謎の地下室で見つけた秘密!それでも 私はあなたが好きだから

何気ない毎日

「いってきまーす!!」

「ちょっと、ちょっと 完ちゃん 忘れ物だよー またお弁当忘れてるんだから、、、」

私の彼は大工の完ちゃん ただいま同棲中

完ちゃんは、何しろ元気が取り柄で 落ち込む姿なんか見たことない

ポジティブでいつも笑顔が絶えない 一緒にいると元気になる

勉強嫌いな完ちゃんは 中学出てすぐに大工になった。

手の付けられないほどの不良ってやつで、はなっから高校進学は考えてなかったのである。

そう言う私も 人の事は言えない いわゆるヤンキーってので高校は行ったが退学

完ちゃんとは中学時代からの付き合いで かれこれもう十年になるのかな⁈

そして、三年ほど前からこうして一緒に生活してる。

そして いよいよ結婚します

大工として働きはじめ 若くしてベテランとなった完ちゃん

結婚と同時に新居を建る計画をしてくれていた。ちゃらんぽらんなようだが しっかりしてるなんだなあーと関心しちゃいます。

こんな人が旦那様になってくれたら きっと幸せな家庭ができるだろうと想像したらにやけてしまう。

着々と新居の作業も進んでるようだ。

新居

 

「さっちゃん! 明日休みでしょ? 現場行ってみる?」

今住んでる所は都会に近いから、少し静かな所にしようと言うことで

郊外の静かな新興住宅街にしたのであった。

そこには緑も多く 近くに公園もあって、スーパーやドラックストア

ちょっと車も走らせればホームセンターもある。

そのうち子供もできるだろうし、生活するにはとてもいい環境だ

「うん!行く 行く なんだか楽しみだなー」

なかなか仕事があって見に行けないので、私はその晩ワクワクしてなかなか寝付けなかった。

翌日

 

車で1時間半ほど走らせた。

車内でコンビニで買ったコーヒーを飲みながら 新居のカーテンの色や家具のデザインなど

「あーだ」 「こーだ」と話していると あっという間に 建築中の我が家が見えてきた。

「周りにもポツポツと家が建ち始めているようだね」と私が言うと

「俺達 早めに決まったからいい場所買えてラッキーだったよな」と煙草をふかしながら

満足そうな横顔だ。

「さあ! 着いたぞ」

「うーん 空気も美味しいよね、さすが緑が多いから マイナスイオンの効果かね」

「おじゃましまーす」

「なんだよ、俺達の家じゃないか ワハハ」

そう言って完ちゃんは先に入っていった。

私は庭の方から回ってみた。 結構広くガーデニングもできそうでウキウキしてきた。

春が来るのが楽しみだと思って、奥に進んだ。

「あれ?なんだろう?」北側の一部に大きな穴が空いてるなあー?

ちょっと疑問に思ったが、建築の知識もないので きっとそこは配管が通るのかな?

とそんなに気にも留めず、すぐに移動した。

完ちゃんはやりかけの作業が気になったのか、なにかやってる様子だった。

日が暮れてきて お腹もすいてきたので 建築中の我が家を後にした。

いよいよ引越し

桜の咲くころ いよいよ完成して私達は引っ越してきた。

「完ちゃん。ありがとう 私とても幸せだよ」

完ちゃんはそっと肩を抱き寄せてくれた。

「ここで楽しくいこうな」と完ちゃんは笑顔で答えた。

そして、新しい生活が始まり 相変わらずそそっかしい完ちゃんは

またお弁当を忘れてる、、、

ローズマリーを植える

引越しをして来て 早いものでもう一年が過ぎた。

季節は春先だけど まだ少し肌寒いかな、、、と思いながらも

昨日ホームセンターで買ってきた、ローズマリーを植えようと思った。

ローズマリーは玄関に植えると 魔よけの効果があるらしいと、以前 おばあちゃんから 聞いたことを思い出したからだ。

そして、玄関の脇に植えることにした。

「あっ ここに植えるにはこの大きな植木鉢が邪魔になるなー」

その植木鉢にはオリーブの木を植えようと用意しておいたものだ。

一旦北側の場所に持っていこう 空なのに結構重かった。

普段、北側の場所は用もないので、ほとんど行くこともなくて 気が付かなっかけど随分と大きなドラム缶があった。

「なんだ完ちゃんの仕事で使うものなのかな? でもここしか置くところもないしな」

ちょっとずらせば置けるかな

「よいしょっ」とそのドラム缶を少しずつずらしてみた。

秘密の地下室

「?あれっ?」地面には扉らしきものが見えた。 「なんだ?」

扉はわりと小さめで人間が入るにはやっとという感じだ

恐る恐るその扉を 開けてみた 階段があるが真っ暗で先が見えない

「完ちゃんたら地下室つくったのかな?」でも私は聞いてないぞ

ちょっと階段を降りていくのも怖い でも気になる

懐中電灯を持ってきて階段を、一段一段と下って行った。

途中で電気のスイッチらしきものを見つけ「カチッ」スイッチを入れた。

と、そこには 完ちゃんの仕事道具が散らばっていたのだ

「なーんだ、物置みたいなものか、、、」

ほっとして階段を上がろうと思ったとき、パッと目に入ってきた色が チラリと!!

ピンク

えっ?!完ちゃんがピンク? まさか コスプレ⁈

不思議に思い、近くまで行ってみると

そこには とても大事にしてるようで ベッドの上でピンクの布団にくるまり   今にも動き出しそうな等身大の人形が目に入った。

「やだっ!完ちゃんこんな趣味あったのか?」

私はゾッとした。 あんな健康的な完ちゃんが、、、

そう言えば、思い出した 建築中見に来た時 大きな穴が空いていたのは、この秘密の  地下室を作るためだったんだ。

仕事から帰ってきて、たまに 煙草買いに行ってくる と出かけてなかなか帰らないのは

きっとここに来ているのだな。

これは言うべき? でもなんて言う? 私に知られたとわかったらどうするんだろう?

それとも黙ったままにするべきか?

散々悩やんだ、私はあえて言わない選択をとりました。

何故って?

リセット

きっとその空間が彼にとって自分をリセットできる 大事な場所なのではないかな

それと同時に

今の完ちゃんが 完ちゃんでなくなっちゃう そんな気がしたから、、、。

そこは 秘密の地下室 という事にしておこう。

知らない方が幸せって事もあると知った私だった。

 

 

yayoi著

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