勢いで始めた出会い系アプリをやってみてわかったこと

今彼に嫌気が刺して…

25歳、冬。
半年付き合っているヒロシに嫌気が刺した勢いでアプリを始めた。

私への扱いが雑になったことと、デート中にほかの女と♡マークのメッセージを送りあっていることに腹が立ったからだ。
2人で出かけているのにずっと携帯ばかり見ていた。
私がたわいもない会話をしても上の空。

その日はあまりに腹が立ったから途中で帰ってきた。
なんだかむしゃくしゃして何もやる気が起きない。

ーあー腹立つ。

友人に事のいきさつをLineで報告する。

「サイテーだね。でもそんなむしゃくしゃするってことは相当惚れてんじゃないの?笑」

友人の一言で我に返った。
ー確かにそうなのかな。まぁでもあんなつまらないやつこっちから願い下げよ。
そう自分に言い聞かせた。でもどうにもこのむしゃくしゃが止まらない。

「アプリでもやって憂さ晴らししちゃえば?笑」

その一言をきっかけに私はとある出会い系アプリをインストールした。

初めての出会い系アプリ

この手のアプリは初めてだった。
まずはプロフィールの入力っと。

写真は身バレもしたくないから適当に雰囲気がわかるレベルのものを設定した。

ーこんな写真でマッチすんのかな?

そう思いながらその日は寝落ちした。

翌日。
携帯を見るとアプリの通知が何件も来ていた。

ーこんな来るんだ…。

メッセージの相手を1人1人見ていく。
爽やか系から体育会系、おじさままで幅広い。

その中でも爽やか系の同年代の男に目を引かれた。
ーこの人なら会ってもいいかも。
直感だった。

「こんにちは。どこに住んでますか?」
「東京です」
「そうなんだね、渋谷でお茶でもしない?」

ポンポンとメッセージが進み、3日後渋谷でお茶することが決まった。
出会い系のわりに昼に会うなんて意外だな。と思った。

初めてのお茶デート

待ち合わせに現れた彼はいい意味で写真の通りだった。
爽やか系で笑顔がかわいらしい人。

「こんにちは。じゃあ行こうか。」
「はい」

1軒目のカフェでお互いの仕事の話や、アプリを始めたきっかけ、今までの恋愛など一通り話した。
控えめながらもはにかみながら話す彼に好印象を抱いた。

特に私が興味を持ったのは彼の仕事だった。

「外資系の航空系って海外出張とかもあるの?」
「うん、今はなかなかないけど昨年とかはオーストラリアに行ってたかな」

もともと海外志向でもあった私には興味惹かれる話だった。
海外出張しているというだけで憧れフィルターがかかっていたのかもしれない。

彼からのお誘い

楽しくおしゃべりをして1軒目のカフェを出た後、

彼が急に一言、「そうだ、ホテルでも行く?」と言った。

「…え?」

「あぁ、ごめんごめん、アプリだからそういうのOKかなと思って。」

バツが悪そうに彼がはにかみながら言う。

シンプルに気分がなんだか乗らなかった私はこう答えた。
「…やだなぁ~そんなに軽い女に見える?今日はまだ無理かな!笑」

「そういうわけじゃないけど…うわ~気まずいな~笑 普段はこんなこと言わないからめっちゃ後悔してるんだけど!」

「ハハハ」
ー嘘つけ。と心の中で思いながら笑った。

その一言があったからか、すっかり私は彼に冷めてしまった。
その後結局もう1軒カフェに行ってその日はさよならをした。

2回目のデートと別れ

1回目のお茶デートの後、なんやかんやメッセージが続き2回目のデートでは映画に行くことが決まった。
彼は洋画邦画関係なく映画好きなようで、彼のおすすめのクリスマス映画を観に行った。

内容は好きになった人が実は幽霊だったってオチだった。
ーイギリス映画、やっぱり私には合わないみたい。と思った。

その後、ディナーをしてたわいもない話をしていた。

「前に海外出張してたって話したよね?俺、多分来月またオーストラリア行くんだよね」

「えっ、そうなんだ。でもよかったね、また行きたいって言ってたし。」

「うん。まぁ今回は1か月から3か月くらいで帰ってくる予定なんだけど」

「そっかぁ…じゃあ会えなくなっちゃうね」
思ってもないのにさみしいふりをしてみる。

「ハハ、そうだね。でもメッセージはできるしまた帰ってきたら会おうよ」

「そうだね、忘れてなかったら笑」

「うわ~そういうこと言うんだ~」

「ハハハ」

その夜彼が車で家まで送ってくれた。

「今日も楽しかった。わざわざ家までありがとね。」

「全然。俺も楽しかった。」

「・・・」

彼の唇がわたしの唇に触れた。

「…え?」

思わず声が出てしまった。

「その…こんなタイミングなんだけど、付き合ってくれないかな?俺と」

一瞬悩んだ。ヒロシの態度にむしゃくしゃして始めたアプリだった。
いやな奴だけどそいつのことが全然忘れられていなかった。
それに彼といても冷めてしまってときめけない自分がいた。

「…ごめん。」

「…あ…そうだよね、俺ってまた変なこと言っちゃったみたいだね笑」

彼はバツが悪そうにはにかんだ。

ーごめんね、あなたはきっと悪くないんだけど。
あなたみたいに優しすぎる人じゃ満足できないの。そう思いながら彼に別れを告げた。

ヒロシを忘れるために始めたアプリなのに、縛り付けてくる彼が一層嫌いになった。
でも裏腹にまだ彼を求めている自分がもっと嫌いになった。

willson926著

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