ある男は同時に3人の女の子と付き合っていた時期がある。
被っていた時期は2ヶ月ほどだが、女の子の名前を一度も間違えたことはないというのが自慢だ。
【男が開花した理由】

男は父親に似て女の子は好きなほうだったが、三股するような男ではなかった。
男が言うには、ある女性との出会いで開花したらしい。
その出会いがあったからこそ、良くも悪くも男は男として成長した。
男がその女性と出会ったのは、男のバイト先に女性が客として来たときだった。
その女性は、男の母親の年齢を超えるほどの年齢差があった。
しかし、年齢よりも若く見え、いわゆる美魔女のような人だったらしい。
女性は結婚していたが、当時はすでに離婚していて男と同い年の娘がいた。
女性との話は盛り上がり、バイトが終わった男は女性に誘われてごはんに行った。
その当時、男もまだ若く恋愛経験もほとんどない。ましてや、男女の関係など0と言ってもいいくらいの経験値だった。
男はもしかしたら。。。を考えていたが、女性は息子ほど年齢差がある男に対してどこまでを想定しているのか男にはわからなかった。
男はそんなやきもきした気持ちを抱きながら、女性とホテルに行くことになった。
ホテルに着いた男は、これからどうするのか聞くこともできずにいた。
そんな男の気持ちを察したのか、女性は男を誘った。
そのままの流れで男女の関係になったが、経験値が高い女性との行為すべてが男にとって人生で一番の経験だった。
その経験で男は開花した。
【三股の経緯】

男は女性と別れることになったが、この女性との経験が少し奥手だった男を三股男へと成長させた。
この経験は男にとって忘れられない変化の日となっていた。
そして、男は3人の女の子とお付き合いをする日々になる。
まず1人目のA子ちゃんとは、マッチングアプリで出会った。
顔も性格も体型も好みの女の子で男は結婚してもいいとまで思っていた。
普通に意気投合して、普通にお付き合いの日々が続いていた。
2人目のB子ちゃんは、バイト先にお客さんとしてきていた。A子ちゃんとは異なり、ノリがいい明るい女の子だった。
3人目のC子ちゃんもB子ちゃんと同様にバイト先にお客さんとしてきていた。あまり突出した特徴のある子ではなかったようだが、なんだかんだでお付き合いに進んでいた。
どの子が1番好きだというのは特になく、ただ流れに流されていったらいたの間にか三股になっていた、というのが男の言い分である。
【デートは順番待ち】

三股をしていると、デートは順番待ちになる。
もちろん女性のほうは三股されているなんて知らないもんだから、きっと仕事で忙しいから会えないんだろうとでも思っていたのだろう。
ついでに言うと、男は筋肉を愛するジム大好き男でもあった。
だから、会えない時も理由をつけることができていたのである。男自身、誰が見ても分かるくらい筋肉は発達していたので、ジムではなく、女性と会っていたとしても誰も疑わないだろう。
男曰く、女性と会うのは順番だが、会う前などの名前を呼ぶ前には「この子は〇〇ちゃんだ」と唱えてから名前を呼ぶらしい。
だから、女性の前で名前を呼び間違えるというミスはしたことがない。
呼び間違えてしまえば、修羅場確定だろうが、とても慎重に気をつけているからこそ回避し続けている男には脱帽する。
そこまでして三股したいのかと疑問に思うが、男はそれが楽しかったらしい。
私は、三股を上手く順番にこなしている男のことをとてもすごいなと感心してしまったのは内緒である。
【三股からの卒業】

そんな三股を上手くこなしている男にも卒業のときがやってきた。
別れは想像していた修羅場ではなく、あっさりとしていた。
修羅場を期待していた私はあっけない終わりに、少しだけ肩を落とした。
三股男が女性と別れた理由は、女性から「男からの好きという気持ちが見えなくなったから」だったそう。
三股をして、全員に同じ好きを与えられるわけではない。納得する終わりでもあった。
男も女性たちに対して、強い気持ちがあったわけではない。
男も多少なりとも好きという気持ちはあったが、例えば結婚するとか今後もお付き合いしたいという思いはあまりなかったようだ。
今となっては良い若かりし頃の思い出になっているが、当時は思うことが色々あったそうな。
今でも三股女性の1人A子ちゃんとは頻度はかなり少ないがSNSで繋がっているようだ。
三股していた頃から大だいぶ時は経ったが、男もそろそろ結婚を考えたい年頃らしく、ひそかにA子ちゃんを狙っていることは内緒の話である。
m591著









コメント
コメント一覧 (2件)
pr
今回は、とある三股男の物語を書いていただきました。
男性は女の子は好きな方でしたが、元々三股をするような人ではありませんでした。
そんな男性が「開花」したのは、バイト先に訪れたある女性との出会いがきっかけでした。
当時恋愛経験もほとんどなかった男性は、親ほど年の離れたその女性との行為すべてが人生で一番の経験となり、その経験が男性を三股男へと成長させてしまったのです。
女性と別れた後、3人の女性と同時に付き合うことになった男性。誰が一番好きというわけでもなく、ただ流れにまかせた結果でした。
三股もしているとデートも順番待ちになりましたが、ジムへ通っていると理由を付けて上手く会話をこなしていた男性。
しかし、そんな日々も終わりを迎えます。全員に同じだけの好きを与えられるわけがなく、好きの気持ちが男性から感じられなくなったことが原因でした。
男性の方も強い気持ちがあったわけではなかったので、その終わりを受け入れました。
ところが、現在結婚を考える歳になった男性は、当時付き合っていた女性の一人に密かに思いを寄せているようです。
奥手だった男性が大人の女性との出会いをきっかけに三股男へと変化していく様子がリアルに描かれています。
流されるまま付き合いを増やしていた男性が後に結婚を考えるようになった場面では、長い時の間で男性の中にどのような感情の変化があったのか?と想像させられます。
人を好きになるということについて考えさせられる興味深い作品です。
検収者 kitsuneko22
㉗kitsuneko22-10