様になって来た。最近は「いつ奥さんとの離婚届を出してくれるの?早くあなたと一緒になりたいのに。」と会うたびせがまれる様になった。最初は彼女を待たしているという後ろめたさから、逆に彼女に対して申し訳ない気持ちだったが、次第に鬱陶しくなってきた。 「俺もまだ色々と段取りがあるからさ。もうちょっと待ってくれよ。」答えると 「もうちょっとって何よ!?だいぶあなたの事待ってるんだよ。私早く結婚して子ども産みたいのにこれじゃあ30歳になっちゃうよ!!」 次第に関係がギクシャクし始めた瞬間だった。
<妻の妊娠と私の決断> ある日、何と妻の妊娠が発覚した。あの和解した日以来は2人の関係も良くなり、夜の営みも増えていたのだ。子どもが出来たのは嬉しかったが、彼女の事を考えると私は申し訳ないのと同様にとても不安になった。しかしこれからどうするのかは決めないといけない。そこで私は彼女と分かれて妻と子どもと暮らしていく事に決めた。
<手痛い代償> 修羅場になる事は十分覚悟していたが、その事を彼女に打ち明けると「この裏切者!!信じられない。」とかんしゃくを起こし。しまいには会社の人事部にまで通告したのだった。私はクビにこそならなかったが、減給および降格、異動の処分を会社から受ける形となり、彼女は退職した。
<希望> 妻にもこの事はバレる形となったが、生まれてくる子どもの事や私との喧嘩→和解の経緯もあって多少後ろ指を刺されたが許してくれた。「過去よりもこれからの未来を一生懸命に生きていこう。」と言ってくれた。私もこれまで紆余曲折あったが、もう一度チャンスをくれた妻と生まれてくる子供のために精一杯頑張ろうと誓うのだった。
torstein著









コメント
コメント一覧 (2件)
pr
今回は、既婚者の男性と新人OLの出会いの物語を書いていただきました。
結婚したばかりの30歳の彼は、結婚を機に妻に対する性欲が失せてしまいレス状態になってしまっていました。
彼は会社に入ってきた一人の新人OLに一目惚れをしてしまいます。彼女との時間はとても楽しく、彼女の存在は家庭内のストレスを癒す存在となっていきます。
ある時、2人は2泊の出張に行くことになり、仕事の終わりにお酒を飲みながらお互いの恋愛状況を打ち明け、日々の不満を共有しました。
彼はますます彼女に惹かれ、妻帯者として一線を越えていいのかと葛藤します。
結婚後に性的不満やストレスを抱き、新たな出会いで揺れ動く男性の心情がリアルに表現されています。
上手くいかない夫婦関係と、新たな出会いの中で生じるモラルとの間で板挟みになる様子は、とてもリアルで読者を物語に引き込む力があります。
今後の展開が気になる終わり方で興味深い内容の作品です。
検収者 kitsuneko22
㉙kitsuneko22-10
後編の作品は、既婚者の男性と新人OLの出会いの物語の後編です。
お互いに似た境遇にいた2人は意気投合し、ついに一線を越えてしまった男性。出張後も関係は続き、次第に社内で2人の関係が噂されるようになります。
そして妻も男性の行動を不審に思うようになり、問い詰めることが多くなっていきました。
ある日、男性はとうとう妻に離婚の話を持ち掛けます。しかし妻からの返事は予想外で、最終的にお互いに向き合って理解し合えるようになろうと和解します。
女性は未だ離婚しない男性に不満を募らせるようになり、妻の妊娠を打ち明けると、会社に今までのことを通告し退職してしまいました。
妻にはこの経緯がバレてしまいましたが、これからの未来を生きていこうと許し、家族と新しい生活を歩む決意しました。
冷え切った関係から対話を通して歩み寄る姿勢や、新たな命を迎え前を向いて生きていこうとする姿が感動的な内容です。
また不倫関係は最終的に大きな代償を伴うことが分かり、一時の欲望や誘惑に負けてはいけないという教訓を読者に与えています。
家族や大切な人との日頃からのコミュニケーションを大切にし理解し合うことが大切だとわかる素晴らしい作品です。
検収者 kitsuneko22
㉚kitsuneko22-10