バイト君の片思い

これは、中学3年生になった裕太(仮名)が初めて女性に恋をした物語です。

出会い

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裕太(仮名)が春香(仮名)を意識し始めたのは、中学3年生の頃でした。2人は別々の部活に入っており、裕太は野球部、春香は陸上部でした。3年生になるまで彼女のことなど全く意識していなかったのに、ある日、陸上部の大会の手伝いを野球部がすることに。

大会当日、サラサラのロングヘアの彼女が颯爽と走る姿に釘付けになった裕太。目が離せず同じ部員に「おーい、早く荷物を運んでよ。」と怒られる始末でした。学校は同じでしたが、クラスが違うため彼女の動向が気になって仕方ありません。そんなとき、彼女と親しく話している男の子を見かけ、裕太は思い切ってその男の子に話かけます。「あの子とは仲が良いのか」と聞くと、「ただの友達だよ、あの子のことが気になる?」と話しが返ってきた途端、今までろくに女の子との会話や接点など無かった裕太は焦り、「ち、違うよ!そんなんじゃない」とだけ返して、すぐにその場を去ってしまいました。

その後も春香(仮名)のことが気になり、そのクラスの男友達のところへ行っては遊ぶだけ…を繰り返す日々が続きました。そして進展なく二人は中学校を卒業しました。2人は別の高校に通っていましたが、地元が一緒だったこともあり、春香がコンビニでバイトしていることを友人から知りました。裕太はすぐそのバイト先に応募して一緒にバイトすることになりました。とはいえ、裕太は昔から女の子とまとも喋ったこともなく、ただただバイトをこなして日々が続き、いつもの日々が続くばかりでした。

彼女からのアクション

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学校が終わったらバイトに行く日々が続いていた裕太でしたが、突然幸運が訪れます。その日は春香とバイトの時間が被っていたのです。「明日は、バイトあるの?」彼女からの突然のアクションが来ました。裕太は唐突な出来事に嬉しさ半面、どう対応したらいいのかわからず、「そうだよ」とだけ返しました。もしかすると彼女からのお誘いかも?と一人舞い上がっていましたが、彼女からは「そっか」とだけしか返事が返ってこず、会話はそれだけで終わり、そこからは悶々とした時間だけが過ぎていきます。きっと彼女はまだ会話を続けたかったはずだ。もっと面白い話をしなきゃと妙な使命感に駆られた裕太はレジにいた春香に勇気を振り絞って「明日は休みなの?明日、暇なら遊びにいこうよ」と伝えると春香は「明日は予定があるから無理かも。」ときっぱりと断られました。他の日ならいつが空いてる?などと言う余裕も無く、そのままその日のバイトを終え帰宅した裕太。一人反省会をしながらすっかり自信を無くした彼は、その日以降彼女と接する機会にも恵まれませんでした。

それぞれの道へ

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高校3年生になった裕太は大学受験に専念するためバイトを辞めることに。春香とはそれからは全く喋っていなかったためか、別れの言葉もありませんでした。受験が終わり、春香とは別々の大学に進学しました。同じ中学の友人から後に聞いた話だと大学で出会った男性と今付き合っているとのことでした。裕太はとてもショックでした。もし、あの時にもっと話しておけば、「他の日ならいつが空いている?」など、もっと積極的にアプローチしていれば、未来は変わっていたかもしれないのに…と落胆してしまうのでした。

前向きな姿勢

しかし、今回の片思いを機に裕太は変わろうと思いました。自分から積極的な姿勢を見せることで、変わる未来もあるんだと信じて前向きに捉えていこうとするのでした。そんな初恋の甘酸っぱいエピソードでしたが、彼の思う通り、「たら、れば」なんてエピソードもこの先も何万回とあると思います。彼のように引っ込み思案な性格で後悔する出来事もありますし、自分の言いたいことを言ってスッキリできる人もいます。人生は一度きりです、筆者も後悔の無い生き方をしていきたいものです。

a525著

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この記事を書いた人

コメント

コメント一覧 (2件)

  • 今回は、中学生で初恋をしたある男子学生のお話を書いていただきました。

    中学生の頃、2人は別々の部活に入っており、彼の所属する野球部を彼女の所属する陸上部が手伝う機会がありました。
    大会で彼女に一目惚れをした彼でしたが、女の子と会話をしたことがなかった彼は、思いを伝えることなく中学卒業を迎えてしまいます。
    高校生になり、彼女がコンビニでアルバイトをしているということを知り、同じコンビニに応募した彼。
    一緒にバイトをすることになりましたが、彼女と話すことなく淡々とバイトをこなす日々が続きました。
    ある日、バイトの時間が一緒だった時に彼女から声をかけられることがありました。
    嬉しさのあまり思い切って遊びに誘う彼でしたが、きっぱりと断られ自信を無くしてしまいます。
    大学受験が迫りバイトをやめることになった時も、彼女とは一言も話しませんでした。
    お互いに別々の道を歩み、彼女が別の男性と付き合っていることを知ると彼はショックでした。
    しかしこの片思いを機に、自分の気持ちを積極的に伝えることの大切さを学びました。

    初恋の相手に自分の気持ちを思うように伝えられずにいる男子学生の姿がリアルに表現されています。
    慣れない異性との会話に不器用になってしまう彼の様子は、甘酸っぱい青春を思い起こさせます。
    彼がこの片思いで学んだことは、読者にとっても良い学びであるでしょう。
    とても読みやすく素晴らしい作品です。

    検収者 kitsuneko22

    ⑬kitsuneko22-10

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