いつもきれいで素敵な会社の先輩に隠された秘密の恋とその行方は。。

会社の先輩

私の会社は製造業だ。

製造業なので、ほとんど男性しかおらず、女性は事務員である私とAさんだけだった。

自分の母親と同じくらいの年齢だったけれど、とても若々しくて溌溂としていてきれいな人だったし、話す感じも全然暗くなくて、素敵な女性だった。身なりもいつもきちんとしており、美容院は髪が伸びていなくても月に1度は必ず行く、そういう方だった。

Aさんは4人家族。旦那さんと、2人の娘。2人の娘さんは年頃だった。

Aさんはしきりに旦那さんの事とお姑さんの事を愚痴っていた。娘の父親が別の人では、と疑われたり、結婚の経験がない私でも聞いていたら辛そうだなぁという内容が多かった。

ある日、Aさんに彼氏が居るという話を小耳に挟んだ。

旦那さんと色々あるのだろうけれど、まだ若かった私は『え!?結婚して子供もいるのに?』

そんな気持ちだった。

でも本人に直接訪ねるのは勇気が必要だった。

先輩の恋愛

しばらくすると、Aさんの方から彼氏が居る事を話してくれた。相手は同じ年位の男性だそうだ。

旦那さんに不満がたまりに溜まっていたころ知り合ったのだという。

相変わらず旦那さんとは喧嘩が絶えないらしいが、彼とは順調で付き合いは3年目だと言っていた。後々わかった事だったが、お相手は会社の取引先の方で、私も電話を取り次いだことのある方だったしお会いしたこともある方だった。Cさんという方だ。

しかし驚いたのは場所だ。隣の県の方で、隣と言っても高速で最低片道2時間はかかる距離だ。AさんはCさんと仕事の担当者同士だった。だから付き合う前から電話のやり取りはしており、旦那さんへの不満が募る反面、意気投合したのだろう。

事件勃発

しかし、遠距離で家庭もあるAさん。中々会える時はないのではないか。

どうやって会っているのかと聞くと、土曜日に家族に【仕事】と言って出かけるのだと言う。ちなみにCさんは独身だ。AさんもCさんへは独身と偽っていた。

そんなAさんがある日この世の終わりのような顔をして出社してきた。いつも溌溂としているのに明らかに様子がおかしい。ごはんも食べない。時間さえあればロッカールームで体操座り。

どうやら、不倫していることが旦那さんにバレてしまったようだ。

彼と出かけて、ガソリンスタンドへ立ち寄った所、車のタイヤ付近に何かが設置されていた。GPSだ。

なんでこんなものが、と驚いたが、そのまま川へと放棄したらしい。Aさんはすぐに自分の旦那さんのせいだと確信したが、CさんはAさんの事を独身と思っているため、何が起こったのかわからなかったはずだ。

旦那さんはまず土曜日に仕事だというAさんを怪しく思い、会社へ度々確認しに行っていたようだ。しかし、いつも車はない。

ガソリンスタンドの後帰ると旦那さんがまくしたてる。『仕事と言っておきながら違うではないか!俺をバカにするな。あの男は誰だ』と。

そして不倫がバレたのと同時にCさんに旦那さんと子供が居る事がバレてしまったのだ。この世の終わりのような顔になるのも納得だ。

恐れていた別れ

さらに一週間後はより生気がなくなっていた。

色んな騒動に発展し、旦那も子供もいた事を隠されていた事でCさんは疲労困憊し、Aさんに別れを切り出してしまうのだ。

Aさんは人生で初めて振られたと言っていた。

しかし仕事では相手は取引先なので、Cさんからの電話もかかってくる。一体お互いどんな気持ちなのだろうか。

初めて好きな人に振られたショックで、Aさんはますます食欲もなくなり、元々華奢だった体がもっと華奢になっていた。

Aさんも心配だったが、娘さんたちの事も気がかりだった。娘さんたちとは面識がなかったため何もできなかったが、母親がそういった状況であるのを目の当たりにするのは辛そうだ。

とうとうAさんは家を飛び出してしまった。一人暮らしをし、バイトを始めたのだ。

会社で本業をやって、そのあとはコンビニでバイト。彼の事を考える時間を他の事で紛らしたかったのだろう。

数か月が経った。AさんはCさんとヨリが戻っていた。その代わり、旦那さんとの離婚話が進み始めていた。

そして

何と、AさんはCさんと結婚するという。

すごい。母親位の年齢なのに、そんなに情熱的になって、また誰かと結婚したいと思って突き進んでいく。すごい力だ。世間的に見たら不倫なので良くないけれど、私はAさんを応援したくなっていた。

このままうまくいってほしいな。。

心配していた娘さんも、Aさんの事を応援していたようだ。

それからしばらくして、離婚が成立し、AさんはCさんのいる隣の県へ行ってCさんと幸せに暮らしている。

tomoro著

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