出張先の居酒屋で出会った彼

これは、私の友達が最近出張中に出会った彼のお話です。

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今までのわたし

27歳の私は金融系の会社でバリバリ働いていました。
毎日忙しすぎて、朝仕事に行っては家に帰って寝る日々。

大学卒業後、憧れていた会社に入社し
仕事にやりがいもあって人生充実している...はず。

ただ恋愛は全くうまくいかず、
彼氏が出来てもほとんど自然消滅。

忙しすぎる自分に原因があることはわかっていたけど
仕事と恋愛をうまく両立できない自分に悩んでいました。

東京出張へ

そんなある日。
急遽、本社のある東京へ出張に行くことになりました。
期間は2週間。

上司が普段あまり休みを取っていなかった私を心配してか、
休暇を入れながら2週間の出張にしてくれたようです。

こっちにいた方が仕事ができるので
正直あまり行きたくはなかったのですが、
東京は入社当初に研修で行ったこともあり
なんだか懐かしい気持ちになりました。

「仕事も観光も楽しもう!(笑)」

前日はそんな気持ちで出張の用意をしました。

歓迎会

早朝から新幹線に乗り昼前には東京に着きました。
本社につき挨拶を済ませ、打ち合わせを終えた後
上司から、

「今日は研修ぶりに、こっちに来てくれたから
〇〇さんの歓迎会をしようと思っているんだけど予定空いてる?」

と聞かれました。
私はもともとお酒が大好きなので、

「わざわざ、ありがとうございます!もちろん行きます!」

本社の方は本当にいい人ばかりなので歓迎会が楽しみでした。

初日ということもあって夕方前には仕事を終え
私は一足先に居酒屋に着きました。

団体席のテーブルで一人ソワソワしていると
店員のお兄さんが声をかけてくれました。

「いらっしゃいませ。
皆さんが来るまでゆっくりしててくださいね。
お見かけしたことないような気がするのですが
異動か出張で来られた方ですか?すみません急に!」

どうやら本社の人たちはかなり常連のようで
顔を覚えられているみたいです。

「はい。今日から2週間こっちに出張で。
今日はわたしの歓迎会を開いてくれるそうで!」

「そうだったんですね。いつも皆様にはよく来ていただいていて。
うちは料理もお酒も最高なので楽しみにしていてくださいね。」

そう言って厨房に戻っていきました。

しばらくすると、皆が到着し歓迎会が始まりました。

仕事の話や東京の観光スポットの話でかなり盛り上がり
私のお酒もすすんでいました。

解散の時間になり、私はタクシーに乗ってホテルに戻りました。

記憶が...

ホテルに戻りバックから荷物を取り出していると
財布がないことに気がつきました。

「絶対さっきの居酒屋に忘れてきた。」

私は大慌てでさっきの居酒屋に連絡しました。

「あー!ありましたよ!黒の財布ですよね?」

さっきのお兄さんが電話に出てくれました。

「俺、もうすぐ店閉めて出るんで持っていきましょうか?
財布ないと困るでしょう?」

「大丈夫です!私取りに行くんで!」

「もう遅いしちょうど帰り道で通るんで玄関まで来てもらえたら。」

正直酔っていてキツかったこともあり
お兄さんの優しさに甘えることにしました。

それから何十分後、携帯に連絡が来たので玄関に降りました。

「本当にすみません。ありがとうございました。今度お礼させてください。」

「お礼とかいいですよ!良かったらこっちにいる間、またお店に来てください(笑)」

「そんなことでいいならすぐ行きます!本当にありがとうございました。」

お礼を言って部屋に戻りました。
優しくて柔らかい雰囲気のお兄さんに好感を持ちました。

一人で居酒屋に

次の日、案の定二日酔いになりましたが、
仕事は順調に終わり定時で帰れることになりました。

「明日は休みだし、今日行こうかな」

私はそのまま昨日の居酒屋に行きました。

「びっくりしたー!早速来てくれたんですね(笑)
嬉しいです。ありがとうございます。」

「こちらこそ昨日はわざわざありがとうございました。」

滅多に一人で居酒屋に行かない私ですが
お兄さんがいたのでカウンターで楽しく話しながら飲みました。

「ちなみに明日仕事ですか?」

お兄さんに聞かれたので

「明日は休みです!」

と答えると

「俺、今日上がるの早いんで終わったらもう一軒行きませんか?
よければで大丈夫ですから!」

ちょっと酔っていたこともあり

「行きましょう!待ってます。」

なんとなくドキドキしながら仕事が終わるのを待っていました。

二人で焼き鳥

「すみません!お待たせしました!」

私服で出てきたお兄さんは、なんか雰囲気が違って
さらに緊張してしまいました。

二人で焼き鳥屋に行き、
楽しく話しているといつの間にか、お互いの恋愛の話になりました。
普段友達にもあまり相談しない私ですが
お酒が入っていることもあり
「実は彼氏が出来てもいっつも自然消滅で終わっちゃって。
忙しい私がいけないんですけどね...。」

「そうなんですね。でも〇〇さんが原因て決めつけなくていいんじゃないですか?
それだけ仕事を頑張ってるのはすごいことだと思いますよ?
理解してくれる人も絶対いると思うし。もっと自分に自信を持って!」

なんか涙が出てきました。

「えー!ごめんなさい。なんかまずいこと言いました?!」

慌てていましたが、そんなことを言ってくれる彼に、また私は惹かれました。

これから

出張中、彼と何度か連絡をとりデートに行きましたが
本当に楽しくて久しぶりに思いっきり笑って過ごすことができました。

東京で彼に出会って、ずっと悩んでいたモヤモヤがちょっとスッキリした気がします。
自分は自分らしくこのまま仕事も頑張ろうと思いました。

 

久しぶりに会った彼女はとっても前向きで楽しそうでした。
今度は彼が会いに来てくれるそうです。

o450著

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この記事を書いた人

コメント

コメント一覧 (2件)

  • 今回は、出張先で出会った居酒屋店員の男性との恋愛のお話を書いていただきました。

    仕事に一生懸命で恋愛との両立が上手くできていなかった女性はある日、かつて研修で行ったきりの東京へ出張で行くことになります。
    本社の社員たちは女性を歓迎し、とある居酒屋で歓迎会を開いてくれることに。
    一足先に到着した女性は、そこの店員の男性と話しながら皆の到着を待っていました。
    歓迎会が終わりホテルに戻ると、女性は居酒屋に財布を忘れてきたことに気付き居酒屋へ連絡。
    すると先ほど話した店員の男性がホテルまで届けに来てくれたのです。
    次の日にお礼のためにまた居酒屋へ行った女性。そこで店員の男性と普段誰にも相談しない悩みを相談するほどの仲に。
    女性は久しぶりに思いっきり笑い楽しい時間を過ごしました。

    いつも仕事で忙しい女性がお酒の力を借りて悩みを相談する様子、彼の優しい声かけで思わず涙する様子は、まるで女性の立場になったかのように心情が伝わってきます。
    女性の楽しい気持ちが読者にも広まっていくような素晴らしい作品に仕上がっています。

    検収者kitsuneko22

    ㉑kitsuneko22

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