学校や職場に一人はいやーな女性っていますよね。
性格が悪くて、口が悪くて上から目線で言ってくる女性って
物凄く嫌われてますよね。
でもひょんなことから恋に落ちることもあるんです。
そんな「マジで嫌な女だなコイツ」という印象の女性と付き合って別れるまでの
体験談をお話します。

私は高校の部活引退と共にレストランスタッフとしてアルバイトを始めました。
人生初のアルバイトで胸を躍らせながら迎えた勤務初日
私の教育係として出会ったのがS美でした。
S美は当時24歳で、髪は少し茶髪でショートボブ、細身で身長も165㎝と比較的目立ちやすい人でした。
顔はいたって普通で、美人とも不細工とも言えない様な顔立ちでした。
S美は大学卒業後、フリーターとして働いており当時24歳でした。
勤務年数も5年と長いためパートリーダー的な存在で、
仕事の動きも早く、社員からの信頼も厚い人でした。
ですがS美はいつも眉間にしわを寄せていて、
「○○卓早く持ってって」「デザートまだ!?早く作ってよ!」
などとキツイ言い様で仕事をしていました。
最初は「厳しい人だなぁ」という風な印象で特段、気にはしていませんでしたが、
少しずつ本性を表してきたのです。
「高校生ってホントに使えないよね」「邪魔だから皿洗いしといて」
などと本人の目の前で平然と言うのです。
「店長~なんで高校生なんか雇ったんですかー?いらないんですけどー」
とS美が言ったときには「辞めてやろうか」と思いましたが、
まだ勤務1週間程度だし(我慢我慢)と思いながら仕事をしていました。
他の大学生アルバイトからもS美は嫌われており、グループラインも彼女だけ仲間はずれにされていた程でした。
S美が勤務の日はみなビクビクしながら働いており、休みの日は天国かのように
みなノビノビと働いていました。それほどまでに彼女は厄介者だったのです。

半年程度経ったある日私は物凄く意地の悪いクレーマーに遭遇しました。
そのクレーマーはやれ「料理が冷めている」だの、「接客態度が悪い」だの
ことあるすべての行為にクレームを入れ、料金を支払おうとしない悪質なクレーマーでした。
その日は社員も居らず、ホールとして勤務は私とS美だけでした。
S美には「意地でも頼るものか」という気持ちがあったため、何とかしてその場を自分の力で抑え込むのに必死でした。
ですが悪質クレーマーも私に対し、かなり汚い言葉で罵り、水をかけられ、人格否定もしてきました。
そうしていく内に私も意気消沈し、気が滅入っていきました。
その時に見かねてS美が登場してきました。
S美は毅然とした態度で、「警察呼びますよ?」と言い、実際に警察を呼ぶ素振りを見せました。
すると悪質クレーマーは料金をテーブルに叩きつけ、去っていきました。
私はS美に「すみませんでした。ありがとうございます。」と言い落ち込みながら裏に戻ると、
後からついてきたS美が、
「○○君(私)は悪くないよ。よく我慢したね」
と普段お客様にしか見せない笑顔を私に見せながら、頭をなでてきました。
私は一瞬のうちに恋に落ちてしまいました。

特にどちらから告白したわけでもなく、気づけば私とS美は恋人関係になっていました。
なんとなく2人で帰る機会が増え、次第にプライベートで食事をし、気が付けば恋人らしいデートをしていました。
S美は仕事では絶対に見せない顔を私に見せていました。
柔らかい口調で、よく笑い、実に女性らしく可愛らしい行動をしてました。
お互いペアルックの時計や服、財布など身に着け、よくいる「仲のいいカップル」でした。
しかし仕事になればいつもの「性格のキツイ同僚」に戻ります。
でも私は受け入れることが出来ました。なぜなら本当のS美を知っているからです。
「仕事は仕事」 「プライベートはプライベート」とうまく使い分けていたため、特にケンカもなく、本当に「良いカップル」でした。

S美とは約3年ほど付き合っていました。
当時私は22歳大学4年生 S美は28歳でした。
大学卒業前に私はアルバイトを辞めました。
私は、当然のようにS美との関係は続くものだと思っていましたし、
「S美もそう思っているはず」だと私は疑いませんでした。
私の就職先も同じ地域で、引っ越しもする必要はありませんでしたし、
特段、生活内容を変える必要もありませんでした。
そんな中でS美から別れ話を切り出された時は驚きました。
年齢差を考えての事。S美自身の地方にある地元に戻る事を考えていること。
私が社会人になる節目というか区切りとしての彼女の考えでした。
私はもちろん反対しましたが彼女の意志は固く、結局別れることになりました。

それから5年ほど経ちますが、S美から連絡はありません。
共通の知人が居たわけでもないので、彼女が今何をしているのかもわからない状態です。
たまにラインのプロフィールが更新されているので、元気なのが分かり、ホッとしている日々です。
私はなかなか、次の恋に踏み出せず、S美との思い出の時計や、財布などをいまだに使っています。
「いつかまた会えればいいなぁ」と願いながら過ごしています。
gengorou著









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