気になる彼はどんな人?

私は、公立高校に通う16歳の女の子!中学校の時バレーボール部に所属していたこともあり、その流れで高校でも、バレーボール部に入部しました。

実は、私には気になる彼がいます。もちろん話をしたこともなければ、あいさつすらしたこともないので、どんな人かもわかりません。

彼のことを見かけるようになったのは、バレー部に入部して2か月が過ぎたころの同じ体育館…3年生が引退して、2年生と1年生だけのチームになり、練習も慣れてきて周りもきちんと見れるようになってきたとき、隣のコートで練習しているバスケットボール部に目をやると、たまたま目が合ったのがきっかけでした。

その時は、気まずさだけが私の心に残り、少し練習でミスしてしまって先輩に怒られてしまい目が合ったことなどすぐ忘れていました。

それから1週間後、私は1年生なので先輩より早く来て雑務をしていた時…目が合ったバスケ部の彼がやってきました。どうやら彼は一個上の先輩だと、この時初めて知りました。私は彼が部活にまじめな印象を感じた。

彼がこちらのコートとの境目にきたので、思い切って声をかけてみることにした。『こんにちは、早いですね!1年はまだこないんですか?』自然に声かけたつもりだったが、ちょっと不自然だかな?と思われたけど気づかれてなかったようだ。

だって返ってきた返事が『部室にはいるけど、みんな話し込んでいるから先に練習に来た』とそのままの流れで『シュート練習しかできないけど』と聞いてもいないことも付け足して話をふくらませてきた。

まじめな人なのかおもしろい人なのかよく解らない…と思ったが、もっといろんなお話をしてみたいと思った。

次の日は、私より先輩が先にコートにきてて、もくもくとシュート練習をしていた。声をかけるタイミングをうかがいながら、様子を見ていたら先輩の放つボールは、面白いようにバスケットゴールに吸い込まれていて見ていて気持ちのいいものだった。

『あ!』外した、そう思った瞬間バスケットリングに当たったボールがこちらに飛んできた。チャンス!拾ってあげて渡すときに話しかけよう向こうから先輩が走ってきたのが横目でみえたけど構わず私もボールを追いかけていた。

私の方が先にボールに追いつき取ることができた、それをみた先輩がはしるのをやめてこちらに歩いてきた。『惜しかったです、今の入れば10本連続でしたね?』私は満面の笑みで拾ったボールをバウンドボールでかえした。受け取った先輩はかっこ悪い所見せたな~と恥ずかしいな~が混ざった顔で『ありがと、シュート成功率はチーム1なんだけど試合に出ないことにはね~』

その言葉にすかさず『先輩は試合でないんですか?』失礼なこと言ってしまったようだと思っていましたが『中学からやっているけど、試合に出た経験が少ないからなかなか出してもらえないんだ』と続けて先輩が言った。

私『そうなんですか?そんなにシュート決められるんだから、点取れて勝てると思うんですけど…もったいないですね』本心というか正論なんですが、そんな言葉しかかけることができなかった。

それぞれのコートに戻ろうとしたとき、先輩の方から『そう言えば、名前聞いてもいいかい?』

え!突然の事にビックリしましたが、先輩が先に『僕はKと言います』なんで敬語?と思い私の方も『私は、Sと言います』この自己紹介をきっかけに、練習前の時間お互いの事を少しづつ取り入れながら楽しく会話を重ねていった。

会話で先輩のわかったことは、同じ方向の電車で通学とお付き合いしている方は居ないとキャラとしては、純粋な面白い人間という事だった。

私は、K先輩とお付き合いしたいと日に日に思いをつのらせていって四六時中先輩のことしか考えられなくなっている自分に気が付きこの瞬間「これが恋?」恋をしている自分にキュンキュンして恋に酔っています。

しばらくこの様な状態(部活前の会話)が続き、進展もないモヤモヤな気持ち悪さを感じていたため私は、次のステップにいくために、会話中に『今日練習終わったら、一緒に帰りませんか?』しばし沈黙の時間がものすごく長く感じていたときに『一緒に帰ってくれるの?』と先輩が嬉しそうに答えた。

お互い練習が終わり、体育館前で待ち合わせて最寄り駅までの道のり…大好きな先輩と帰れるこの時間、友達とは違ういつもの帰り道、あまりの嬉しさに泣きそうだったのを必死に耐え、笑顔を作っていた。

電車の中は比較的空いていたため並んで座れた。その間も先輩は面白い話をして笑わせくれた。

先に先輩の降りる駅に到着し、先輩が降り際『また明日ね、気をつけてね』といって電車から降りて行った…扉が閉まる前に、私も慌てて降りた。

自分でもわからない行動だった。1番驚いたのは先輩だと思う…走り去った電車がポンポンと背中を押してくれたような気がして、勇気を出して魔法の言葉を言った。

『先輩私と付き合って下さい。』言った瞬間涙が溢れてきて、その場で泣き崩れてしまった。

『どうしたの?何も泣かなくてもいいのに』と優しく先輩が言った後、そこからお互い何も話せなくなり、次の電車がきたので、私は、振り向きもせず電車に乗り込んだ。

ずっと涙が止まらなかった…家に着いて部屋でたくさん泣いたら、泣きつかれてそのまま眠ってしまった。

翌朝、いい気持ちで目覚め、いつもの身支度を済ませ、いつもの通学路、いつもの変わらない友達

昨晩気持ちを伝えて思い切り泣いたら、恋している自分がどこかに行ってしまい、泣くほど好きだった先輩はもう気にならなくなり、私の中の気になる彼は、どんな人?は

ただの面白い人と結論が出て、それ以上の存在にはもうならないでしょう

もしも昨晩の告白の返事を先輩が言ってきたら…

 

k534著

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コメント

コメント一覧 (2件)

  • 今回は、部活中に恋をしたある高校生たちのお話です。

    公立高校に通う彼女は、中学から続けているバレーボール部に高校も所属し、そこで気になる男の子に出会います。
    彼はバスケットボール部で、隣のコートで練習をしているところで目が合ってしまったのがきっかけでした。
    思い切って話しかけてみると、彼は真面目なのかおもしろい人なのかよく分からない印象でしたが、彼女はもっと話してみたいと思いました。
    彼と会話を重ねていくうちに、恋愛感情が芽生える彼女。一緒に帰ろうと誘い、そこでも面白い会話で和んでいました。
    電車から彼が降り慌てて一緒に降りた彼女は、勇気を出して彼に告白します。
    そこで涙が溢れてしまい、お互いに何も会話ができなくなったまま、次の電車に振り向きもせず乗り込みました。
    一日思いっきり泣きスッキリした朝を迎えると、彼へ恋していた気持ちはどこかへ消えてしまいました。
    もしあの時に返事をくれていたら……。彼女の中で彼はただの面白い人という結論に至りました。

    女学生の繊細な感情の変化がとてもリアルに表現されています。
    彼のことしか考えられない気持ちがスッとどこかへ消えていく様子は、読者もどこかスッキリした気持ちになると思います。
    最後に「もし……」と締めくくることで、別の結末を想像できるのも面白い工夫です。

    検収者 kitsuneko22

    ㉒kitsuneko22-10

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