
出会い
これは僕が大学2年生の時。
将来『海外で働きたい!』と思っていた僕は、留学することを決意した。
留学先はアメリカ・ロサンゼルス。

世界の観光客が集まる、とても大きい都市だ。
そんなロサンゼルスに憧れ、留学先に選んだ。
そして大学が夏休みに入った、8月。
僕はついにアメリカに到着した。

初めてのアメリカ。そして初めての海外。英語もほとんどしゃべれない僕は、その環境に戸惑った。
留学先の大学に行っても、英語が理解できず、友達ができない。
『アジア人』ということで、欧米の人と若干距離感もある。
そんな環境にいた僕は『いやーアメリカきついな。英語もわかんないし日本に帰りたいな』と思うようになっていた。
そんな時に出会ったのが『彼女』だ。

『彼女』は、関西の大学に通っている同じ学年の2年生。
僕は8月から大学に通っていたが『彼女』は9月から、ロサンゼルスに来た。
久しぶりの日本人に『よかった!日本人だ!仲良くなりたい』と思い、僕は彼女に話しかけた。
『こんにちは!僕は東京の大学に通っています!英語が分からなくて困っているから、仲良くしてほしいです!』
と元気よく話しかける。
僕自身、あまり人と話すことが得意ではなかったが、この時は必死だった。
そうすると『彼女』は
『う、うん。よろしくね。私も英語があまり得意じゃないから、日本の人がいてよかった。』
と答えた。
彼女には『ちょっとおとなしそうな人だな。でもいい人で良かった。』
という印象を持った。
僕たち2人は、同じ寮に住んでいたので、長い時間一緒にいることができた。

お互いに社交的なタイプではなかったが、長い時間がその壁を壊していく。
次第に僕たち2人は、お互いの部屋を行き来するようになっていった。
『今日の授業、メモ取れなかったからノート見せて!』
『夜ごはん一緒に食べよう!』
など、会話は様々。
休日も映画を見に行ったり、海に行ったり、とにかくたくさん遊ぶようになっていた。

英語の勉強はほとんどせずに笑
そして『彼女』と出会って、約2カ月たった11月。
2人の関係に変化が起きる。
交際に発展
彼女と遊んでいくうちに、僕は『彼女と付き合いたい』と思うようになっていた。
高校までは部活一筋彼女なし。

『彼女』はそんな僕が、初めて付き合いたい!ずっと一緒にいたい!と思うようになった女性だった。
そして『彼女』と夜ごはんを食べる約束をした後、
『次会う時に告白しよう!』と固く心に決める。
その日がやってきた。
いつも通り夜ごはんを一緒に食べる。
ただ緊張しすぎて、会話が上の空。
『○○君どうしたの?元気なくない?』と彼女が僕にいう。
僕は『大丈夫!だいじょうぶ!』と強がって答える。
そして夜ごはんを食べて、寮に向かう途中、僕は彼女に言った。
『好きだ。僕と付き合ってほしい。』
彼女は
『やっぱり。今日の○○君ちょっと変だったもん。顔に出すぎだよ!』
と軽く微笑む。

続けて
『私も好き。よろしくお願いします。』
と彼女は答えてくれた。
こうして僕は人生で初めての彼女ができた。
緊張しすぎて、その後の帰り道の記憶はほとんどない。
初めての経験
付き合うというのは、初めての経験だった。
しかも日本ではなく、アメリカで。
付き合った後に分かったことだが、彼女も男性と付き合ったことがなかったそうだ。
お互い初めての恋人、ということもあり会話が盛り上がらない。
一緒にいても沈黙が多い。
それでも僕は『彼女といると落ち着くな。たくさんしゃべる必要ないし』
と思っていた。
彼女も、
『○○君といると楽しいよ!あんまりしゃべれなくてごめんね』
といった具合で、お互いの性格を理解しあっていた。

そんな人生で初めて彼女ができた僕は、学校でも徐々に英語を理解できるようになっていた。
『留学して本当に良かった。彼女もできたし、英語も勉強できる。本当に最高だ』
と有頂天。
まさに『人生の最高潮』だったと思う。
遠距離恋愛
そんな楽しい留学生活を送っていた僕。
ついに終わりの時を迎える。

半年間の留学期間だったので、2月に帰国することになっていたのだ。
彼女は1年間の留学。
なので、帰国するのはまだ先だ。
日本とアメリカということで心配もあったが、
『また日本で会おうね!たまには電話でもしよう!』と声を掛け合う。
『半年くらいなら大丈夫だろ。僕たち2人なら遠距離でもやっていける』と、心の中で思っていた。
こうして日本とアメリカの遠距離恋愛が始まった。
最初はたまに電話もして、LINEもして、関係は良好だった。

しかしアメリカで別れて3カ月ほどたった頃、私は
『やっぱり遠距離恋愛はきついな。このままやっていけるのだろうか』
と思うようになっていく。
別れ
彼女に会えない日々。
そのさみしさと苦しさから、次第に僕は病んでいく。

そしてLINEや電話も次第にしなくなった。
帰国してから4カ月ほどたったある日、彼女からの着信が来る。
『もう私たち2人はきついよね。別れた方が幸せだと思う』
という内容だった。
私も、
『そうだね。もう別れた方がいいかもね。いままでありがとうね』
と答える。

こうして、僕たち2人の関係は終了する。
異国での運命の出会い、お互いの価値観の大事さ、遠距離恋愛の難しさ、多くのことを学んだ恋愛だった。
oosato著









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