きっかけの間違え電話

私は3年付き合った彼氏と別れたばかり・・・
元彼とは私が23歳のとき、知人の紹介で知り合った。
結婚まで考えていた元彼だったが、少しずつ考え方の違いから喧嘩が増え、別々の人生を歩むことにした。
しばらくして、気持ちを切り替えたくなりスマホの番号を変えることにした。
友達や仕事関係に、新しい番号を知らせるためのやりとりがひと段落したころ、誰だかわからない着信が。
私は誰だろう?と思いながら出てみることにした。
男性の声で「もし!」
私 「はい、あの・・・」
男性 「あれ?○○の電話ではないですか?」
私 「はい、違いますよ。」
男性 「ごめんなさい。間違えました。」
「番号って○○○○ではないですよね?」
私 「その番号は私の番号ですが」
男性 「そうでしたか・・ごめんなさい。」
そんなやりとりから男性は学生時代の友達に電話番号を聞いてかけたけど、聞き間違えをしていたみたい。
電話からLINEで縮まる距離

間違え電話だったが、男性と少し話をしていた。
男性は謝ってくれ、誰にかけるはずだったとか、たわいのない話をしていた。
いつもなら間違えってわかるとすぐに切ってしまうが、いまの私は彼と別れて寂しかったのかな・・・
しばらく話して、そろそろってなったとき、
男性は「またかけてもいい?」
と、聞いてきた。
私は「いいですよ。出られないときもありますけど。」
と、答えてこの日は電話を終わらせた。
翌日の夜、昨日の間違え電話の男性から電話が。
今は帰宅途中で、誰かと話して気持ちを落ち着かせてから家に帰りたいとのことだった。
「昨日はありがとう。」からはじまり、お互いの自己紹介みたいな会話をした。
男性はKさんという名前だった、歳は私の2つ上。
結婚をしていて、子供は2人いる。
奥さんと喧嘩中でしばらく話をしていないとか。
それから毎日、帰宅途中に電話をしてくるようになった。
お互いその日の出来事を話したり、好きなお酒の話をしたり、そのとき思いついた話をするだけだった。
そんな日が何日も続き、LINEもしよう!となった。
LINEならkさんが家にいても話せるし、時間も気にしないですむという理由。
LINEをするようになって、毎晩寝る前にkさんと「おやすみなさい。」と言い1日が終わるようになっていった。
気持ちが重なり合う

KさんとのLINEが日課となり数ヶ月。
Kさんのいつも優しい気遣い、甘い言葉に心を奪われていることに・・・
好きになってはいけない人・・・
そんな気持ちを押し殺してKさんと変わらずLINEを続けている。
とある日、Kさんに
「1度だけ会ってみない?」
と、言われた。
会いたい!会いたい!と思ったが妻子ある人をこれ以上好きになってしまうのは・・・と考えたが、気持ちは抑えきれない。
お互いの住まいの真ん中で待ち合わせることにした。
誰にもバレてはいけないからだ。
私は早く会いたい一心で車を走らせた。
彼は少し早めに到着していて、私が着くなり車を降り駆け寄ってきてくれた。
そして私達は待ち合わせ場所近くの水族館に向かう。
Kさんがそっと手を繋いできた。とっても温かく大きな手。
水族館のお魚よりKさんの顔をずっと見つめていたかった・・・
水族館の指示通り進んでいくとうす暗いコーナーへ、深海コーナーだ。
Kさんが
「ずっと会いたかったよ。やっと会えて想像通りの子で良かった。」
と、言ってくれた。
私も
「ずっと会ってみたかった。」
と告げた。
「起きたらキスして」・・・

水族館を出て、少し休憩をするため近くにあった珈琲店に立ち寄った。
珈琲店の人にオススメの食事処を聞き、そこで食事をすることにした。
そのままKさんと一夜を過ごした。
朝、私が目を覚ますとKさんはすでに起きていて、「おはよう!」と言ってキスをしてきた。
そして、帰る支度をし別れ惜しかったが車に乗り込み帰ってきた。
次の日からKさんは自分が起きるとLINEに
「おはよう。起きたらキスして!」
と発信してくるようになった。
私が先に起きたら同じ様にLINEをしていた。
こんなやりとりって、若い子じゃあるまいしとか、人には言えないほど恥ずかしいことなのだが、私は愛されてる実感があって心地よかった。
いまさら・・・

誰にも言えない関係・・・
誰にも言えないやりとり・・・
Kさんとの未来がないのはわかっていたが、Kさんの頭の中で私の存在がいっぱいになっていればいいと思っていた。
私の頭の中はすでにKさんでいっぱい!
KさんからのLINEが日に日に増えてくる。LINEのお知らせが鳴るとすぐにスマホを確認するようになっていた。
私の気持ちがどんどん我慢出来なくなってきた。
はじめから出会ってはいけない人、好きになってはいけない人。
好きになればなるほど苦しくなってくる・・・
愛してるから嘘つくね・・・

Kさんのことを考えると苦しくて辛い。
私は最初で最後と決め、Kさんを困らせてしまうとわかっていたが、気持ちをぶつけてしまった。
Kさんは
「ありがとうね」
「そんなに好きでいてくれたんだね」
と、怒らずいてくれた。
Kさんは
「近いうち時間作って会いに行くからゆっくり話そう」
と言ってくれた。
私は
「会うのは1度だけの約束でしょ」
と断った。本当は凄く会いたい!
どんなこと言ってもこの現実を変えることは無理。
私は未来のある彼を探すことにした・・・
r93著









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