彼女の夢を守るのが、僕の夢と決めて・・・

彼女の夢を守る事を、僕の夢と決めた矢先に…

僕の名前はHと言いいます。28歳の会社員で会社と自宅の往復だけの代わり映えのない毎日を送っています。

もう20代後半だというのに、女性と浮いた話が1つもなく、休日の日は愛車に乗り孤独な休日を過ごしていた。

周りの友達は、彼女ができた人、婚約した人と順調に進んでいるようで内心「うらやましい」と思えた。

さすがに僕もそろそろ女性とお付き合いし、早く結婚をして親に孫の顔みせて安心させたいと思い、友達に相談した所「色々な方とお知り合いになれるよ」とたくさんあるサイトの中から1つの出会い系サイトを教えてくれました。

次の日教えてもらったサイトを開き、僕の簡単なプロフィールとコメントを書き込んで登録しました。

それからは、暇さえあればサイトで女性のプロフィールと自己紹介文を眺める日が続きます。

眺めている中で気に入った子には、一言付け加えて返事を出すその繰り返し!ごくわずかな子が「LINEでやり取りしませんか?」と返事をくれるのですが、数回やり取りして、それ以上の進展はなく、2 日目で返事が来なくなるのが当たり前となっていました。

長続きしないことに慣れすぎたため、新たな子に返事を出しても、すぐ相手にされなくなると思うようになり早くも諦めモード、それと平行して性格もすさんでいく自分がいた。

それでも僕は返事だけは出し続けていた。そんな思いを持ちながら色々な子のメッセージを眺めていました。

その中で1つの気になるメッセージに惹かれて、すぐさまその子に返事を出した。

その後は、誰にも返事を出すことはしないで、サイトも開かなくなっていた。

サイトを開かなくなってから1ヶ月程過ぎたころ、サイトを経由して1つのメッセージが送られてきました。

喜ばしい事なのですが、すさんだままの性格ゆえに、返されてきた返事をいまいち信用はしていませんでしたが、よく見ると返事をくれたのが1ヶ月前に惹かれたメッセージを書いていた子だ!メッセージを見た瞬間『この子には絶対返事をしなければ後悔する』とその時は思った。

その子の返事はこう書かれていた。

『初めまして、プロフィールを読んで返事をくれてありがとうございます。これからよろしくお願いします。』

真面目でシンプルな言葉で返事を書き込んでいた。読み終えてから「なんて返事を書き込もうかな~」と思いながら僕も返事に対して返した。

『初めまして、わざわざ返事を返してくれてありがとうございます。自己紹介文から真面目さを感じたので返事させていただきました。こちらこそよろしくお願いします』

僕もシンプルな言葉で返した。

それからサイト経由で数回のやり取りをし、毎回返事がこなくなる2日目…今回も今日で終わりかなと思っていましたが、なんと彼女(次からはN子とします)からLINE交換しましょうと言ってくれたのです。

その後は交換したLINEでのやり取りが続いていましたが、いつの間にか電話でお話をするまでに発展していました。

お話をする回数が増えていくにつれて会いたいという気持ちが僕の心に芽生え、僕が「会う?」と言うと、クスッと笑たN子が「私も会いたい」と言ってくれたのです。

僕は、N子と初めて会う日は、ドライブデートしたいと伝えたら、N子は素直にOKしてくれたので、お互い休みの日を合わせて会う約束をした。

ドライブデートの日になり愛車でN子を待ち合わせまで迎えに行き笑顔で車に乗り込んできました。

N子は僕より5つ年下で、髪は黒髪が肩にかかる長さで、妙に落ち着いて見える。

僕の中で女性とドライブデートするなら絶対連れていきたいお気に入りスポットがあり早速車を走らせて向かった。

N子のお気に入りと言う音楽を流し、近況報告をしたりお互い学生の時の話までしてすごく楽しい車内…あっという間に見せたいスポットに到着!

車を停めて絶景ポイントに向かう、平日のため人通りがなく、まるで貸切状態で人目を気にすることなく景色を楽しむことができた。

車に戻りN子に感想を聞くと、「凄く綺麗で大満足」と目を輝かせて答えてくれた。その顔を見られて僕も大満足だった。

そこからしばらく車を走らせて、次は喫茶店に入った。こちらも僕のお気に入りのお店でセットメニューがおすすめでN子に聞いたら同じ物がいいと答え、定員さんにセットメニュー2つ注文をして運ばれてくるのを待っていた。

5分程で注文をしたものが運ばれてきた。いつものお気に入りメニューなのに、今日は一段とおいしそうに見えた。

食べているときに、N子がこんな話をしてきた…「私ね、夢があって…友達にしか言ってないことなんだけど、結婚して子供育てて、家族がね、笑顔でいられる家庭を作りたいと思ってるの」と、笑わないでね恥ずかしいから…

僕が「笑われたの?」と聞くと友達は、『みんなそう思ってるよ、普通じゃん』と笑って言ってきたのと答えたので僕は「夢を笑う人は、夢を追えない人、夢にうなずく人は追う人、夢を共感できる人は叶える人」と真顔で一言だけ言った。

その夢を聞いた瞬間、僕がこの夢守ってあげなければと思い、僕の夢に決めた!

その後店を出ての帰り足、行きと変わらず話が弾んで、いつの間にか漫才師のネタ披露のようにボケてつっこむと、いい感じで会話がさらに弾み2人とも楽しい時間を過ごすことができました。

翌日僕は仕事に行く前に彼女にメールした『おはよう、昨日はありがとう楽しかったよ、また遊んでくれますか?お仕事頑張って』

その一言だけ打って職場に向かった、その日は忙しくてメールをチェックできなくて夕方遅くにやっとメールチェックできた。

しかし彼女のからの返事メールは返ってきていなかったので僕は、忙しいのかな?と思い控えめなメールを送った。

『お疲れ様、忙しそうだねあまり無理しないでね』その日はそれ以上メールはしなかった。

その次の日も朝になっても彼女からのメールは来てなかった。どうしたのか心配になり思い切って電話をかけてみることにした。

やはり電話にもでないますます心配になったが、それ以上できることがないのでしばらくは彼女から連絡してくるのを待つしかなかった。

それから数日後に彼女からメールで連絡がありました。『Hさん、今まで連絡しないでごめんなさい、実はこの数日の間に…私好きな人ができて、その人と付き合うようになったからHさんに連絡しないでいたら、あきらめてくれるかなと思ったり、私との関係を自然消滅するんじゃないかと思ってほっといたの、でも最後くらいは言わなと思ってゴメンね、これを最後にしてLINEも電話もしてこないでくださいね、いままでありがとう』

終わった…彼女とともに夢を守る僕の夢も終わった。

k535著

 

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コメント

コメント一覧 (2件)

  • 今回の作品は、マッチングアプリで知り合った女性との恋愛と失恋のストーリーです。

    平凡な日々を過ごしていたHは、周りの結婚報告を聞くたびに羨ましいと思っていました。
    自分もそろそろ考えないといけないと思いマッチングアプリに登録。
    気になった子にはメッセージを送り、ごくわずかな子は返事をくれるのですが、二日目には連絡が途絶えてしまうということばかりで諦めの気持ちが出てきていました。
    そんな中、あるメッセージに惹かれて返事を出し、そのままサイトを開かないこと1か月。すると、1か月前にメッセージをくれた彼女が、またしても惹かれるメッセージを送ってきたのです。
    その後2人の連絡は続き、ドライブデートで彼女が「結婚して幸せな家庭を築くこと」という夢を持っていることを語り、Hは彼女の夢を叶えたいと決意します。
    しかし数日彼女との連絡が途絶え、その間に彼女に好きな人ができたことを知ります。
    彼が決意した夢は終わりを迎えてしまいました。

    このストーリーからは、主人公の彼の感情の起伏が繊細に描かれています。
    焦りと不安、期待と高揚、喪失と悲しみの感情が、読者にもしっかり伝わるでしょう。
    最後まで予測不可能な締めくくりで、大変面白い作品です。

    検収者 kitsuneko22

    ㉞kitsuneko22-10

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