友達の関係のまま15年、今さら告白なんて・・

あの日オンラインゲームから全ては始まった

高校生の時、友達からオンラインゲームに誘われた。

このお誘いが無かったらあの人に会えなかっただろう。

最初は友達と同じグループに入り、友達と楽しんでいただけだった。

他のグループの人も顔が見えないし、軽く挨拶するだけの関係で

上手い人は「この人上手いなー」 位の感想でした。

しかし突然運命というものは落ちてくる。

1か月もすればゲームも慣れていき、友達も飽きたのか一人でやる事が多くなっていった。

休日、一人で5時間近くやっていたら同じグループでずっとやっている人が居た。

その人から「上手いですね」とメッセージが来た。

最初は普通に答えていたが、何故かこの人に惹かれるものがあった。

高校生の自分でも、オンライン上で顔も名前も知らない自分の情報を

教えるなんて事は良くない事だとわかっていた。

しかし何故かこの人には教えても大丈夫、むしろ教えたいという気持ちになっていった。

気づいたら携帯のメールアドレスを教えていた。

お互いの住んでいる地域、年齢、他のゲームや学校の話…

年上なんだけど偉ぶらず同じ目線に立って友達のような目線で話してくれた。

追いかけてしまった

時が立ち、高校3年になり。すっかりゲームをやらなくなっていった。

飽きてきたと同時に受験勉強をしなくてはいけないからだ。

その前に自分には将来何になりたいか決まっていないどころかわかってもいない。

大学に行って何がしたいのか、そもそもどこの大学へ行きたいのか。

さっぱりわからない。

そんなある日オンラインゲームで知り合った彼からメールが来た。

「最近どう?元気?」

普段だったら何気ないメールで何にも感じることがない。

でも何故かこの時はとても嬉しかった。

彼は年上の大学生。縋る思いで相談した。

彼は「将来なんて大学へ行ってから考えればいい」

その言葉に私はピンと来てしまった。

そうじゃん彼と同じ大学へ行けばいいじゃん!

安易な考えで私は受験勉強に取り組み、無事彼と同じ大学へ進んだのであった。

大学生活

晴れて大学生となった私は有頂天の真っ只中だった。

学校が終われば彼とゲーム、ご飯を食べに行ったりと良い関係だった。

でも大変な事に気づいてしまった。

彼とは告白もしていないので友達の関係のままである

彼は私の他にも多くの友達が居て、私以外の人とも遊んでいる。

でも不思議と嫉妬心や焦りなどは現れなかった。

とある日友達づてに彼に彼女が出来たと聞かされた時も、おめでとうという気持ちしか芽生えなかった。

きっと友達のままで、一緒に居られているだけで良かったんだと思う。

この辺から自分の恋愛感情が分からなくなっていった。

好きになるってどういう事なんだろうか。

社会人になっても何も変わらない

そんな中彼は卒業し、気軽には会えない地域へ就職した。

それでも時々は連絡を取り合ったり、ご飯行ったり遊んだりしていた。

私も就職し、変わらない関係が続いていた。

彼が彼女と別れたという話を聞いた時も、あーそうなのかー位にしか思ってなかった。

だからと言って告白もせず、今までの関係でいいとしか思っていない。

彼と遊んだりしていても恋愛の話をしたことも無い。

周りからも「付き合っちゃいなよ」や「ほぼ付き合っているようなもの」

などの声もあったが、特に何か変化があるわけでも無くそのまま数年が過ぎる。

20代半ばになれば同級生達も結婚をしていく。

彼が結婚したら私も心境が変わるかもしれないけど、

彼も彼でその気が無い様子。

それと無く結婚について聞いたら

「今は趣味を全うしたいから結婚する気は無い」

それを聞いて私もますます結婚する気が無い気持ちが上がった。

転機。初めて変わる心境の変化

転機は突然やってきた。

私は身体を壊してしまい仕事を辞めた。

肉体もやられてしまったが精神の方も参ってしまった。

もう働きたく無い、働いて将来どうなるのだろうか、学生時代から全く成長していない。

そんな中彼からメールが来る。

心配するメールだったが、ここで彼の優しさに触れ初めて心が変わる。

将来この人と一緒に生活したい、自分の全てを受け入れて貰いたい。

これが好きという気持ちなのか。恋愛感情というのはこういう事だったのか。

しかし、今さら告白なんて勇気が出ない。彼も私の事を一人の友達としか見ていないだろう。

さらに彼は趣味が上手くいっているようで、以前の言葉が蘇る。

「趣味を全うしたい」

何も出来ず、ただ年月が過ぎまたそのままの関係が続いていく

 

t99著

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