ホストに恋したはなし。

男女の出会いと別れはいつどこにあるかわからないものですね.
これは私が若い時のうぶでバカで、たのしくて、でもつらい思い出です。 当時私は18歳、親との仲が悪く、家に帰るのが嫌で友達の家を転々としていました。 今は普通の主婦ですが、当時はいわゆる不良です(不良と言う言葉も死語ですね笑)。 夜遅くまでスナックでバイトして終わったら朝まで飲み歩き、そして友達の家で昼頃まで寝て、また夜にはバイトに行く。そんな毎日でした。それが私には普通の毎日でした。 同じ年の女の子とは全くかけ離れた日常を送っていました。お金の稼ぎ方も使い方もまるで女子高生が使える額ではなかったです。部活や放課後の楽しいひと時も知らずにいました。スナックではおっさん相手に話をはぐらかすのが上手く、慣れた感じで生きているつもりでしたが実は男の人とはほとんど付き合ったことがなかったんです。

ある日、友達と仕事が終わってから今日はどこへ行こうかと話をしになり、近くにホストクラブがオープンしたことを知って冷やかしに行くことになりました。
大したお金も持っていないのに世間知らずな当時の私たち。いつものように安いお酒を飲んで帰るつもりで行ったのに、今まで知らなかった空間に楽しすぎて朝まで飲み明かし気が付いたら小学生が学校に通う時間。
そして、会計をするときに明細書をみて青ざめました。酔いが一気に吹き飛ぶ額でした。 そんなことを見透かすように、店のホストたちは「足りへん分はツケにしとくから、その代わりにまた遊びに来てな!」となんと気さくなと思いましたが、それはまたくるように仕向けたことでした。なんとバカな私たち!

そんなことなど知らない私はまたいそいそと通います。ツケを払いながらまた飲んで。 でもその目的はその店のホストを好きになってしまったからでした。彼はやんちゃだけど、ほかの男の人と違って自分でご飯を作り質素な生活をして飾らない人柄で、当時の私にはとても新鮮でそんな彼に店に行けば会える、もうどっぷりはまってしまってました。そんな彼もまんざらではない感じでいつの間にか仕事終わりにファミレスで朝ご飯を食べるようになり、買い物に行ったり、遊びに行ったり。そのうちホテルへ行く関係になりました。

おそらく相手は遊びだったんでしょう。でも当時の私は肩ひじ張っていても何にも知らない世間知らずな18歳。彼は愛してくれて大事にしてくれて優しくてホストらしくなく田舎くさい普通の男の人。お互いに愛し合って付き合ってるつもりでした。彼女面して会えない日にはさみしいと言っては困らせて、ほかの女の子といれば焼きもちを焼いてました。家に遊びに行っては掃除や洗濯をして奥さん気取りになっていました。 私は幸せでした。このままこの幸せが永遠に続くようにおもっていました。

心の中ではわかっているつもりでした。こんな関係いつまでも続くとは思っていなかった。 彼にとって私は通りすがりの一人なんだ、ひと時の楽しい時間を過ごした女だったんだ。 ある日、彼の家にご飯を作りに行ったとき友達が来ているからとかえされ、その時には新しい彼女がいて私はすでに過去の人でした。何日も何日も泣きはらし、私はようやく前を向いて進むことができました。
ホストの方がみんなそんなことをする人ばかりではないと思います。私が出会った人がそうだったんです。中には真面目な方もいるでしょう。
それからの私は働いてたスナックも辞め、もう一度学校に通いなおし高校を一年遅れでしたが卒業できました。それからがむしゃらに勉強して看護師の資格を取り、そのあとに出会った素直で真面目な当時の彼とは真逆の人と付き合い結婚しました。
カワイイ3人の子供に恵まれて楽しく暮らしてます。その時の彼の話は誰にも言ってません。私の心の中にひっそりと隠しています。
彼がその後どうなったかは全く知りません。知らなくていいんです。過去の人だから。
親と不仲も解消し、今は介護しながら親孝行しています。本当に昔の話ですが、私のなつかしくたのしいでも、辛い悲しいおもいでです。若かったんだなぁ~笑
そんなおばさんのお話でした。
u458著









コメント
コメント一覧 (2件)
pr
今回は、かつて著者が恋したあるホストとのお話を書いていただきました。
当時親との仲も悪く、友達の家を転々としながらバイトに明け暮れる毎日を送っていた著者。
バイト先のスナックで男性のあしらい方は慣れているつもりでしたが、男性と付き合ったことはありませんでした。
ある日友人とできたばかりのホストクラブに行くことになった著者は、いつの間にか飲み明かしてとんでもない額を使っていました。
ツケという名目でまた来るよう仕向けられた著者は、そこで出会ったあるホストに恋をします。
やんちゃだけど質素な生活で自分を飾らない彼の虜になった著者は、いつしか一緒にホテルに行くほどの関係になっていました。
いつまでも幸せな時間が続いてほしい。そう思った著者でしたが、いつの間にか彼は新しい彼女を作り著者は過去の人に……。
何日も泣きはらして前を向けるようになった著者は、看護師になるためにがむしゃらに頑張り、彼とは真逆の男性と結婚するに至りました。
若気の至りでつい羽目を外してしまったり、やんちゃな人に惹かれてドキドキする様子は、若々しく刺激的な印象を与えてくれます。
一つの恋愛の中で、著者の喜怒哀楽がしっかりと描写されている素晴らしい作品です。
検収者 kitsuneko22
㉝kitsuneko22