今日も日課となってしまった SNS
いつからなのか どれだけ一日のうちに スマホとにらめっこしてる時間が増えたのだろう
気が付くと手にはスマホ
毎日、SNSのチェックは欠かさず、ここの所ちょっと疲れてきたな~と思っていた。
そんな時 たまたまタイムラインに素敵なメロディーライン♪
なにこれ? お~いいじゃん! いいじゃん!
今日は親友の文恵と意見の違いで気まずく帰宅し少しイラついてた
文恵とは幼馴染で遠慮しないで話せる分 ぶつかる事も多い
突如流れる優しいギターの音色 なぜか落ち着く 懐かしさもにも似たボーカルの歌声
なめらかで キラキラ透き通る音源 そして、青々とした森林の中で思いっきり深呼吸しく
なるようなそんなメロディーに癒された。
今日のトゲトゲした 私の心をそっと包んでくれる そんな曲だった。
いったいどんな人が弾ているんだどう⁈
誰もが気になるそんな疑問が湧いた。
そこにはLIVEの告知の詳細も載っていた。
「へぇ~興味あるな~ でも一人じゃ行きにくいしな、、、」
下にスクロールしていくと
「あっ!写真もアップされてるわ!」
小さめだけど二人のギタリストが写ってた。
画像悪いけど、二人とも細身で長身のいかにも バンドマンて感じのイケメン風だ。
私の好きなタイプだ 今度の土曜日かあ 今日気まずく別れた文恵に仲直りのつもりで、
ってみよう。
おめかし

夜だし何時より少しだけ リップは明るくし お気に入りのワンピースを着てでかけた。
まるでデートにでも行くかのようだと 自分でも笑ってしまった。
昔からおしゃれな文恵は服のセンスもよくてスタイルもいい
いつもと変わらず笑顔で まるでモデルのように待ち合わせの場所に立っていた。
先日のあの空気感は微塵も感じられない、やっぱり親友はありがたい。
「文恵~ 待った~? ごめんね 洋服選んでいたら少し遅れっちゃった」
何事もなかったかのように会話は始まった
「あ~美香は決断力ないからね でも全然大丈夫だよ さっき来たばっかだから」
「どうする?少し時間よりは早いけど もう行く?」
ワクワクした気持ちでライブハウスに向かった。
地下にある店のドアを開けると 音楽が外に漏れてきて
既に中には大勢のファンらしき女性達が集まってる。私達も引け目劣らずイケてるよね
文恵と確認しあった。
喉も渇いたことだし 「ビールでも飲もうか?」とカウンターへ向かった。
ステージの端のほうに あのバンドらしきメンバーの姿が見えた。
「暗くて遠いので顔がわからいね」
「いきなり声をかけるのもなんだから 演奏終わってから声かけてみる?!」
なんだかドキドキしてきた。
ドキッ!

丁度ビールもなくなってしまったので カウンターに注文しに行くと後から
トントンと不意に背中を叩かれた。
こんな所で誰?
ゆっくり振り返てみると もう5年程前に自然消滅していた元カレが立っていた
ビックリした私に「あれ? 美香?だよね? 久しぶり 元気そうじゃん
今日はどこバンド見に来たの?」
とっさに聞かれ 頭の中真っ白になってバンド名も忘れていた。
「なんてバンドだったかな?この間たまたまインスタでアップされてて気になって
聴きに来たんだ」
当時の彼は仕事が転勤になってしまい、遠距離恋愛が暫くは続いたがいつのまにか
自然消滅になってしまった。
なかなか忘れることができなかったのに なんで今更こんな所で会うなんて
戸惑っていると 「じゃあ、楽しんでいってね」と さっさと行ってしまった。
きっと今付き合ってる彼女を待たせてるのであろう そう思った。
お目当て

そろそろお目当てのバンドが始まる頃かな
「今のうちに トイレ行ってくるね」と文恵に
告げて、込み合った人の中をかき分けて行った。
そして口紅を塗り直し終えるころ
あっ!あの曲が 始まっちゃった!
急いでステージ前まで駆け寄った。
あの優しいギターの音色 やっぱり落ち着く懐かしさもにも似た ボーカルの歌声
なめらかで キラキラ透き通る音源 そして、青々とした森林の中で
思いっきり深呼吸したくなるようなメロディーに導かれながら
段々とステージに近づく
これまでぼんやりしていたシルエットが ハッキリ見えてきた。
そこには 昔 私のすぐ側にあったものだった
そして さっきまでカウンターの前で話していた あの懐かしい声の持ち主は
元カレだった。
スポットライトを浴びて キラキラしていた。

一瞬 私は固まってしまった あの人ギターやってたんだ⁈ 知らなかった、、、
私は彼の事なにも知らなかったんだ とてもせつない気持ちになった。
そこに 音楽の先に見つけた 恋心がまた芽生え始めてしまった。
koara著








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