人生で初めての一目惚れ

偶然出会ったある場所で、僕は人生で初めて一目惚れをした。

その恋の結末は、、、。

目次

初めて会った日

僕が彼女と初めて出会ったのは美容室だった。

高校を卒業してすぐに社会人になった僕は、髪型をかっこよくしたいと思い会社の先輩が、勧めてくれた美容室に予約をして行くことにした。

当日、店内に入ると予約をしていたからかスムーズに席に案内してくれた。

目の前にある雑誌をパラパラとめくりながら待っていると、

「本日、担当させていただく山口と申します。よろしくお願いします。ご希望の髪型はございますか?」と、優しそうな笑顔で僕に聞いてきた。

初めて彼女を見た瞬間、胸が高鳴ってドキドキが止まらなかった。この日僕は人生で初めて一目惚れをした。

今でも、その時の山口さんの優しくてかわいらしい笑顔を鮮明に覚えている。

僕は、小さいころから一目惚れをしたことがなかった。周りの男友達は見た目から好きになる人がほとんどで、僕はどこかおかしいのかと思ったことさえある。だからこそ、その時の山口さんとの出会いは僕にとっては衝撃的だった。

その時の山口さんの見た目は、茶髪のショートボブで可愛くセットされていて、愛らしい顔立ちの上には必要がないメイクが綺麗にされていた。

そこから僕が伝えた希望通りの髪型になっていくと同時に会話も弾み、楽しい時間はあっという間に過ぎていった。初対面なのに不思議と初めて会った感じがしなかった。

ここに絶対通い続けよう。そう思いながらお礼を伝えて美容室を出た。それが僕と山口さんとの出会い。

付き合えるのかも!?

衝撃的な出会いから、2か月に1度くらいのペースで山口さんを指名して美容室に通い続けた。

行けば必ずと言っていいほど、会話が弾み僕のくだらない話でたくさん笑ってくれた。美容室に通うことで髪型もカッコよくなるし、なにより山口さんと会うことが楽しみになっていった。

たくさんの楽しい会話から、山口さんのことが少しずつ分かってきた。美容師になるために僕の地元に来たこと。僕より4つ年上なこと。聞き上手で笑顔が多いこと。美容師の仕事に誇りをもって一生懸命働いていること。

僕にとって、もったいないくらい素敵な人だ。このままお客さんとしていれば関係性は壊れることなくここに来れる。でも、本当にこのままで後悔はないのかな、、。いや、後悔は絶対したくない。そう思い、「もしよかったら、連絡先を交換してくれませんか?」勇気を出して聞いた。

「ごめんなさい。お客さんとは連絡できないの。」申し訳なさそうに僕に言った。

え、、、。ショック、、、。そう思っていたらすぐに

「でも、SNSの交換なら大丈夫だよ」

「本当に?大丈夫なら交換したいです」

なんとか連絡先を交換してもらい、それから何度かSNSでやりとりをして、ちゃんとした連絡先を教えてもらうことができた。そのおかげで、どんどん仲良くなって一緒にご飯に行ったり、公園にいったりプライベートな時間も過ごすことができた。本当に夢の中にいるみたいでとても幸せだった。

これからも山口さんと二人で楽しく過ごしたい。そうなるためには告白しかない。思い切って告白しよう。そう決めた。

すれ違い

告白を決めてすぐに山口さんに話があるといって食事に誘った。

「話ってなあに?」かわいい笑顔で聞いてきた。

「実は、もう気づいてるとは思うけど僕は山口さんのことが好きなんだ。これからも二人で楽しく過ごしたいと思ってる。僕と付き合ってくれませんか?」

「、、、。そっか。ありがとう。実は、言ってなかったけど遠距離で付き合ってる彼氏がいるの。ずっと言えてなくてごめんね。でも、浮気されているかもしれないんだけど、、」

正直、いい感じだったからすんなり付き合えると思っていただけに、この返しになんて言ってあげればいいのか分からなかった。しかも、彼氏いるんだ、、、。

「そうなんだ、彼氏いるんだ。。知らなかったな。浮気されてないよ。大丈夫だよきっと」そう言って、強がって思ってもいないのに励ましてしまった。今思えば、「俺だったらそんなことしない」とか「幸せにするから付き合ってほしい」とか、言えたら良かったんだろうけど。その時の僕は本当にバカで、こんな返しをしてしまった。

「そうなのかな、、、」山口さんの少し寂しそうな表情。

「もし、俺に少しでも気があるなら俺はいつでも待ってるから」最後にそう伝えた。

「ありがとう、、。私、彼氏とどうなるか分かんないから。。」

「とにかく待ってる。」そう言って、この日は家の近くまで送り届けて別れた。

この日から待とうと決めて、連絡が来ることをただひたすら待った。だけど、連絡が来ることはなかった。

最後の結末

連絡を取らなくなって、1年くらいたった頃。突然山口さんから連絡が来た。もう来ないだろうと諦めようとしてたから連絡が来たときはびっくりした。

内容は、「元気にしてる?あれから、どうしてるか気になちゃって。急に連絡してびっくりだよね」だった。僕は、すぐに返信をした。

「連絡ありがとう。元気だよ。山口さんは元気にしてる?」

「うん、元気だよ。もしよかったら今度また会ってくれませんか?」

「分かった。会おう。俺もずっと会いたかったし」

そういうやりとりをして、また会うことになって僕は本当に嬉しかった。もう会うことないと思ってたし、結局俺は選ばれなかったと思ってたから。

久しぶりに会っても、久しぶりな感じはなく会ったらやっぱりすごく楽しいし落ち着く。

そして、山口さんから言われたのは

「1年前は傷つけちゃって本当にごめんね。あれから彼氏とすぐに別れたの。でも、ずっと連絡する勇気が出なくて。私も、あの時本当に楽しかったから忘れられなかったの。」

「凄くうれしい。ありがとう。僕の方こそあの時なんて言っていいか分からなくてごめんね。今からでも間に合うなら今度こそ二人で幸せに楽しく過ごしたい。僕と付き合ってください。」そう言うと、

「はい、よろしくお願いします」嬉しそうに笑ってくれた。

次は僕の方が結婚するまで彼女の方を待たせちゃうかもしれないけど、それに向けてしっかりと準備をしよう。そして、いつかプロポーズしてこれからも二人で幸せに暮らせたらいいな。

o5zivm著

 

 

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この記事を書いた人

コメント

コメント一覧 (2件)

  • oenok222さん

    初めての投稿記事を作成して頂きまして有難うございます。

    それでは検収をさせて頂きます。

    作品全体の印象は爽やかで文章も分かり易く読み易いです。

    oenok222さんの知性と感受性が豊かなことが分かる内容です。

    恋する相手が悩みを持ちながらも明るく仕事をしている姿に、彼は想いを熱くしていきます。

    また、その笑顔に彼は惹かれて行きます。

    目に浮かぶように上手く表現されています。

    読者に短い記事であっても飽きさせない文章力があります。

    それでは1記事目の検収をこれにて完了と致します。

    今回の作品でoenok222さんに置かれましては、記事作成の重要なポイントに早くも到達しております。

    それはレベルの高い会員さまが次に同じ「テーマ」でどのような展開の記事を作成したらよいかという悩みです。

    そんな時に考えて頂きたいのが、読者が探している悩みの「キーワード」を頭に浮かべてみることです。

    これからのoenok222さんの記事作成での意欲的展開を楽しみに致しております。

    次回の投稿記事も期待してお待ち致します。

    井上保夫

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