お祭りで出逢った彼。一目惚れでした…。

 

たは一目惚れをしたことがありますか?

彼と出逢ったのは、地元のお祭りでした。

高校1年生だった私。

彼は、年上でお祭りの青年団でした。

一年に一度しかないお祭りで私は、初めて一目惚れをしました。

目次

同級生のお兄ちゃん

4月にある地元のお祭りは、丁内ごとに分かれ御神輿を出します。

御神輿を担ぐ青年団のお兄さんたち。

青年団をまとめる若頭のおじちゃんと私は顔見知りでした。

地元のお祭りでは、爆竹をもらうことができます。

おじちゃんに話しかけて、爆竹をもらってよく鳴らしていました。

昔から爆竹の音やお祭りは大好きで近くなるとソワソワしていました。

いつものようにその日も友達と合流して御神輿が始まるスタート場所に行きました。

青年団の中に同級生のお兄ちゃんのKくんがいました。

その頃の私は、人見知りもなかったので

普通に話しかけることができました。

だから当然、爆竹をもらいにいきました。

「Kくーん!爆竹くださーい♪」

「おう。ちょっと待ってなあ」

「はあーい」

私は、友達とワクワクしながら話しながら待ちました。

「おっ!待たせな~」

そう言ってKくんが爆竹を持ってきてくれました。

「ありがとうございまーす♪」

お礼を言って広いところに移動して爆竹をしました。

バンババーンッ!!!

爆竹の音が響きます。

お祭りの雰囲気が感じられます。

楽しんでいると、御神輿が出発し始めました。

御神輿を担いで決まったルートで移動します。

Kくんがいたので話しかけると、Kくんの友達も話しかけてきました。

初対面なのに何故か惹かれるものがありました。

「どうしたー?爆竹ほしいの?」

少しだけイジワルそうな笑顔で話しかけてくれました。

「えっ……ほしいです!!」

少しだけ胸がキュンとなって言葉が詰まった。

集会所

お祭りの午前の部が終わりました。

それからKくんがお祭りの準備をしたりする集会所に呼んでくれました。

今考えると、妹のような存在に思ってくれていたのでしょう。

中は、和室でそんなに広くはなかった。

Kくんと名前の知らない彼もいたけど、準備をしていました。

友達としばらく話しながら見学していたけど、

何も手伝うこともなくお邪魔な気がしたので、

友達と集会所から近い私の家に移動しました。

夜は、手筒花火があります。

それまで時間があるので友達とお昼ご飯を食べて、

私の部屋で時間を潰しました。

友達と私が好きなジャニーズの話をしたり、曲を聞いたりしました。

「Kくんの友達かっこいいよね…」

友達に話してみました。

ときめいたこと打ち明けてみました。

友達は特に大きな反応もせず、静かに聞いてくれました。

「これが一目惚れってやつかな!?」

冗談半分に言ってみました。

何か分からないけど、惹かれる部分がある…

でも、正直一時的な感情だろうと胸にしまいました。

 

夜の部が始まり、神社で行う手筒花火を見に行きました。

重い手筒を抱えながら火の粉が降りかかる姿。

耳元で大きな音が響いても動じない姿。

本当にかっこいいし感動します。

手筒花火が終わると最後に鳴る大きな音が胸に響きます。

Kくんの友達も手筒花火をあげていました。

かっこいいなあ…凄いなあ…

一日目のお祭りは終わりました。

彼女

 

二日間行うお祭りも今日が最後。

一年に一回なので、次は来年になってしまう。

二日目も御神輿で丁内を回ります。

色々な場所で爆竹の音が響き渡ります。

今日も友達と御神輿に着いて行きます。

KくんもKくんの友達とも一緒に楽しみました。

爆竹の音も御神輿のかけ声も来年まで聞けなくなるので頭の中に録音しました。

 

途中休憩になって広場でお祭り関係の人たちも

御神輿に着いて回っていた人たちも休憩していました。

すると、Kくんの友達の近くに女の人が近づいて行きました。

私は、気になってずっと見ていました。

楽しそうに笑い合っていました。

きっと、あの女の人は彼女なんだ…

そう思いました。

でも、なんだか納得している自分がいました。

少しショックを受けた気はしましたが、

何事もなかったかのように振る舞いました。

休憩が終わり、御神輿が回り始めます。

Kくんにこっそり聞いてみました。

「ねえKくん?さっきKくんの友達が話していた女の人って彼女かな?」

「なになに?気になるの?」

少しだけからかったように笑いました。

「んー、ちょっとだけね」

「残念、彼女だよ」

「やっぱりそうだよね~」

「泣いてもいいぞ!」

「そんなんじゃないよ~」

Kくんは優しいお兄ちゃんみたいだ。

笑い合っていると後ろから声が聞こえた。

「おっ!楽しんでるねえ~」

「めちゃくちゃ楽しんでるよ~!!」

Kくんの友達が話しかけてきましたが、

Kくんは、黙っていてくれました。

また来年!!

今年のお祭りも、もう終わります。

友達と帰ろうとすると…

「おーい!また来年こいよー!!」

「もちろん!!」

そう言って友達と家に帰りました。

 

私の一目惚れは、始まる前に終わりました。

でも、それで良かった気がしています。

惹かれるものはありましたが、「好き」にはなってなかった。

ただ今でもその思い出は大人になった今でも綺麗に残っています…

e455著

 

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コメント

コメント一覧 (2件)

  • 今回の作品は、一年に一度の地元のお祭りで出会った男性に一目惚れをした女子高生のお話です。

    当時女子高生だった著者は、毎年4月に行われる地元のお祭りを楽しんでいました。
    御神輿を担ぐ青年団の中に同級生の兄であるK君がいたので話しかけると、K君の友人が著者に話しかけてきました。
    意地悪な笑顔で話しかけてきたK君の友人に著者は一目ぼれ!祭りの夜の部で手筒花火を掲げるK君の友人の姿をかっこいいなぁと思いながら見ていました。
    祭りの二日目の午前の部が終わり休憩時間、K君の友人のもとに一人の女性が近づいていく場面を目撃する著者。
    K君から、その女性はK君の友人の彼女であると聞かされ少しショックを受けましたが、優しいお兄ちゃんのようなK君はそのことを黙っていてくれました。
    恋愛に発展することなく終わってしまった一目惚れですが、著者の心の中には思い出として綺麗に残っています。

    お祭りという華やかな場面と、初めての一目惚れで心が揺れ動く女子高生の姿が目に浮かぶようです。
    女子高生の細かい心情がとてもよく表現されていて、当事者になったような気持ちにさせてくれます。
    叶わなかった恋ですが、最後までさっぱりとした印象に仕上がった作品です。

    検収者 kitsuneko22

    ⑯kitsuneko22

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