これが僕たちの答え。遠距離恋愛から学んだこととは・・・

一目惚れから始まった恋

6月も終わり、いよいよ暑いシーズン到来です。

専門学校のオープンキャンパスに参加している男女もすでに夏服で

何やらみんな忙しそうに動き回っています。

そんな私服の中、会社員の彼はスーツ姿でチョット浮いていました。

彼は今回で2回目です。

半年前にも一度参加して彼なりに手応えを得たので、

今回は前回の内容を確実に身に付けたいと考え参加しました。

その4ヶ月後、社会人コースで入学します。

いつもより早く着いたので昼食を済ませて教室に戻り

授業の復習をしていると、ふと斜め前の席に見覚えのある女子学生がいます。

「何処かで会ったような…」

すると彼女も彼の視線に気づきこちらを見て軽く笑ってくれました。

その笑顔を見てハッと思い出します。

半年前のオープンキャンパスで案内係をしていた女子学生のことを。

髪は短くクールな印象ですらりとした体型もそのままに、

あの時一目惚れをしたことを思い出したのです。

このチャンスを逃すまいと彼はその女子学生に話しかけます。

突然話しかけらた彼女は少し怪訝そうな顔をしましたが、

オープンキャンパスの時のことを話すと、

「あ、スーツの人!」と言って覚えていてくれたのです。

話していくうちに、まさかの年齢が同じだということが分かりました。

親近感を抱いた彼はその女子学生の事をもっと知りたいと思うようになり、

彼女を見つけてはいつも積極的に声をかけていました。

そんな様子は周りから見ると一目瞭然で、1人の先輩がある情報を教えてくれます。

「彼が好きなあの子、気になっている人がいるって聞いたよ」

聞いて驚きはしましたが、それは自分ではないかという自信があったので

それを皮切りに今まで以上にアプローチをし、遊びに誘ってみることにしました。

家に招いてお互いの好きなゲームに没頭すること6時間ー。

時計の針は深夜の3時を指していました。

テレビを消すと部屋に静寂が訪れます。そこで口を開けたのは彼でした。

「…僕とつきあってくれませんか」

「今日ね、それを聞きに来るために来たんだよ。これからよろしくね」

こうして2人は見事、付き合うことになりました。

 

海外へ行っちゃうの!?

交際は順調に進み1年を迎えたある日、彼女からこんな話が。

それは留学を視野に入れているとのことでした。

突然の告白に驚きはしましたが、彼女の夢を応援することに決めた彼。

ここから遠距離恋愛がスタートします。

離れていてもこまめに連絡を取り合って互いの近況報告をしたり、

時には彼女のもとへ会いに行くこともありました。

日本で就職活動を頑張る僕と異国の地で勉強を頑張る彼女。

季節がひとつ、またひとつと巡っていきました。

そんな月日も気づけば2年ーー。

彼女の海外での学生生活が終わろうとしていた頃、ある話を持ち掛けられます。

「もう少し本場で勉強を続けたいと思ってるんだ」

そんな予感がしていた彼は、彼女の思いを尊重して遠距離恋愛を続けましたが

日を増すごとに心のモヤモヤが大きくなっていきました。

それは自分が彼女にとって足枷になっているのではないかという気持ちです。

自分と別れればもっとたくさんの選択肢が増えるのではないかと…。

「彼の存在は私の支えとなってるよ」

彼女は何度も何度もこの言葉を口にし、時には涙ぐむこともありました。

彼女の将来と自分の人生・・・

2人でずっと居られる選択肢はないものかと懸命に探し続けました。

そして悩みに悩んだ末、苦渋の決断を下します。

それは、彼女のこの先の人生を考えて別れを選択するということでした。

彼女を大切に想い続け結婚まで考えていた彼にとってはとても辛い選択で、

簡単に立ち直れるものではありませんでした。

ですが海の向こうで頑張っている彼女の姿をSNSで見ているうちに

自分も前へ進まなければいけないと感じ、自分自身を鼓舞し続けました。

 

それからは仕事に没頭する毎日。

懸命に働く姿勢が評価され、みるみるうちに昇格していきました。

業務を終えて何気なしにカレンダーを見ると、彼女との別れから3年が経過していたことに気がつきました。

あれほど苦しんでいた彼でしたが、長い年月を経てこう思えるようになっています。

ー別れてしまったけれど、彼女と過ごした時間は本当に幸せだった。

あの時間がなければ、こんなにも仕事を頑張る僕はいなかったかもしれない。

次に会うときは成長した自分を見てほしい。彼女と出会えてよかった。

お互いに過ごしたかけがえのない時間は、2人だけの宝物です。

k90著

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