恋愛とは何か。どうしたら恋愛ができるのか。自分は恋愛に向いているのか。
そんな自分に自信が持てていなかった、太郎(仮名)の話。
太郎は俺の大学時代の友達で、4年間の多くの時間を一緒に過ごした。そんな太郎は男子校の出身で女性との関わりが少なく、恋愛の仕方がよくわかっていなかった。
その太郎が自分を変えよう。変わろう。そう決心をした、ある1人の恋愛の成長物語。

どうすれば良いの?

大学3年生の頃、太郎は大学のゼミに参加をした。そのゼミは男子が4人で女子が6人といった、比較的少人数のゼミだった。少人数のゼミだったから、皆はすぐに仲良くなり、一緒に遊んだり、ご飯を食べに行くようになった。
そうして、遊んでいる間に太郎は花子(仮名)のことが気になり、だんだん好きになっていった。花子は可愛くて、頭も良くて、元気な女の子だった。太郎は花子と一緒にプロジェクトをやることになり、一緒に仕事をするうちにますます花子に惹かれていった。
しかし、太郎は恋愛に自信がなく、花子に気持ちを伝えることができていなかった。太郎は花子と一緒に過ごす時間を楽しんではいたが、いつも花子に気持ちを打ち明けることができなかった。何度も気持ちを伝えようとしたが、どうやって気持ちを伝えたら良いかも分からないし、そもそも花子に振られてしまったら、ゼミにも参加しにくくなってしまう。そうして、ただ時間が過ぎていくだけだった。そのうちにプロジェクトも終わり、そのゼミも解散してしまった。
見たくなかった…

それからしばらくして、太郎は花子が他の男性と一緒にいるのを見かけてしまった。
しかも、その相手は一緒にゼミをしていて太郎とも仲が良かった太郎の友達だった。
そして、太郎はその友達に、それとなく花子との関係を尋ねた。2人は、ゼミが解散して間もなく付き合ったそうだった。
太郎はかなり落ち込み、後悔や悲しみに襲われた。確かに、太郎は花子に好意を寄せていることは誰にも言っていなかったし、花子に自分の気持ちを伝えることも無かったから、他の人と付き合っても仕方がない。
花子とその彼氏が仲良さそうにしている姿を学校やSNSで見ているのが、辛かったし悔しかったんだろう。それ以来、太郎は花子やその花子の彼氏との関わりは全く無くなった。
太郎は花子に気持ちを伝えることができなかったことを後悔した。もし花子に告白をしていれば、振られたとしても、こんなに悔しかったり悲しかったり、することは無いだろうと考えた。
もう無理だ…

それ以来、太郎は恋愛に対して恐怖すら覚えるようになった。どうせ俺なんか。そう思って仕方がなかったと思う。俺ら友人から見ても、太郎の落ち込み方は酷かったし、本当にこのまま一生彼女ができないまま過ごしていくのではないかと思っていた。
太郎を遊びに誘っても、なかなか乗ってこないし、普段から元気が無かった。学校に来て授業を受けてバイトをして就職をして。そんな日が続いていた。太郎もきっと、そんな自分が嫌になっていたのではないかと思う。
でも、どうして良いか分からないし、振られていないのに太郎は自分自身に自信が持てなくなってしまっていた。
自分を変えよう!

しかし、太郎はこのままではいけない。そう思うようになり、自分自身を成長させようと決心をした。太郎は恋愛に関しての本を読み、学校外では趣味だったスポーツ観戦を通して人とのコミュニケーションを増やした。
自分に自信が持てるようになるための努力をしていたんだと思う。そんな、太郎が徐々に明るく、元気になっていく様子も俺ら友達から見ても感じていた。
そして、その趣味のスポーツ観戦を通して、多くの仲間ができた。スポーツ観戦だけではなく、一緒に旅行へ行ったり遊んだりしていた。
そうして、ある日その一緒にスポーツの試合を見に行くメンバーにいた1人の年上の女性に太郎は恋をした。
太郎は、自分の気持ちを伝えようか迷った。年上だし、一緒にいつもいる仲間だし。いろんな葛藤があった。しかし、またあの時に味わった悔しさや悲しさを味わいたくない。振られても気にしない。その一心で太郎は勇気を出して、その女性に告白をした。彼女からの返事は「OK」2人は見事に付き合うことができた。太郎にとっては人生で初めての彼女だった。
太郎は今でも、その彼女とのスポーツ観戦を楽しんでいる。
今となっては、花子と連絡を取り合うことはないが、太郎は花子との出会いは大切な経験になった。そう今でも言っている。
さ473著









コメント
コメント一覧 (2件)
pr
今回の作品は、ある一人の男性の恋愛についての成長のお話です。
男子校出身で女性との関わり方がよく分からなかった太郎。
太郎は大学で、参加したゼミが一緒だった花子という女性を好きになります。
恋愛経験がなかった太郎は自信がなく、気持ちをどうやって伝えればいいのか分からないまま、ゼミが解散してしまうことになります。
そしてしばらくしてから、花子と太郎の友人がゼミ解散の後付き合い始めたことを知り、太郎は悲しさと後悔の念に襲われます。
もしあの時告白できていれば……と自分を責め、恋愛に恐怖を抱き、日に日に元気がなくなっていった太郎。
しかし、このままではダメだと思った太郎は積極的に行動を起こします。
恋愛についての本を読み、趣味を通じてコミュニケーションの場を増やしていきました。
その甲斐あって太郎は初めて彼女が出来ました。
そして、同じ趣味を持つ事で仲の良い恋人として過ごしています。
好きになった女性に告白できずに悩む姿や、そのせいで後悔する姿、前向きに頑張っていこうと考える意思がリアルに表現されています。
恋愛経験が乏しかった男性が自分の気持ちと葛藤し、感情の波に揉まれながらも前向きに成長していく様子は、同じように悩む読者に共感と勇気を与えるでしょう。
恋愛に前向きな気持ちにさせてくれる良い作品です。
検収者 kitsuneko22
㉖kitsuneko22