ネトゲ遠距離恋愛は難しい??会ってみないと分らないこと・・・。

目次

寺の娘として

私の家は島根の古いお寺で、私はそこの長女として生まれました。
弟が一人いますが、年が離れているため、弟が生まれるまで両親は私を跡取り娘として育てていました。
父はとても厳しく、私は小さいころから習い事などをさせられてきました。
どれも私自身がやりたいと望んだものではなく、寺の娘として必要なものとして両親が決めたものばかりでした。

そんな生活は私にとって、とても窮屈でプレッシャーでもありました。
「お寺のあとなんか継ぎたくないのに・・・。」
小さいころからそう思っていました。

弟が生まれて、寺の跡継ぎという重荷からは解放されましたが、厳格な父親の考え方は私には理解できないものでした。
高校を卒業して、保育士の資格を取ろうと勉強していましたが、それすらも父はいい顔をしていませんでした。
母はそんな私と父の間を取り持ってくれていました。
しかし、将来は見合いをさせられて、どこかのお寺の嫁になるんだろうと思っていました。

オンラインで知り合った彼

そんな時、彼と知り合いました。
彼は看護師を目指す学生でした。
勉強で忙しい中、息抜きにやっていたオンラインゲーム、いわゆるネトゲで私と知り合いました。
オンラインで知り合ったので、もちろん住んでいる場所も私とは全く縁のないところでした。
いわゆる遠距離恋愛というものなのかもしれませんが、初めからネット上でのコミュニケーションだったので、あまり距離というものは気になりませんでした。

彼とゲームで知り合って、お互いの話をしているうちに、だんだんと惹かれていきました。
彼は私の生い立ちの話を聞いて励ましてくれました。
私も彼の学校の愚痴などを聞いていましたが、苦労をしながら頑張っている彼を尊敬し、好意を持っていました。
そして彼もまた私に好意を持ってくれていました。

そして彼の卒業が近づくにつれ、いつか会ってみたいと話し合うようになり、彼の看護師国家試験が終わり卒業したら、一度会おうということになりました。

初デート

彼は鹿児島の学校に通っていましたが就職先は大阪に決まっていたので、彼が卒業して大阪に出てきたら会うという約束をしました。

彼は無事国家試験に合格し、就職のために大阪に引っ越すことになりました。
その日に合わせて、私も父には内緒で大阪に遊びに行くことに決めました。
母は私のことを理解してくれていたので、母にだけは本当のことを伝えました。

私たちは大阪で待ち合わせをしました。
始めて会うといっても、オンラインで何度も話をしていたので、初めてという感覚はあまりありませんでした。

実際に会ってみても彼はとても優しく、私たちは大坂を観光したり、USJに行ったりと数日間楽しく過ごしました。

そしてまた会うことを約束して、私は島根に帰りました。

その頃私は、保育士の資格を取ったら大阪に仕事を探して、彼の近くに行こうと思っていました。
彼もそれを楽しみにしてくれていました。
そして彼は新たな場所で仕事を始め、私には日常が戻ってきました。

遠距離恋愛

彼は大坂、私は島根という遠距離恋愛が始まりました。
以前の鹿児島と比べれば近いですが、彼の看護師という仕事は時間が不規則で、学生の時のようには連絡が取りにくくなっていました。
そんな忙しい中でも、彼はなるべく連絡をしてくれました。
慣れない仕事で大変だったと思うのですが、休みが合えば島根に来てくれたりもしてくれました。
しかしそんな彼の優しさも、オンラインだけの時はうれしかったものが、実際に会うようになると、少し鬱陶しく感じることがありました。

少ない時間をやり繰りして会いに来てくれるのはありがたいのですが、無理をさせているという心苦しさも感じるようになりました。
また実際に会って話をしてみると、私が思っていた彼とは違うと感じる部分も見えてくるようになります。
彼の何がダメなのかと言われると、はっきりとした理由は言えないのですが、しいて言えば彼の存在が重く感じるようになっていたのです。

そして私は彼に別れを告げました。
最近、オンラインゲームやSNSでの出会いの話をよく聞きます。
うまくいく人も確かにいるとは思いますが、やはり、オンラインだけでは理想ばかり膨らんで、現実とは噛み合わないのだなあと実感しています。
その後は彼とは全く連絡を取っていません。
私にはまだ新しい出会いはありませんが、もしまたネトゲで出会っても実際に会って、しっかり人となりを見極めてからお付き合いをしようと思います。。

 

raizu著

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

コメント

コメント一覧 (1件)

クリ子 へ返信する コメントをキャンセル

目次