出逢い
雅子(仮名)は高校生の時、大手スーパーのアルバイトをしてました。
アルバイトを終えて外に出ると店頭でお漬物か何かの販売をしていた大学浪人生のアルバイトの孝(仮名)が大きな声で「入れ歯でも食べれるよ~」と客引きをしていました。
おもわず雅子はその呼びかけが面白くて笑ってしまいました。と同時に孝に一目ぼれしました。孝も、雅子のこと可愛いと言ってくれたので それをきっかけに、 お付き合いが始まりました。

デート
王子の飛鳥山に初めてのデートの時、 雅子は初めて男の人と手をつなぎました。孝は、お医者さん志望だと言ってました。「産婦人科は忙しそうだから 歯医者さんになりたい」といって笑わせてくれました。
年上の女性と付き合っていて別れたことも話してくれました。 よく吉田拓郎の「雪」やもとまろの「サルビアの花)を口ずさんでいました。 たぶん失恋の傷がまだ癒えなかったのだと思います。昭和のフォークソングが流行ってた頃でした。
雅子は「雪」と「サルビアの花」がいい曲だと思い フォークソングクラブに入り、慣れないギターかかえて歌ってました。
雅子が明日、期末テストがあるというと 孝が 「物理化学の勉強の仕方を暗号で覚えるといい」と言うので、 教えてもらった通りにやってみると 翌日 物理化学のテスト100点とれました。恋の力かなぁ 孝からはいろいろ学ぶことがありました。

日帰り旅行
ある日、長野県の小諸に日帰り旅行に行くことになりました。母に話したら彼宛てに書いた手紙をもって、半日旅行に出かけました。内容は読んでません。初めての遠距離デートで列車の窓からのぞく風景も新鮮でした。小諸につくと白いギターの置いてある喫茶店でお話ししたりして、雅子は幸せでした。彼が「愛とはお互いに触れ合うことだ」と教えてくれました。
映画は彼のお友達と3人で「ある愛の詩」を見に行きました。
『ある愛の詩』は、1970年のアメリカ合衆国の恋愛映画で 出演はライアン・オニールとアリ・マッグローなどで、 オリバーとジェニーという身分の違う二人の切ない恋物語でジェニーは白血病でなくなりオリバーは悲しみにくれます。(どんなに辛く悲しいことがあろうと人生は続いていく)とても感動しました。
映画の帰りは山手線で3人で楽しくおしゃべりしながら、別れ際には2人のジョークが面白くて お互いに笑顔で幸せな日々でした。
彼の下宿にいく
幸せをかみしめていた頃、孝の町の商店街で美味しいグラタンを食べ お散歩した帰りに孝の下宿に連れてってもらいました。部屋の中に入ると孝がキスをしようとしたので、雅子は大きな声をあげて拒んでしまいました。嫌いだからではなく 初めてのことだったので怖かったんです。何が起こったのかわからないまま 彼が「帰れ!」といきなり言いました。雅子は泣きながら下宿を出ました。
別れの手紙
孝の下宿へ行った後1度だけ会いました。彼から手紙を受け取り すぐにその日は別れました。家に帰り手紙を読むと、「男の人の部屋に行くということは後はどうなってもいいということなんだよ 雅子と僕は4歳の年の差がありその差は大きいんだよ。 雅子は背伸びしちゃいけない」と 雅子はこの手紙もらった時、どういう意味なのかずっと悩んでました。

雅子は突然の別れの手紙で諦めきれず バイト先にいきました。彼の友達に彼がバイトをやめて下宿も引っ越ししたと聞き、 彼の住所を書いた紙を渡されました。 訪ねていけばいいと言われたけど 結局行きませんでした。あの時勇気をだして彼を訪ねれば良かったのかと後から思いましたけどそのまま月日が流れていきました。
孝にもらった横顔の写真をいつまでも捨てきれず、忘れることができませんでした。恋をして寂しくて 悲しい思いをしました。でも好きという心 愛するということを教えてくれました。
R518著









コメント
コメント一覧 (2件)
pr
今回の作品は、高校生の初恋と別れについてのお話を書いていただきました。
高校生で大手スーパーのアルバイトをしていた雅子は、漬物販売で面白い客引きをしていた孝と一目惚れして付き合うことになります。
初めて男性と手を繋いだ経験や、彼が失恋して聞いていた曲に影響されて始めたギター、苦手な物理化学でいい成績を取るなど、孝から受ける影響はとても大きいものでした。
ある日、長野に日帰り旅行に行った際、孝から「愛とはお互いに触れ合うことだ。」と教えられます。
喫茶店に行き映画を見て楽しい時間を噛みしめていた雅子は、帰り際に孝の下宿先に連れて行ってもらうことになります。
そこで孝にキスを迫られ、初めてのことで動揺し思わず大きな声で拒んでしまった雅子。
すると孝は激怒。「帰れ!」と言われて、雅子は泣きながら家を出ていきました。
その後一度だけ会う機会があった2人でしたが元に戻ることはなく、連絡先を知っても会うことはありませんでした。
初恋で彼から大きな影響を受ける彼女の初々しい姿と、彼の愛の意味を考え大人へと近づく姿が上手く表現されています。
どんな別れ方でも、初恋の相手の影響はずっと残るものだということがよく伝わってきます。
最後まで彼女の彼への愛が伝わる良い作品です。
検収者 kitsuneko22
③kitsuneko22-10