プロローグ
クラスになじめない高校生の茜(仮名)が同じ吹奏楽部に所属している男の子との出会いと別れのストーリーです。
第一章:出会い
高校生になり、部活は中学から続けている吹奏楽部へ入部した茜。高校生活が始まり3か月は経とうとしていましたが、いつまでもクラスになじめず、学校では一人で過ごす時間が多かったのでした。茜は、自分から話しかけ辛い雰囲気を出してるんだろうなぁ…と薄々気づいてはいました。いつものように俯いて休み時間を過ごしていたところに、突然前の席から「茜…だよね?なんの楽器やってんの?」と話しかけられました。前を見ると、知らない男の子でしたが、茜はあまり話すのが得意ではありませんでした。しかし、彼から話をしてくれるうちに彼の名前は和樹(仮名)、さらに彼は同じ吹奏楽部であることを知り、親近感が沸き、休み時間が終わるギリギリまで楽しそうに話をするのでした。そして、茜の中で、和樹の目線を合わせて話しをしてくれる姿に、初めて恋心が芽生えました。それから茜は、和樹のことが気になりますが、和樹は茜とは性格が真逆で、誰とでもフレンドリーに話す様子を遠くから見ているだけで、自分の好きという気持ちに正直になれずにいました。
第二章:生活の変化

和樹と話した日から茜の学校生活も変わりました。他のクラスメートも徐々に茜に話しかけにくるようになったのです。「茜のこと最初は話しかけ辛かったけど…意外と話しやすい」「茜って話してみると実はめちゃくちゃ面白いね!」と初めて高校の友達が出きたり、クラスでも人気者になっていきました。そんなとき和樹からメールアドレスを交換しようと話してくれ、交換することに。茜は嬉しい気持ちを抑えながら、和樹からのメールを待っていると、さっそく和樹から「好きな人はいるの?」とメールが届きました。茜「いるよ」和樹「俺も、同じクラスにいる」茜「じゃあ当てていい?○○ちゃんは?」和樹「違うよ~」…茜は最後自分の名前だけ伏せて、あえて聞かないことにしました。答えはわかっていましたが。
第三章:定期演奏会での出来事

こうして二人は、付き合ってはいませんでしたが、お互いの心の距離は徐々に縮まっていたはずでした。そして二人は吹奏楽部の大きなイベントである、定期演奏会の司会、進行に抜擢されました。二人で助け合いながら、イベントの準備を進め、演奏会当日。ドキドキしながらも二人で司会、進行を務め上げ無事演奏会は成功しました。しかし、二人の関係に大きな亀裂が走る出来事が起こります。演奏会のあと、学校にて荷物をほどいている最中に茜の友人が「実は、彼はすでに付き合っている人がいるんだよ」と涙ながらに教えてくれました。茜は理解が追いつきませんでした。彼は私のことを好いてくれているはずと勝手に思ってしまっていた、人の思いはそんなものなのか、とひどく落胆してしまうのでした。
第四章:別れ
その後から、茜なりに彼のことを忘れようと、他の人と付き合ってみたこともありました。ですが、本気でその人のことを好きになれず、すぐに破局。茜はどうしても彼のことが忘れられませんでした。そんな中、彼が彼女と別れたとの噂を耳にします。もしかしたら、私にチャンスがあるのでは、と淡い期待をしていましたが、現実はそう甘くなく、二人はそれから進展することなく高校3年生となっていきました。高校生最後の定期演奏会、奇しくもまた、茜と和樹二人が司会、進行に抜擢されます。ですが、茜は断ろうとしました。しかし、和樹が最後の演奏会であること、どうしても茜と二人でやりたいことを伝えてくれました。茜は「わかった。」と返事し、また二人で取り掛かることに。二人で助け合いながら準備を進めていき、高校最後の定期演奏会を成功で修めました。終わった後、茜は和樹に「助けてくれてありがとう」と伝えました。すると和樹は、「本当に頑張ったのは茜だと思う。最後に一緒に出来て良かった、ありがとう」そう言った後、二人の関係は終わりを迎えました。
エピローグ

茜はあの時、メールで和樹に私のことが好きかどうか聞いてみたら、今頃どうなっていたのかなと想像しますが、時すでに遅し。後悔ばかりだと思いがちですが、大人になってみると、あんなこともあったなとくすぐったい思い出になっているかもしれません。だから、今あなたが悩んでいることや後悔ばかりだと嘆いていることも時間が経てば、自分の人生のいい思い出に変わるかもしれませんね。
a526著









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