大学受験と恋愛受験!両方手に入れる事は出来るのか?

成績が上がらず悩んでた時に…

私は進学校に通う高校3年生、来年はいよいよ受験を控えている。
前回の面談でS大に合格するのは厳しいと言われ、必死に受験勉強をしています。
それなのに、なかなか成績が上がらず悩んでいました。
「こんなに勉強しているのに何で成績が上がらないの?」苛立ちで母親に当たっては喧嘩をする毎日…
そんな時、母親が勝手に家庭教師を頼んでいました。
「何で勝手な事するの!」私は母親を責めた。
「とても良い先生で成績が上がるらしいわよ、お試しと思って1ヶ月教えてもらったら?それでどうしても嫌だったら止めればいいから」
と説得され、渋々家庭教師に来てもらう事になったのです。

あんなに嫌だったはずなのに

約束の30分前に先生は来ました。
「今日は初日なので、少し早めに来ました」と言い、手土産を母親に渡し、頭を下げました。
そこに立っていたのは、背の高い笑顔の素敵な優しい雰囲気の、年上のお兄さんでした。
部屋に行き、自己紹介をし先生は色々話し始めました。
話し上手な先生で、すぐに慣れていました。
それから勉強になり、苦手教科から始めました。「苦手な教科を得意な教科にしていこうね」と笑顔で先生は言いました。
教え方もとても丁寧で、分かりやすいので時間はあっという間過ぎていきました。
「また来週ね、言った課題ちゃんとやるように」と先生は笑顔で言って帰って行きました。家庭教師の日が楽しみに…

初めての気晴らし

家庭教師の先生が来るようになって半年が立ち、成績も徐々に上がっていました。
この頃になると先生の事をお兄ちゃんと呼び、勉強だけでなく友達の事や将来の悩みなどを相談するようになっていました。
そんなある日曜日、先生からlineがありました。
「優ちゃん、お出かけするよ!迎えに行くから支度しといて」
「え?何、何~どこ行くの?」
「いいから、いいから!30分後に行くからまた後でね」
それから私は急いで支度をしました。洋服を着替え、髪をセットし終わった頃インターフォンが鳴り先生が来ました。
車に乗り込み、先生は言いました。
「いつも勉強ばかりで息抜き出来てないだろうからね、成績も上がってきてるし今日は特別にお母さんに許可を貰ったんだ」
そう言って連れて行ってくれたのは水族館でした。

お兄ちゃんは一生懸命私を楽しませようとしてくれていました。
お兄ちゃんの隣にいるのが居心地良く、安心感があり私は好きなんだと、この時気づいたのです。

受験

お兄ちゃんのお陰で偏差値が上がり、頑張ればS大に合格出来ると担任の先生に言われ、勉強に身が入った。
必死に勉強した。

週一回の家庭教師の日には、受験が近い事もあり苦手科目を集中的にやった。
私はS大に合格したらお兄ちゃんに告白しようと思っていた事もあり、絶対合格してお兄ゃんを喜ばせるんだ!と思っていました。
受験当日、少し早めに家を出ると玄関先にお兄ちゃんがいました。
「心配だから送っていくよ」
と言ってくれ、S大まで送ってもらった。お兄ちゃんはいつも私を見守ってくれ笑顔で迎えてくれる、そう思うと心強かった。

それから合格発表の日まで落ち着きませんでした、自信も無く落ちているかもしれないと思っていましたが、なんと!合格でした。

嬉しく、お兄ちゃんにすぐ電話をしました。お兄ちゃんはすごく喜んでくれお祝いしないとねと言ってくれました。

恋の結末は合格?不合格?

お祝いをしてくれる事になり、お兄ちゃんのアパートに呼ばれた。私は緊張して何て告白しようか…そればかり考えていた。

アパートに着くと、綺麗な女の人が料理を作っており「こんにちは、入って!たくさん作ったからいっぱい食べてね」と言った。
その人はお兄ちゃんの彼女だったのです。
まさか…お兄ちゃんに彼女がいるなんて考えもしなかった。
それからの事はあまり覚えておらず、告白もしないまま失恋したのです。

哀しいはずなのにこの時は涙が出てきませんでした。
悔しい気持ちでいっぱいで、お兄ちゃんに彼女がいる事に気づかなかった事も、好きになった自分も…

anjye著

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