皆さんの部活動の想いでは何でしょうか。
放課後、遅くまで部活をしたこと。大会で勝ったこと。楽しかったことばかりではなく、苦しいとや辛いことももちろんあったと思います。しかし、そんな自分たちを支えてくれた大きな存在である、マネージャー。きっと想いを寄せていた人もいたんではないでしょうか。
これは、俺の高校時代の友達である、慎太(仮名)と、その同じ部活の同級生マネージャーのみずき(仮名)の話。
慎太の恋心

これは高校2年生の頃のことだった。
慎太は、バスケットボール部に所属をしていて、先輩と一緒に試合に出る等、チーム内でも中心的な存在だった。
そして、そのマネージャーである同級生のみずきに恋をしていた。彼女は、いつも髪をポニーテールに結んでいて、元気で明るく、選手たちからも慕われていた。
慎太は部活動に入部した頃から、みずきのことが気になっていた。彼女に話しかけるたびにドキドキして、恋心を抑えきれなかった。みずきが見ているから。と言うことで、とにかく部活も頑張ったし、カッコ良いプレーをしようと張り切っていた。だからこそ、先輩に交じって一緒に試合に出れるほど、メンバー内でも中心的な選手になっていたのだろう。
みずきの葛藤

そんなある日、みずきが部活に来ないことがあった。慎太は心配になって、彼女を探した。すると、彼女がひとりで練習しているところを見つけた。慎太は、みずきに何があったのかと尋ねると、彼女は「私、マネージャーとしての力不足で、選手たちのサポートができていないと思う。だから、私も少しでもバスケができるようになって、もっと皆の力になりたい。」と涙ながらに答えた。
慎太は、みずきに励ましの言葉をかけた。そして「みずきがマネージャーでいるだけで、選手たちは本当に力を貰っている。みずきがいなければ、俺たちはこんなに頑張れないと思う。だから、自信を持って!」と伝えた。みずきは、慎太の言葉に胸を打たれ、涙を流しながらではあったが、笑顔を取り戻した。
お互いの気持ち

それ以来、慎太とみずきはより親密になった。部活の相談事や、選手側からやマネージャー側からといった、お互いの気持ちの確認など、2人で話すことも増えた。
そんなある日、練習が終わった後、慎太はみずきに告白した。「みずきのことが好きです。部活内だけでなく、それ以外の時間も一緒にいたいと思いう。」と。みずきは、驚いた表情を浮かべながらも、嬉しそうに頷いた。
2人は他の部員には内緒で付き合うことになった。
みずきの悩み

2人が付き合うようになって2か月が経った、冬休みの部活の日のことだった。みずきが、部活を休んだ。慎太には何も連絡がなく、みずきに連絡を取ろうとしたが、彼女は電話に出なかった。不安になった慎太は、彼女の家まで走って向かった。
チャイムを鳴らすと、涙を浮かべているみずきがでてきた。
慎太は、みずきに何があったのか尋ねると、彼女は「私、恋愛に疎くて。どうしたらいいのか分からなくて、悩んでいて体調も崩してしまって…」と答えた。慎太は、彼女に寄り添って、「俺はみずきが好きだから、一緒にいたいって言ったんだよ。でも、みずきが迷っているなら、時間をかけて考えてもいいと思う。俺は、みずが幸せであればそれでいいから」と伝えた。
みずきは、慎太の優しさに心を打たれ、彼と今まで通り一緒にいることを決意した。そして、これまで通りお互い選手とマネージャーとして部活に励んだ。
最後の大会

その後、みずきは、バスケットボール部のマネージャーとして、選手たちをサポートする傍ら、慎太の心の支えとなって頑張った。また、慎太もバスケットボール部のキャプテンとして、チームをまとめ、みずきと共に、部活動を支えていた。
そして、バスケットボール部は引退が掛かる大会を迎えた。結果は3回戦の敗退で引退となってしまった。しかし、慎太とみずきは、選手たちとともに、大きな達成感と充実感で溢れていた。
結局、最後まで2人の関係は他の部員には気づかれることは無かった。と2人は思っていたようだが、他の部員からしたら、バレバレだったようだ。それでも、2人の邪魔をして、部活に悪い影響を与えることはできない。そう思った他の部員からは、特別何かを言ってくることもなかったし、付き合っているからと言って、何か変わった様子で関わることも無かった。
2人の恋は、部活動を通じて育まれ、強い絆で結ばれた。今でも仲良く付き合っている。
s474著









コメント
コメント一覧 (2件)
pr
今回の作品は、バスケットボール部の友人とマネージャーの恋愛のお話です。
マネージャーのみずきに恋をしていた慎太は、みずきに振り向いてもらおうと、部活内でも努力し中心的なメンバーになっていきました。
ある日、マネージャーとしての自分の力量に悩みを抱えていたみずきの相談に乗った慎太。
励ましの言葉をかけ、その日以来二人は親密に。そして他部員には内緒で付き合うことになりました。
冬休みの部活の日、みずきが部活に来ず連絡が取れなくなり、心配になった慎太はみずきの家を訪ねます。そこには恋愛に悩み、体調を崩してしまったみずきの姿が。
慎太は優しくみずきを気遣い、みずきはその優しさに心を打たれます。
その後も選手とマネージャーとして部活を支え合った2人は、引退後も強い絆で結ばれています。
お互いに支え合い部活に励んだ、青春時代の爽やかな恋愛風景が目に浮かんできます。
恋愛に悩む思春期の男女の繊細な感情が、とても上手く表現されています。
暖かい登場人物と優しいストーリーに、多くの読者が感動を覚えるでしょう。
検収者 kitsuneko22
㊴kitsuneko22