年下の彼氏ができたのは、初めてでした。
出会いは、公園でした…
お調子者の彼と私は、たくさん笑い合いました。
でもね、長くは続かなかった…
ごめんね、楽しかったよ。ありがとう…
人間観察

小学校から一緒のNとは、中学3年の終わりから仲良くなりました。
仲良くなってから毎日のように会っていました。
高校は別々だったので、駅で待ち合わせてコンビニで
飲み物などを買い、駅の外にある広場でベンチに座り話す。
それが私たちのいつもの行動でした。
毎日会っていても話が尽きなかったし飽きなかった。
私たちの中で流行っていたことがありました。
「人間観察」
駅には、沢山の人がいます。
危ない人もホームレスもいます。
いつも見かけるナンパ男がいました。
話しかけても毎回無視されていました。
それでも諦めないので面白くて毎回見かけると目で追っていました。
ある日、Nと駅で待ち合わせていつものように人間観察をしました。
すると…ナンパ男を見つけました。
「ねえ!あの人今日も話しかけるみたい!」
「どうせ無視されるから辞めたらいいのに(笑)」
そんなことを話していると、ターゲットを見つけたようでした。
「話しかけ…あ~今日もダメだった(笑)」
なんて笑って話していたらナンパ男が近づいていました。
「二人とも何してるの~?暇?」
Nと目が合い、必死に笑いを堪えました。
「…何もしてないけど、暇じゃないです」
私はそう答えるとNの手を引っ張りその場を立ち去りました。
まさか話しかけてくると思わずビックリしました。
ナンパ男が見えなくなるところまで歩きました。
「笑い堪えるの必死だった~」
「うちら油断してたよね(笑)」
私たちにしか分からない笑いでした。
それに怖いもの知らずでした。
いつもの公園

私たちは、家に帰る道の途中に公園を見つけました。
静かで周りに住宅もなく落ち着いて話せる感じでした。
屋根のあるベンチがありました。
そこに座りしばらく話していると自転車で二人の男の子が来ました。
ダボッとした服をきた男の子とギャル男っぽい男の子でした。
見るからに話しかけてきそうだなあ…って思っていると案の定でした。
「旨そうなの食べてんじゃん」
私たちが食べていたお菓子を見て男の子が言いました。
第一声が面白かったので私も話に乗ってみました。
「いいでしょ~美味しいよ~」
話していると名前を聞かれたので私たちも聞きました。
ダボッとした服の男の子がYでギャル男がRでした。
Yと私は気が合いました。
話を聞くとYとRは1個下の中学3年生でした。
連絡先を交換して家に帰りました。
それからYからのメールは毎日のように届きました。
私も負けないくらい返信をしました。
親友のNは、Rと連絡を取っていました。
気付き始めた気持ち

Yとの出会いから数日後の休日のことでした。
Nと合流して駅に行きました。
話しているとNが言いました。
「あの公園に移動しない?」
「Yいるかな~(笑)」
笑って気になっている自分を誤魔化しました。
「私もRが気になり始めてるんだよね」
Nは、素直な子でした。
公園に着くとYとRは居ませんでした。
「メールしてみちゃう?」
「してみよっか!(笑)」
メールをするとすぐにYから返信が来ました。
「今から来るって!」
「Rは来ないのかな~」
Nは、少し寂しそうでした。
数分後、YはRと一緒に来ました。
「久しぶり~」
「来るの早いじゃん」
「だって家近いもん」
Yと久しぶりの会話をしました。
Nは、Rと話していて嬉しそうでした。
私も嬉しくないと言ったら嘘になります。
4人で話しているとすぐに時間が経ちました。
「そろそろ帰ろっかな~」
「え~もう帰っちゃうのかよ」
Yは私の手を引っ張りました。
「…帰るって(笑)」
手を捕まれてドキッとしました。
全然イケメンじゃないけど、気が合うし一緒にいるのが楽しくて仕方なかった…
告白

家に帰るとメールの通知が1件ありました。
帰る途中でYからメールが届いていました。
「気をつけて帰れよ~」
惹かれている自分に気がつきました。
「無事帰宅しました。ありがとね。」
「俺さ、○○のこと好きだわ」
「からかってる?(笑)」
すると、電話がかかってきました。
「からかってねーわ!!(笑)」
「ふーん(笑)」
「○○は?」
「…好き」
出会いから付き合うまで早かったですが、お互い本当に好きでした。
その後、NもRと付き合うことになり、ダブルデートもよく行きました。
4人でいるときにRが一言。
「お前ら似てるよな~」
「うん、なんかね(笑)」
私とYが似ていると二人が言い、みんなで笑いました。
若すぎた私たちは、数ヶ月で別れてしまったけど
今では楽しかった思い出として残っています。
e457著


コメント
コメント一覧 (2件)
pr
今回は、公園で出会った年下の男の子との恋愛を描いていただきました。
小学校から一緒の友人Nと仲が良かった著者は、別々の高校に行った後も駅前の広場で毎日会っては人間観察をしていました。
いつもいるナンパ男をからかい半分で見ていると話しかけられ、ビックリして笑いながらその場から立ち去る途中で静かな公園を見つけた2人。
しばらく2人で話していると二人組の男の子に話しかけられ、2人組の一人Yと気が合ったことから連絡先を交換することに。
数日後、Nとまた同じ公園に行き4人で楽しい時間を過ごした時に、Yに惹かれている自分に気付きます。
家に帰るとYからの告白メールがあり、NもRと付き合ったことからダブルデートを楽しむ仲になりました。
若い2人の恋愛はすぐに終わってしまいましたが、良い思い出として心に刻まれています。
若い時ならではの、勢いある恋愛の様子を上手く表現していただきました。
お互いに若すぎて続かなかった恋愛の悲しみ、楽しい時間を共に過ごした幸せの気持ちが伝わってくる良い作品です。
検収者 kitsuneko22
⑧kitsuneko22-10