今私は、優しい主人と子供達にも恵まれ、幸せに暮らしています。
あの頃は、辛くて、苦しくて、悲しくて。ずっと心の奥に埋まらない何かを抱えて生きていたけれど、この幸せにたどり着けたのは、C君と出会えたおかげであると今は、思うんです。
何も伝えられないまま、天国へいってしまったC君・・・
あの頃、まだまだ子供だった私が「大切な人の死」と言う衝撃を受け、苦しみを乗り越え幸せを掴むまでのお話です。
友達からの紹介

高校生、当時の私は、スポーツ万能女子、高校への進学もバレーで推薦入学
自分でいうのもなんだけど、顔もそこそこ。
でも、友達はあんまりいなかったかな・・・。
高校3年生の夏のある日
数少ない友達の一人であるA子から、A子の彼氏の一つ年上B君とその友人のC君4人でドライブに行かないかと誘われる事となった。
全然乗り気ではなかったのだけど
「今回だけ、私の一生のお願い」
と、何度も頼んでくるA子についに根負けし渋々OKする事になる。
それが、彼との初めての出会いだった。
4人でドライブ

翌週の日曜日、免許を取り立ての、A子の彼のB君の車に乗って4人でドライブへ出かける事になってしまった。
A子とB君は、とても楽しそう。運転席と助手席ではしゃぎまくり。
私とC君はと言うと・・・・。
C君は、色々と楽しませようと努力している様子だったけれど、私は、なかなか乗り気になれなくて会話もなかなか続かず・・・。
そんな感じだったにも関わらず、帰り間際にA子が電話番号の交換を進めてきた。
どうしようか迷ったけれど、悪い人ではなかったし、断る理由が特に思いつかなかったので、番号を交換してその日は解散となった。
日課となった電話

翌日から、毎日の様にC君から電話がかかってくるようになる。
大した話をするわけでもないけれど、結構ユーモアのあるC君、私の素っ気ない態度も気にせず一生懸命、面白おかしく話をしてくれる。
あれから2か月、そんな毎日は、いつのまにか、密かに楽しみの一つに変わり始め、C君からの電話は、私の中で日課となっていた。
ありえない

いつもの時間になっても、C君からの電話が来ない・・・。
(今日は忙しいのかな)
そんな中、A子からの電話。
「大変、C君が、交通事故に巻き込まれて救急搬送されたって、彼氏から連絡があったの、なんだか、かなりヤバいみたいだよ」
頭が真っ白とはこういう事なんだ。
当時まだ高校生だった私は、夜遅くに1人で外に出してもらえる訳もなく、まして相手は男の子。親にも言い出せずに一人部屋で眠れずに、朝が来るのをひたすら待った。
病院へ

翌日、A子と学校を抜け出し病院へ向かったが、意識不明の重体との事で家族以外会わせてもらう事は叶わなかった。
そして、その翌日C君は、帰らない人になってしまっていた。
それからの私

後悔、後悔、後悔・・・。頭のなかはそればかり、食事も喉を通らない。いつの間にかC君の存在は、私の中でとても大きくなっていた事に今頃気づく。
当時の私には、耐えきれない程の衝撃だった。
涙も枯れてしまった。友達も、家族も心配して、いろんな言葉を掛けてくれたけれど、心になにも響かない。
そんな状態のまま時間だけが過ぎていった。
気持ちの変化

このままじゃいけない。なぜかふとそう頭に浮かんだ。
こんなの誰も喜ばない。C君だって悲しくなる。誰かが今まで私に投げかけてきた言葉、今頃、私の心に届いた感じだった。
素直になれなかったこと、C君に、優しくしてあげられなかった事、好きだと気付いたのに伝える事が出来なかった事、後悔ばかりしていたけれど・・・
これから素直になろう。優しくなりたい。
なぜかそんな風に考えれる様になっていた。
現在

あれから数年立ち、1人の男性と出会いました。なかなか恋愛に踏み切れなかった私でしたが、昔の心の傷ごと受け止めてくれる優しさを持っている彼。
好きになるのに時間はかかりませんでした。
素直になろう。そうあの時決めたから、今回は自分から・・・
今日も、主人と子供達の元気な姿を眺めています。
私は、今とても幸せです。
kurumi著









コメント