大学1年生、2歳年上の先輩に出会う

入学式、これからの出会いと新しい生活にとてもワクワクしていた。
入学してからはずっと続けてきたスポーツをするために運動部に所属し、新たな仲間、先輩にも恵まれ日々充実した生活を送っていた。
そんな大学生活にも慣れた頃、部活内の同期の自宅でたこ焼きパーティを開催することになった。
メンバーは部活の男女の同期と、後に私が付き合うことになる先輩Aだ。
先輩Aは私たち同期の男子メンバーと仲が良く、今回のタコパも一人だけ年上だが先輩風を吹かせることなく接するので周りに馴染んでいた。
特に顔がカッコ良いわけではないが、周りをよく見る人と言うのが印象的だった。
2、3回会話したくらいでこのタコパは終わった、がこのタコパ後から同期で集まって遊んだりする場に度々先輩Aは顔を出すようになりLINEを交換して連絡を取り合うようになった。
遠征先での大事件

先輩Aと連絡を取るようになり、私の中ではいつも気にかけてくれて、話も面白いお兄ちゃん的な存在になりつつあった。
そんな中での北海道遠征。大会で北海道に10日間近く滞在した時に事件が起こった。
試合が終わりホテルで打ち上げをしようとお酒を部活内のメンバーみんなで飲んた。
朝方くらいまで飲み倒し、酔っ払いすぎて眠くなったので、同期たちと雑魚寝しようとした。すると、先輩Aに無言で手をひかれ先輩Aの部屋に連れられ「ここで寝なよ。」と言われ、何故か先輩Aも同じベッドで一緒に寝ることになった。
私は酔っ払っていたが、異性と一緒に寝るのが初めての経験だったのでものすごくドキドキしてしまったし、先輩A のことは恋愛感情はなかったが優しくて良い人と好印象を持っていた。
横になって半分寝そうになっていると、唇に何かを感じた。
キスされてる!!??
心の中はパニックで目を開けそうになったが、どう言う反応をすればいいかわからず寝たフリをした。
その後私の心は穏やかとは程遠いくらいざわつき、お酒が体内を激しく巡っているのを感じたまま気づいたら眠っていた。
私、好きかも…
朝早くに起きてその部屋を出た後、LINEで連絡を取り合っていたが、私はキスが忘れられずに何でキスしたのか気になってた。
しかし、その日の夜に先輩Aから「内緒にしていることがある。実は寝ている時にキスしちゃった。」とLINEで言われた。
私は寝ている設定なので知っているなんて言えず、気になっていたこと、「何でキスしたんですか?」と聞いた。そしたら、「好きだから。付き合ってほしい。」と言われた。
しばらく考えたいから返事は待ってほしいと言って、私は考えた。
人として好きだけど、恋愛として好きかはずっと謎だったが、キスされて私は嫌じゃなかったし、もっと一緒に居たいし知りたいと思った。
私、好きなんじゃん…
先輩からの唐突なキスで自分の感情を知ることができた。お兄ちゃんではなく、男の人として意識していると。
その後、私は告白の返事をした。
「私も好きです。付き合いましょう」と。
こうして私と先輩Aの交際はスタートした。
幸せな日々

先輩Aとの時間はとても楽しかった。毎日先輩Aの一人暮らしの家に行って半同棲生活を送っていた。
一緒にご飯食べたりホラー映画をみたり、クリスマスに旅行に行ったり、幸せな時間を過ごした。
また、先輩Aは他の男子とは違う魅力があった。
恋愛経験が少ない私にとって先輩Aはカッコつけずに接してくるのでそこが好印象だったし、行動がスマートだった。
悪く言えば女慣れしていたとも言うが。
まさかの浮気発覚!

先輩Aと付き合って2年が経過した頃から先輩Aの私に対する言動が雑になっていった。
私よりも友達を優先することが多くなり、部内の女の先輩も含めた私以外のメンバーで宅飲みすることが増えていった。
そしてある日、友達から驚くべき事実が私の耳に入ってきた。
「女の先輩が先輩Aにキスされたらしよ。」と。
私は真実を問い詰めに先輩Aに聞きにいった。私にとって二人がした行為は立派な浮気だからだ。
先輩Aはキスしたことを認めたが、別に女の先輩のこと好きじゃないから別れたくないと駄々をこねた。
私はとても辛かった。先輩Aのことはとても好きだった。結婚しようとも言われたし、こんなに人を好きになったことは初めてで、思い出だらけの人だったからだ。私はこんなにも好きなのにその思いを先輩Aは一方的に裏切るもんだからもはや暴力だと思った。
私は別れを決意した。
彼に私はもったいない。もっといい男がいるはずだ!と。
その後

私は彼に別れを宣言したが、泣いて止められた。
でも、彼をもう信用できない自分がいて付き合っても女の先輩とのキスをまた思い出してしまいその度に傷つくことが予想されたのできっぱりと別れた。
その後、先輩Aは就職で遠くに行った。
私は別れを決意する時、こんなにも人を好きになることはないなと思っていたが、今はもうめちゃくちゃ優しくてスーパーマンな彼氏がいる。嬉しいことだが寂しくも思う。
先輩Aとの楽しくて幸せな出来事、思い出はだんだんと薄覚えになってきた。いくら浮気されたとしてもそれを選んだのは自分だし、幸せだった頃の自分を責めたくない。
こうして恋が更新されていくのだと思うと少し寂しくも思うが、私の胸には刻まれているのでこれから何かを選択する時に活きてくるだろう。
先輩Aを完全には忘れることはできないだろう。
okura著









コメント